4/30 5/1 2回東京3日4日 目・2回阪神11日12日目・1回福島5日6日目分

早々に的中を確信した長距離決戦 ~日曜阪神11R「天皇賞・春」~

12週というロングラン開催だった阪神開催も先週にてようやく終幕。替わって中京開催となるが、注目はいよいよクライマックスとなる東京開催のG1レース5連戦。その先陣を切るのが3歳マイル王決定戦「NHKマイルカップ」。例年通りかなりの混戦ムードだが、一応主力級の扱いとなるのが昨年のG1「朝日杯FS」2着のセリフォス。同馬はデビューから4戦、一貫してマイル路線を歩んできたから距離適性は言わずもがな。しかし昨年暮れからの直行ローテというのは、過去10年を振り返っても該当パターンが存在せず、取捨が難しいところ。他では「朝日杯FS」3着から順調に使って「アーリントンC」を制したダノンスコーピオン。「ニュージーランドT」2着のマテンロウオリオンなど実績上位馬が腕を撫しているが、そう簡単に収まらないのがこのレース。それこそ穴馬候補を挙げればキリがないほどの群雄割拠といえる。この難解な一戦を弊社はどう紐解くのか。ご期待をお寄せいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神11R「天皇賞・春」芝3200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された18番ディープボンドだった。

『言わずと知れた平地最長となる伝統の長距離G1。京都競馬場が改修工事中のため、ゆっくり下っていく淀名物の下り坂はなく、今年も直線急坂の阪神芝で施行される。スタートの後は外回りを1周、2周目は内回り。残り800m付近から各馬が動き始め、ジョッキーの駆け引きが肝を握る舞台。特殊な設定だけにステイヤーとしての資質を問われる一戦でもある。軸馬ディープボンドは昨年の4歳時に本レース2着。その後は海外遠征を経て有馬記念2着、阪神大賞典を連覇とパワーアップ顕著な1頭だ。特に経験値が求められる長距離戦において、4歳時の連対というのは評価すべき称号である。また、斤量58キロに慣れていない馬が多いなかで、ディープボンドの58キロ時成績は「1-1-0-0」と抜けた戦績だ。中間は在厩でケアを施され、昨年より1週間早い4月3日に初時計を出せた。これは、今年は阪神大賞典での消耗が少なく回復が早かったことの表れだろう。その後も順調な調整過程で、1週前には和田竜騎手を背にCWで古馬3勝クラスに大きく先着。最終追いはCW単走で、ラストは馬自ら重心を沈め加速すると四肢を大きく使って躍動。最後の最後にダメ押しとも言える負荷をかけており、全体的に大迫力の動きで心身の充実は明らかである。懸念は枠だが、1週目の外回りコースは最初のコーナーまで距離があり、大外でも心配されるほどの不利ではない。雨の影響があってもこなせる実績もあり、悲願のタイトル奪取は目前。』という見立て。

レースはスタート直後に17番シルヴァ―ソニックが落馬する波乱の幕開け。戦前の予想通り外から16番タイトルフォルダーが積極的にハナを主張。2番手に8番クレッシェンドラヴ、7番テーオーロイヤル。その直後に軸馬18番ディープボンドが前目につけるが、外から15番タガノディアマンテが押して先行集団に加わる。以下、距離ロスを避けたい各馬が1馬身間隔で1番アイアンバローズ、6番メロディーレーン、2番ハーツイストワール、9番ヒートオンビートが続き、後方には3番ディバインフォース、最後方に10番トーセンカンビーナと並ぶ縦長の隊列に。逃げたタイトルフォルダーは前半12秒前後のラップで軽快に走り1000m通過が1分0秒5とこの時点で後続を引き離して自分の競馬を徹底。こうなると後続も無理に仕掛けることができず、隊列は変わらず淡々とした展開になる。タイトルフォルダーは中盤で息を入れ、一旦ペースが緩んだところで後続との差が詰まるが、再度加速し追随を許さない。3コーナーからは各馬が躍動。7番テーオーロイヤルがタイトルフォルダーに迫り、軸馬18番ディープボンドも仕掛ける。しかし、粘り込みを図るタイトルフォルダーはテーオーロイヤルを寄せ付けず独走態勢。最後、追い通しだった軸馬18番ディープボンドが7番テーオーロイヤルを交わし2着を確保。勝ち馬16番タイトルフォルダーは7馬身差をつける圧逃げVとなったが、弊社の馬券的には早い段階で的中を確信できる安心の一戦となった。この結果により、「3連複7-16-18、1,580円」の的中。先週の当コラムでも、「勝負レース」として告知しており、3連単でブ厚く勝負された方をはじめ、多くの会員様から反響のご連絡をいただいた次第。

他にも勝負鞍ではないものの日曜東京11R「スイートピーステークス」の「馬連4-9、1,270円や、日曜東京12R「陽春ステークス」の「馬連3-9、4,040円3連複3-5-9、4,310円」のダブル的中など、随所に高配当をお届けした次第。

さて、冒頭に触れた通り、目移りする好カードとなる今週末のG1「NHKマイルC」だが、弊社はすでに勝負馬をある程度絞り込んでいる。最終調教まで精査した後、確信の予想をお伝えする所存だ。さらにその翌週の「ヴィクトリアマイル」以降も続くG1戦線。まずは今週末を弊社ともども「手ぐすねを引いて」お待ちいただきたい。