12/8 12/9 5回中山・5回阪神・4回中京3日4日目

大本線での的中劇 ~土曜中山8R・3歳上1000万下〜

今年のJRA開催も残り5日間。今週末のG1は2歳チャンプ決定戦となる「朝日杯FS」。まず注目は「新馬」→「サウジアラビアRC」と文句のない内容で連勝中のグランアレグリア。牝馬ながら牡馬相手のここへぶつけてきたわけだが、前記2戦はいずれも牡馬相手に完勝。気にする必要はなさそうだ。血統的にも阪神マイルはプラスだろうし、当然、抜けた支持を集める事になるだろう。ただ、敢えて重箱の隅をつつくなら、輸送のある関西への遠征競馬がどう出るか。そのあたりに一抹の不安はあるが、それでも絶対能力の違いで克服する可能性の方が高いと言えそうだ。一方、アドマイヤマーズは1600mを3連勝とこちらも底を見せていない一頭。初の阪神マイルとなるが、デビューから2戦を中京で連勝してきたなら問題ないはず。内枠が引ければ十分勝気あり。他にも「小倉2歳S」→「京王杯2歳S」と重賞連勝中のファンタジスト。「新潟2歳S」覇者のケイデンスコール。スピード色が強いが「もみじS」の勝ち内容が強かった2戦2勝のニホンピロヘンソン。更にマイネルサーパス・ドゴール・ディープダイバー・エメラルファイトなど、素質馬揃いでなかなかの好カード。馬券的な妙味溢れるこの一戦も、言うまでもなく弊社にとっては勝負鞍候補のひとつ。大いなるご期待をお寄せいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山8R「3歳上1000万下」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは1番人気に支持された3番レッドアトゥだった。

『レッドアトゥの前走は休養明けだったが、馬体重も+10キロと回復し、休ませて立て直された効果がアリアリ。レースでも前半はじっくり脚を溜め、途中から動いて一頭だけ違う脚色で突き抜けたように、500万では地力の違いを示す勝ちっぷりだった。今回は1000万への再昇級となるが、元々このクラスでも骨っぽい相手に勝ち負けしていたように、昇級は不問。前走後はこのレースと前週の「姫路特別」との両睨みだったようだが、相手関係を考慮して平場のここへ参戦。勝ちを意識した見え見えの関東遠征。決して追い込み一手ではなく、前走のように道中早めに動く脚もある馬なだけに、中山へのコース替わりも何ら不安はない。順当にデキを上げ、相手も手頃なこの組み合わせならまず勝ち負けに持ち込めるだろう』という見立て。

レースは大外から13番グッドラックサマーの逃げ。2番手は8番クリノライメイ、続いて最内1番マサキノテソーロ、11番イレイションも出して行って好位追走。全馬1コーナーをスムーズにクリアし、軸馬3番レッドアトゥは互角のスタートを決めて、周りの出方を伺いながら馬群の中の好位5、6番手で流れに乗る。特に競り合うこともなくすんなり隊列が決まり、13番グッドラックサマーの逃げは1000m通過64秒9のスローペース。3コーナーすぎから徐々にペースアップし、馬群が一気に凝縮して、4コーナーから直線へ。上手く息を入れて逃げた13番グッドラックサマーがしぶとく粘り込みを図るが、終始これを見る形の2番手で追走していた8番クリノライメイが馬体を併せて追い比べに持ち込み、2頭が後続を突き放す。一旦は2頭のマッチレースになるかと思われたが、反応悪く4コーナーではモタついていた軸馬3番レッドアトゥが直線に向いてエンジンがかかり、一頭だけ違う脚色で前を行く2頭を強襲。最後は8番クリノライメイが競り合いを制して抜け出したところにクビ差まで詰め寄ったところでゴール。1着8番クリノライメイ、2着に軸馬3番レッドアトゥ、さらに1/2差の3着に逃げた13番グッドラックサマーが入線。この結果により、「馬連3-8、890円」の的中。5番人気→1番人気の馬連でこの配当は少々物足りないが、それでも5番人気のクリノライメイを対抗1点目の大本線に指名したあたりは予想部の好プレー。週最初の勝負鞍を危なげのない的中で飾った。

ただし、『好事魔多し』とはまさにこのこと。好配当連打で大幅な黒字を計上した開催開幕週。その後を受けた開催2週目となる先週末。他にも重賞「阪神JF」はもちろんのこと、日曜中山7Rなど、随所に的中はお届けできたものの、軸馬凡走や対抗ヌケでの取りこぼしもあり、肝心要の勝負鞍においては今回斬った土曜中山8Rの1鞍のみと精彩を欠く結果となってしまった。本年度も残りあとわずか。今週末も興味深い勝負鞍候補が少なくないだけに、予想部には残り5日間、気を引き締めて作業にあたるよう苦言を呈しておく。いずれにしても、まずは反転攻勢をかける今週末にご期待をお寄せいただきたい。