10/10 10/11 4回東京・4回京都・4回新潟1日2日目分

見ていて安心安全の的中鞍 ~土曜京都12R・3歳以上2勝クラス〜

今週末から3週連続で行われるG1戦。その後1週挟んで年末まで7週連続のG1戦と秋の『G1クライマックス』がいよいよ幕を開ける。その一番手となる今週末の「秋華賞」。断然の主役を張るのはもちろん、「桜花賞」「オークス」を圧倒的な強さで制したデアリングタクト。「オークス」からの直行となるが、これローテは当初からの予定通り。順調に乗り込みを消化して仕上がりも不安はなさそう。1986年メジロラモーヌ、2003年スティルインラブ、2010年アパパネ、2012年ジェンティルドンナ、2019年アーモンドアイに続く史上6頭目の三冠牝馬誕生の可能性が高く、「無敗の」ということになれば史上初。それも、かなり高い確率で歴史的快挙が実現しそうなだけに馬券を抜きにしても注目のレースだろう。春は「桜花賞」10着、「オークス」4着に終わったが、ひと夏越して気性面がグンと成長し、トライアル「ローズS」を快勝してみせたリアアメリアが当然の2番手評価。末脚勝負では対デアリングタクトで分が悪いだけに、前走のような先行策から早め抜け出しに活路を見出すか。鞍上の卸し方も見どころのひとつ。無論、「オークス」2着から直行するウインマリリン、トライアル「紫苑S」を快勝して復調をアピールしたマルターズディオサ、同レース6着から巻き返しが期待できる「オークス」3着馬のウインマイティー、さらに相手なりに走れるクラヴァシュドール、ミヤマザクラあたりまで2着食い込みは十分可能な力関係。デアリングタクト一強ムードは当然だが、馬券的妙味は尽きない一戦だ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都12R「3歳以上2勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは、断然の1番人気に支持された6番ハギノリュクスだった。

『ダートに路線変更して未勝利→1勝クラスを連勝中のハギノリュクスが軸馬。そのダート2戦の着差は2秒7、0秒9とワンサイド勝ち。いずれもほぼ追うところなくゴールまで持ったままで勝ち切るのだからダート適性は相当なモノ。スピードの持続力に長けて、コーナーワークが上手く、勝負どころで他馬を楽に引き離すレース振りを見ても、コーナー4つの条件はベストの舞台設定だ。2戦共にハナを切っての勝利なだけに控えた時にどうかという課題は残るが、二の脚の速さから無理に抑え込まず行き切っているだけ。揉まれなければ番手が利かないタイプでもないはず。今回も発馬の上手い騎手を配してきただけに、これまで同様、前々で立ち回れればここもアッサリ勝ち切れるだろう』という見立て。

全馬ほぼ互角のスタートから横並びでどの馬が行くかという正面スタンドだったが、積極的にハナを主張したのは内から4番リネンファッション。ハナを切れそうな抜群のスタートを決めた軸馬6番ハギノリュクスだが、4番リネンファッションに行かせてスッと控えて絶好位の2番手をがっちりキープ。以下、2番ルプレジール、7番メモリーコバルト、差がなく12番アスターストーリーと続いて向正面へ。徐々に縦長の隊列となり、1000m通過59秒9の速めのミドルペースで緩みのない流れ。3コーナー過ぎから後続も徐々に前との差を詰めるが、先導した4番リネンファッション、そして軸馬6番ハギノリュクスを筆頭に前を行く先行各馬は手応え十分のまま直線へ。逃げる4番リネンファッションが二の脚で後続を突き放しにかかるも、同様のタイミングで追い出しを開始した軸馬6番ハギノリュクスが一完歩ごとに差を詰めて先頭に躍り出る。ラスト100mの段階で完全に抜け出した軸馬6番ハギノリュクスがまだ余裕のある手応えのまま1着でゴール。軸馬6番ハギノリュクスにアッサリ交わされた後もしぶとく喰らい付いて、ゴール前で再度盛り返す走りを見せた4番リネンファッションが、3番手以下の追撃を2馬身退けて安泰の2着。3着には4コーナー10番手から直線勝負に徹した8番バラーディストが内から追い込んで入線。この結果により、「馬連4-6、580円」の的中。配当面はともかく、終始「外れる気のしない」内容の、見ていて安心安全の的中鞍であった。

不的中鞍を挙げると勝負鞍における軸馬選定の甘さが目についた開幕週ではあったが、他にも日曜中山8R「3歳以上2勝クラス」の馬連を手堅く仕留め、勝負鞍4戦2勝。キッチリと5割の的中率をマーク。また、万馬券ダブル的中を連発させた前2週とまではいかなかったとはいえ、重賞でも「毎日王冠」&「京都大賞典」と日曜を連勝で締めくくり、東京・京都開催開幕週を上々のスタートで乗り切ってみせた。開催が替わってもアスコット予想陣に翳りは一切なし。秋競馬の佳境となるこれからの数週間、大船に乗ったつもりでお過ごしいただきたい。まずは今週末にご期待いただきたい。