9/26 9/27 4回中山・2回中京6日7日目

上げ潮に乗っていざ大一番へ ~日曜中京10R・桶狭間ステークス〜

今年は中京で施行された「神戸新聞杯」だが断然の1番人気に支持された無敗の二冠馬コントレイルが順当に圧勝した。コントレイルは前走「ダービー」から増減なしという体重が示す通り、ひと夏を越しての肉体的な更なる成長はなかったが、良い意味で『変わりなくいい体』。G1・7勝を挙げた無敗の三冠馬である父ディープインパクトもデビュー戦から引退レースとなった「有馬記念」まで440キロ前後の変わらぬ馬体重のままだったように、やはり生まれ持った基礎能力が他馬よりも抜けているこの馬は能力発揮に支障のない「普通の状態」がベスト。大幅な成長は必要ないのだろう。休養明けでレース前に多少のイレ込みがあったが、春の二冠同様、抜け出す時の反応の速さは一頭だけ違っていたし、もはや三冠制覇に死角なし。怖いのは自身の故障だけ、という印象だった。ちなみのこの「神戸新聞杯」。弊社はコントレイルを確勝の軸馬に据え、14番人気ロバートソンキーも取りこぼすことなく対抗馬指名して、「3連単2→18→5、37,180円&3連複2-5-18、19,020円」の万馬券ダブル的中をモノにしている。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京10R「桶狭間ステークス」ダ1400m。このレース、軸馬として期待したのは、1番人気に支持された1番エイシンポジションだった。

『久々も丹念な乗り込みで力を出し切れる状態に仕上がったエイシンポジションが軸馬。休養を挟んで未勝利→1勝クラスを連勝し、現級への昇級後も0秒1差4着、0秒2差3着に力走。完全にクラス突破にメドが立っている一頭だ。特に前走は出負けして内で揉まれる競馬になりながらも、勝ち馬に詰め寄る好内容だったように、ここにきての充実振りが顕著。この中間も力感十分のパワフルな動きを見せており、久々不問の鉄砲巧者。比較的、同型が少ないこの組み合わせなら前走程度走れればまず勝ち負けに持ち込めるはず。力量互角の有力どころがこぞって仕上がり今ひとつと思えるここは勝ち上がりの絶好機とみた』という見立て。

抜群のスタートから14番プレシャスルージュが先頭に立ったが、内枠を利して3番ブルーメンクローネがハナを主張。2番手に14番プレシャスルージュが付けて、差のない3番手に15番フィールドセンス。軸馬1番エイシンポジションはスタートこそ後方だったものの、二の脚の速さで馬なりのままポジションを上げて、内目4番手の絶好位をがっちりキープ。やや縦長の隊列のまま馬順は変わらず前半3F通過34秒4のハイペース。4コーナーでは一気に馬郡が凝縮して一団で直線へ。逃げる3番ブルーメンクローネに14番プレシャスルージュがしぶとく食い下がり、2頭で後続をジリジリと引き離していくが、終始、前を射程圏に入れた好位で脚を温存していた軸馬1番エイシンポジションが2頭の外に出してノーステッキのままグングン加速。脚色の差は歴然で、坂を登り切った後は逃げ粘る3番ブルーメンクローネを突き放す一方。結局最後は独走となり2着以下に3馬身半差をつける楽勝。力の違いを見せつける強烈な走りだった。2着には最後までしぶとく逃げ粘った3番ブルーメンクローネ。3着も終始2番手で競馬をした14番プレシャスルージュが入線。この結果により、「馬連1-3、850円」の的中。配当面はともかく、相手関係から「ここは勝ち上がりの絶好機」とみて勝負提供に踏み切った、弊社の的確な軸馬選定による見ていて安全安心の的中劇。

他にも土曜中京9R「ヤマボウシ賞」の馬連や、イチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜中山6R「3歳以上1勝クラス」の馬連など、先週も勝負鞍において手堅く3本の的中を量産。ダメ押しに冒頭の「神戸新聞杯」の万馬券ダブル的中なのだから、会員の皆さまが興奮なさるのも納得のいくところ。上げ潮に乗って開催最終週を迎えられる結果となった次第。

早くも最終週を迎える4回中山・中京開催。今週末のメインは秋のG1第一弾となる「スプリンターズステークス」。予想された有力どころは全て登録し、なかなかのメンバーとなりそう。中でも注目は前走「安田記念」で現役最強馬のアーモンドアイを0秒4差ちぎって勝利したグランアレグリア。今春の「高松宮記念」では4角で初距離にも難なく対応し、ハナ差2着惜敗。まともなら当然有力。仮に今回の「スプリンターズステークス」が広い東京コースで行われれば付け入る余地はほぼない。初の中山コースにどれだけ対応できるか。問題はそれだけ。迎え撃つ筆頭はもちろん「高松宮記念」の覇者で昨年同レース2着のモズスーパーフレア。春秋スプリントG1制覇をかけて出走してくる。休み明けの「北九州記念」はあらゆる意味で予定通りの敗走。ここに照準を合わせたローテは昨年同様。得意の中山ならまず大崩れはしないだろう。他にもダノンスマッシュ、ダイアトニック、ミスターメロディ、レッドアンシェル、クリノガウディーなど多士済々の出走メンバーで大変に興味深い一戦。また、馬券的な妙味という点でも申し分なし。弊社は秋一番のG1となるこのレースも勝負鞍候補のひとつとして視野に入れている。いずれにしろ、多大なるご期待をお持ちのうえ、楽しみにお待ちいただきたい。