2/16 2/17 1回東京・2回京都7日8日目・1回小倉3日4日目

玄人好みのダブル的中劇 ~日曜京都7R・4歳上500万下〜

レースラップについてはこれまで再三、この場で書かせていただいているが、通常は前後半差3秒以上をハイペースとしている。これはつまりレースの前半の方が後半より3秒以上速い、ということ。わかりやすい例を挙げれば、1600m戦の前半4ハロン45秒0~後半48秒0。これがハイペース。しかし、前後半差3秒というのはあくまでも「一般的に」ということ。直線が長く坂も待ち受けるタフな東京コースの場合は、前後半差2秒前後でも「かなり速い流れ」と言っていい。前後半差2秒でも、東京コースの「安田記念」や「NHKマイルC」は決まって差し・追い込みの競馬になる。しかし、同じく前後半差2秒でも京都コースの「マイルCS」などは基本的に前が残る。これは即ち、コース形態が原因。今回の「フェブラリーS」は前半4F48秒0~後半4F47秒6。差し・追い込み有利の東京マイルにおいては例外中の例外となる前後半差0秒4で、しかも後半の上がりが速い逃げ・先行馬有利の競馬になった。逃げてペースを作ったインティが上がり35秒4でまとめたのだから、4コーナー6番手から上がり34秒8を使ったゴールドドリームが差し届かなかったのも致し方ないところ。正直なところ非常に読みにくい展開&流れではあった。インティ=武豊のペース配分、そして唯一34秒台の上がりでクビ差まで詰め寄ったゴールドドリーム。後続に4馬身もの決定的な差を付けたように、この2頭の強さがひと際目立った一戦だった。加えて前日の「ダイヤモンドS」も超スローペースで勝ち馬はともかく、8番人気サンデームーティエが逃げ粘り2着に力走。改めて展開や流れがいかに重要か。そのことを思い知らされる先週末の2重賞だった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都7R「4歳上500万下」ダ1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に5番人気に支持された13番ダノンインパルスだった。

『昇級後は8、7、5着とまだ結果を残せていないダノンインパルスだが、一戦ごとに現級のペースにも慣れ、前走にしても途中でレースを止める面を出して後方まで下がりながら、直線でしぶとく脚を伸ばして掲示板を確保。着差ほど内容は悪くなかった。気性面に少々難があるタイプなだけに、今回着用するブリンカーはかなり魅力。盛り返した前走の走りからも脚力は現級でも通用するはずだし、時計のかかる今の馬場も好都合。未勝利楽勝の勝ちっぷりからも発馬を決めて好位で流れに乗り、馬具の効果で最後まで集中して走れれば前走以上の走りが期待できるとみた』という見立て。

レースをリードしたのは4番マンナム。内枠から好発を決めて積極果敢にハナを主張した。2番手に8番ブルベアラクーン、その外に11番カーネリアン、更に差のない位置に軸馬13番ダノンインパルスという馬順で先行集団を形成。断然人気に支持された14番サンライズセナは互角の発馬を決めたが無理に出して行かず、後方寄りの中団で流れに乗って追走。1000m通過61秒7の澱みのないハイペース。この流れなら中団追走の14番サンライズセナにはおあつらえ向きの展開&流れで、向正面過ぎからジンワリとポジションを押し上げ、3コーナーでは好位4番手まで浮上し4コーナーを2番手で回り直線へ。逃げた4番マンナム、終始2番手追走の8番ブルベアラクーンの2頭がしぶとく抵抗するも脚色の差は歴然で直線半ばで交わし去り、先頭へ躍り出る。一旦はこれら3頭の決着になるかと思えたが、直線に入りようやくエンジンがかかった軸馬13番ダノンインパルスが猛追。ただ、勝負どころでの反応の悪さが致命傷となり、最後は逃げた4番マンナムを交わして2着に上がった8番ブルベアラクーンに1馬身差まで詰め寄ったところでゴール。1着14番サンライズセナ、2着8番ブルベアラクーン、3着軸馬13番ダノンインパルスの順で入線。この結果により、「ワイド8-14、440円&ワイド8-13、890円」のダブル的中。馬連的中こそ逃したものの、サポートにて対抗上位馬のワイドを厚めにおさえていたことでの的中劇。3連単主流の今現在、地味に映る的中配当ではあるが、このひと鞍だけで回収率295%を計上。これは馬連5点均等購入で15倍の配当を的中させるのとほぼ同じ払い戻し。先週の馬連&3連複のダブル的中とはひと味異なる、5番人気馬からの玄人好みのダブル的中鞍だったと言えよう。

東京・京都開催最終週となった先週末。他にも土曜京都7Rを皮切りにイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜小倉9Rなど、勝負鞍において土日で3本の的中をお届け。また、注目を集めた重賞日曜東京11R「フェブラリーS」でも難なく的中をお届けし、同レース4連覇をアッサリ達成。さらに勝負鞍ではないものの土曜東京12Rでは4番人気のオルレアンローズからの馬券で「馬連8-13、6,760円」の好配当的中があったことも付け加えておく。

開催替わりとなる今週末からは早くも春の大舞台の前哨戦がスタートする。この開催を待って大攻勢をかける陣営も少なくない。例年ゲンの良い重賞「中山記念」&「阪急杯」を筆頭に、選りすぐった勝負鞍をお届けする所存。引き続き楽しみにお待ちいただきたい。