3/5 3/6 2回中山3日4日 ・1回阪神7日8日目分

当週のプラス収支を確定した1鞍 ~土曜阪神10R・橿原ステークス~

G1「皐月賞」の最重要トライアル「弥生賞」。近年は、前哨戦を使わず本番へ直行するローテが増えてきており、その存在感はやや薄くなってきた印象。だが今年も無敗の2歳王者ドウデュースが出走するなど、それなりに話題は豊富だった。そのドウデュースは、初の中山コースや距離延長という課題がありつつもファンの支持大きく一強ムード。しかし勝利を手にしたのは3番人気のアスクビクターモアであった。当初、複数の先行馬が引っ張る平均ペース程度の流れも想定されていたが、やはりいつもの「弥生賞」らしく1000m通過61秒1のスローペースに。こうなると直線手前で団子状態となって上がり勝負に。実際、最後に手応えが怪しくなったリューベックを除き1着~3着は先行勢が独占。後方組にはかなり厳しい競馬となった。勝ったアスクビクターモアの田辺騎手は序盤のスローペースを嫌い外枠から積極的に押して2番手を確保。この判断が絶妙だった。無論、馬の成長や中山適性あっての勝利だが、きっちり勝ち切れたのは好騎乗によるものが大きかったのではないか。2着ドウデュースも負けはしたがトライアルとしては上々。無敗という冠が取れてしまったことにやや物足りなさを感じるが、コースや距離への感触が確認できたことは収穫だったはず。本番に向けての視界は依然良好だろう。まだまだトライアル戦は続くが、同馬を脅かす存在がこれから現れるかどうか、引き続き楽しみにしたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神10R「橿原ステークス」ダ1200m。このレース、軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された12番シャマルだった。

『前走は期待に反して凡走したシャマル。だが、一連の材料から決して評価を落とす必要はないと判断し、巻き返しに期待する。その前走は休み明けの影響でスタートからの反応も鈍く、さらに内枠だったことも災いして初めて揉まれる形に。これで気が削がれたのか全くハミを取らず、直線でも内で伸びず大惨敗の流れ。一応、一瞬だけスイッチが入り反応したが、時すでに遅しで6着が精一杯という内容だった。それでも最後に力のある所は見せたし、負けパターンを学習できたのは馬と鞍上を含め収穫だった。今回は12番枠と揉まれる心配が少なく、叩いた効果で中間の反応も良くなっているから、もたつく心配はないはず。自分の形で先行さえできれば、即反撃可能だ』という見立て。

レースは横一線のスタートに見えたが、1番サイモンハロルドがゲートを出られず大きく出遅れ。序盤、横一線から飛び出したのは内から9番カーテンコール、軸馬12番シャマル、14番エイシンバッカスと逃げ想定の3頭。内の9番と外14番は互いに譲る気配がなく先行争いが激化。これに巻き込まれるのを嫌って軸馬12番シャマルは一旦引いて好位の3番手。その後ろに2番メイショウヒューマがつけ、やや開いて13番パワフルヒロコまでが先団を構成。中団前に7番イッシン、3番トウカイオラージュ、10番クリノサンレオ、11番ボイラーハウスなどが固まって追走。大きく出遅れた1番サイモンハロルドはひとつポジションを上げ、最後方に6番サンライズセナの順。600mを34秒6で通過したが次の1ハロンが12秒4とガクンとペースが落ち、4コーナー手前で馬群が凝縮。3番手の軸馬12番シャマルは落ちたペースをよそに外へ持ち出し、4コーナー入り口ではすでに先頭に出る勢い。直線に入ると終始先行していた9番カーテンコールと14番エイシンバッカスに軸馬12番シャマルが馬体を併せての追い比べ。粘る2頭だが軸馬12番シャマルの脚色は歴然。徐々に差が開きだしてそのまま粘り込みを図るが、中団で脚を溜めていた11番ボイラーハウスが軸馬12番シャマルに猛然と襲いかかる。序盤の先行争いが影響したか軸馬12番シャマルは11番ボイラーハウスに抵抗する間もなくアッサリ交わされ、結局、1馬身1/4差の2着。3着にはこちらも中団から脚を伸ばした10番クリノサンレオの順となった。

この結果により、「馬連11-12、970円」の的中。軸馬の人気を考えれば、4番人気との組み合わせでこの配当はまずまず。購入指示も本線で投資金も多かったことが奏功し、納得の結果をお届けした次第。また、先週において当コラムで「奮起を期待」と締めくくった当週であるが、今週の勝負鞍「4戦3勝・的中率75.0%」という高アベレージで見事に借りを返す結果に。以前より囁かれている「結果の落ち込んだ次週のアスコットは勝負」という言葉を体現した。さらに、先週最後の提供鞍となった日曜中山11R「弥生賞」でも「3連複6-7-10、4,990円、を射止め、週末をキッチリと締めくくった。
春本番に向け、重要な前哨戦が次々と始まる。今週はG1「大阪杯」の前哨戦「金鯱賞」に注目だろう。昨年「大阪杯」を制したレイパパレを筆頭に、快速の上がり馬ジャックドールや、エリザベス女王杯の1・2着馬、さらに昨年の覇者ギベオンなど古豪勢も虎視眈々。先行有利の中京2000mと波乱要素も多分にあるだけに、今年も簡単に収まる気配はない。当然、弊社では勝負鞍候補として着々と調整を進めている。会員様には、引き続き弊社予想に期待して今週末の提供をお待ちいただきたい。