12/26 12/27 5回中山・6回阪神7日8日目分

いい風に乗ったまま2021年へ ~土曜中山8R・3歳以上2勝クラス~

大方の予想通り、傑出馬不在で最後まで見応えのあるレースとなった先週末の「有馬記念」。1000m通過62秒2というスローペースで、4コーナー2・3・5番手の馬が結果的に1・3・4着を占める先行競馬。そんな中、後方12番手からただ一頭だけ大外から怒涛の追い込みで2着に力走したサラキアの強さは格別。結果、わずかクビ差だけ届かなかったが、勝ったクロノジェネシスとは明らかに異質の強さを持つこの牝馬が紛れもなく一番強いレースをしたことだけは確か。クラブの規定により引退レースだったが、ようやく本格化しただけに来年の走りが見れないことは悔やまれる。そのサラキアからクビ差3着のフィエールマン。負けたとはいえ、この馬も地力に違わぬ走りで評価が下がることは一切なし。「天皇賞(秋)」の時点で確信したが、やはり明けて2021年は『明け4歳三冠馬2頭対クロノジェネシス&フィエールマン』という図式がより明確になったと言えよう。さて、このレースを簡単に振り返っておくと、勝ったクロノジェネシスは道中、馬のリズムを最優先に力を出し切った。前半は後方12番手追走となったが、途中で『ここしかなない』というタイミングで動いて行った鞍上北村友騎手の判断が秀逸。前半から勝ちを意識できるポジションを確保したルメール=フィエールマンとは真逆だが、勝負どころの3コーナー~4コーナーではしっかり押し上げ、フィエールマンを射程圏に入れた位置までスムーズに押し上げたあたりが絶妙。それがなければフィエールマンを差し切れたかどうかだけでなく、末脚勝負で2着のサラキアにも後れを取った可能性もある。デビューから一貫して手綱を取り続けてきた人馬一体での勝利。まさに前途洋々。上位3頭には2馬身半差を付けられたとはいえ、4着ラッキーライラック、5着ワールドプレミア、6着カレンブーケドールの3頭もそれぞれ力を出し切った、実績通り、現状の力を出し切った結果と言えるだろう。いずれにしろ、引退したアーモンドアイに代わり、春秋グランプリ連覇を成し遂げ『現役最強牝馬』の座に就いたクロノジェネシス。3歳三冠馬のコントレイル&デアリングタクトとはまだ未対戦なだけに、年が明け明け4歳世代との対戦が今から楽しみ。そこでも今回のような勝ち方ができれば『現役最強牝馬』から『現役最強馬』へと、その座は不動のものとなる。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山8R「3歳以上2勝クラス」ダ1200m。このレース、軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された10番レッチェバロックだった。

『この距離らしく、快速型が揃った組み合わせだが、ここに入ってもスピード能力は上位と断言できるレッチェバロックが軸馬。前2走こそ人気を裏切る結果となったが、2走前は距離マイルが長かったし、前走は久々だったことに加え、特殊な不良馬場でかかり気味の逃げで失速と、いずれも敗因は明確。ワンペースな走りをするタイプなだけに折り合いに気を使わずに済むこの距離がベストの可能性は極めて高い。かなり流れが速くなることは火を見るよりも明らかだが、同馬にとってはプラス材料になるはず。これまでも再三、持ったままで楽に1200mに対応できるスピードを見せていただけに、条件替わりのここで復活の狼煙を上げてくれるはずだ』という見立て。

レースは大外から16番ジュンパッションが好発を決めて先手を主張し、内から5番エターナルダイヤが2番手。周りの出方を伺いつつ軸馬10番レッチェバロックもほぼ差がなく好位2、3番手をガッチリキープ。そこから4、5番手に6番サンマルベスト、8番ジェットマックスと続き、前を行く2頭が後続を離し気味に飛ばして前半3F33.7のハイペース。こうなると隊列は縦長となり、ほぼ馬順変わらぬまま勝負どころの4コーナーへ。直線に向いた段階でもハナを切った16番ジュンパッション、2番手の5番エターナルダイヤの2頭が道中のリードを保ちつつ、しぶとく粘っていたが、直線半ばで様相が一変。軸馬10番レッチェバロックと6番サンマルベストの2頭がグイグイ脚を伸ばして前を行く2頭を飲み込む勢い。2番手から早め先頭でしぶとく粘る5番エターナルダイヤだが、後続2頭との脚色の差は歴然。坂上でアッサリ交わすと追い比べを制した6番サンマルベストが1着でゴール。最後に脚色が鈍った10番レッチェバロックだが、安泰の2着を確保。3着には唯一、一頭だけ後方から追い込んできた15番ノーベルプライズが入線。この結果により、「馬連6-10、950円」の大本線的中。5番人気→1番人気の組み合わせでこの配当は少々物足りないが、そこは対抗1点目での大本線的中。厚めに張り込んでいた方も多かっただろう。

他にも、勝負鞍においては日曜中山9R「ベストウィッシュカップ」での「馬連6-16、740円を的中させており、最終週も大過なく土日共に安定した的中をお届け。また、重賞においても土曜『ホープブルステークス』での「3連複1-2-10、1,900円」の的中を皮切りに、同じく土曜『阪神カップ』の「3連複6-12-16、3,360円、そして翌日曜の『有馬記念』の「3連複9-13-14、7,370円と重賞3連勝。結果、12月は開催4日目から最終日まで重賞7連勝を達成。前週に引き続き、勝負鞍&重賞共に好結果で大団円で締めくくり。遅ればせながら会員の皆様にはクリスマスプレゼントをお届けできたと自負している。

本年もアスコットシステムズをご愛顧頂き誠に有難うございました。ここに弊社一同を代表して御礼申し上げます。明けて2021年の中央競馬は例年通り1月5日の開幕となります。この間小休止、というのは世間一般のお話。我々は会員の方々に『お年玉代わり』の勝負鞍を用意すべく、日々動き続けます。

また、「新型コロナウィルス」による影響が多分にあった今年の中央競馬ですが、弊社アスコットシステムズがあるのは全て、会員の皆さまのおかげ。そのことを胸に刻みつけて明くる年を迎える所存です。そして、どうかよい年をお迎えくださいますよう、心よりお祈りいたします。明くる2021年もどうか、弊社アスコットシステムズをご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。