イチオシ鞍での的中劇 ～日曜新潟9R・両津湾特別～

10番人気ハヤヤッコが快勝した「レパードS」の走破タイムは1800ｍダート1分51秒3。同日の未勝利が2鞍あって1分53秒9と1分55秒3、前日の「1勝クラス」が1分53秒3だから、換算すると古馬混合の準オープン程度のレベルか。重賞と考えると物足りない印象があるかもしれないが、前2年よりも速いタイムだし、これは決して悪いものではない。ただ、09年に行われた第1回のこのレースは同じ良馬場で1分49秒5という高速決着だったように、過去10年で言えば5番目のタイム。それらと比べると若干見劣ることは確かだが、過去、このレースで上位争いを演じた馬たちの中には、のちのG1勝ち馬はもちろん、G1で勝負になっている馬も。3歳夏の時点で1分51秒3なら上々の部類と考えるべき。いずれにしろ、6着馬に4馬身もの差を付けた上位5頭までは今後も目が離せないだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは新潟9R「両津湾特別」芝1800ｍ。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の支持を集めた1番人気に支持された8番ドナアトラエンテだった。

『今週イチオシの勝負鞍。1勝クラスでは素質断然のドナアトラエンテが軸馬。半年振りで昇級だった前走は大逃げを打った勝ち馬こそ捕えられなかったが、0秒2差2着まで詰め寄ったように追って味のあるタイプ。新潟で新馬勝ちしたようにコース替わりは不問だろうし、気性的にポン駆けも利く。小柄な牝馬なだけに馬体減を考慮してか、早めに新潟入りしているように滞在競馬もプラス。ここはかなり手薄な組み合わせだし、1勝クラスでは明らかに決め手が違う馬。ペースアップは望めない組み合わせだが、ケタ違いの瞬発力で決着をつけるはず。絶大の信頼を寄せたい』という見立て。

9番エールグリーツが積極的にハナを切る展開。内の3番レーヌジャルダン、5番ロックザボートはムリをせず横並びで番手に控える。以下10番イルーシヴグレイス、4番チェリーレッド、1番ラレゾンと続く超スローの流れ。スタート後の一完歩目が遅かった軸馬8番ドナアトラエンテは後方寄りの中団を追走。軸馬と同じく前半行き脚がつかなかった6番クラヴィーア＝デムーロはこのスローペースを読んで、途中から一気に上がって行き、3コーナー手前では2番手に浮上。この動きに合わせるかのように、他馬も3コーナー過ぎから4コーナーにかけて前との差を詰めて馬群が凝縮。新潟らしく勝負は直線の追い比べに。上手いペースで先導した9番エールグリーツがしぶとく粘るところに、中団外目から一気にスパートをかけた軸馬8番ドナアトラエンテが抜群の手応えで早めに先頭に躍り出る。そのまま後続を突き放すかに思われたが、終始、後方でじっくり脚を溜めていた2番ローズテソーロが更に外から急追。50ｍほど手前の段階で脚色の差は歴然でアッサリと2番ローズテソーロが抜き去って1着でゴール。最速上がり32秒2をマークした2番ローズテソーロには完全に切れ負けした形だが、軸馬8番ドナアトラエンテも上がり32秒7で決して止まったわけではなく、1番ラレゾンの追撃を凌いで2着を死守。この結果により、「馬連2-8、1,350円」の的中。1頭除外により10頭立ての少頭数となったが、それでいてこの配当は悪くない結果。今週イチオシの勝負鞍と断じての勝負だっただけに、まずまずの的中鞍と言えよう。

他にも週ラストの勝負鞍となった札幌12R「ポプラ特別」では「馬連3-11、360円＆3連複1-3-11、1,710円」のダブル的中をお届けし、日曜を連勝で締めくくり。結果、2本の的中をお届けできたわけだが、こと「提供内容」という視点で見れば全体的な印象として若干精彩を欠いた先週末。予想部にはなお一層の奮起を促したい。

ロングランとなる新潟・小倉・札幌も2週を消化し、夏競馬も残りあと4週。いよいよここからが正念場。秋の大収穫祭へ向け、ここで軍資金調達を計る所存。会員の皆さまには絶大なるご期待をお寄せいただきたい。