2/18 2/19 ・1回東京7日8日目分・1回阪神3日4日・2回小倉3日4日目分

いざ中山開催へ ~日曜小倉11R・小倉大賞典~

先週は本年初のG1、フェブラリーSが施行された。本レース初参戦の外国馬シャールズスパイトや地方馬の雄スピーディキックなど話題こそ豊富な開催だったが、終わってみれば勝ち時計は1分35秒6。前哨戦の武蔵野Sと同タイムであることからもG1としてのレベルは懐疑的だ。実際、武蔵野Sでギルデッドミラーの後塵を拝したレモンポップが今回はむしろ強そうな勝ち方。近年、ダート強豪の海外指向が強まったことで、本レースの「メンバーレベル低下」が囁かれたが、それが形として現れた格好だろう。G1ではあるが取り立ててコメントもない、そんなフェブラリーSだった。
さて話は変わるが、今週から中山開催がスタート。春に向けて有力馬が続々と始動してくるが、早くも今週から注目馬が目白押しである。こと、東では大阪杯の前哨戦・中山記念に豪華メンバーが集結。注目は、ホープフルS以降の勝利こそないが堅実さ光るダノンザキッド。中山適性が高く、昨年の宝塚記念を2着しているヒシイグアス。香港では不発も復権を期するシュネルマイスター。中山金杯Vで勢いあるラーグルフなどなど、枚挙にいとまがない。本番前の物差しとしては十分すぎるほどのメンバーだけに、目が離せない一戦だろう。
また、西では高松宮記念の前哨戦となる阪急杯がスタンバイ。こちらは、阪神1400mで無類の強さを誇るグレナディアガーズが出走する。実際、本馬は千二は忙しく、マイルは長いという1400mのスペシャリスト。なかでも阪神コースの実績はずば抜けており、調整も上々というから断然有力。とはいえ、馬券的には少々事情が異なり、2番手以降にこれといった有力馬が見当たらず薄さは否めない。果たして、今週は実績馬が力通りに駒を進めるのか、はたまた、今春の飛躍を期する伏兵の台頭があるのか、興味は尽きない。無論、弊社においてはいずれも勝負鞍候補の筆頭であり、中間も面白い情報が続々と舞い込んでいる。どうか当日の配信をお楽しみに。

それでは本題へ。今週斬るのは戦前から波乱ムードだった日曜小倉11R「小倉大賞典」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気に支持された6番ヒンドゥタイムズだった。

『毎年のように人気薄が飛び込む穴党向きのハンデ重賞だが、今回は古豪ヒンドゥタイムズが中心。その前走・チャレンジC(阪神G3・芝2000m)は道中13番手から上がり3ハロン34秒5とメンバー最速の脚で追い込んだが6着。ゴール前の急坂で止まったことを考慮すると、今回の小回り平坦かつ1ハロン短縮は大きなプラス要素となるはずだ。そもそも昨夏、8ヵ月ぶりの小倉記念で直線急進して2着があるし、1800mも守備範囲。また、この中間の調整も好内容で、1週前は新コンビ・ムルザバエフを背にウッドで強めに追われ、6ハロン82秒9~ラスト11秒9。そして今週も、重馬場のウッドで終い2ハロン23秒1~11秒4と万全に仕上がった。血統的に渋った馬場はOKだし、母父ディープも頼もしいバックグラウンド。差し有利の馬場を味方にV争い』という見立て。

レースはまずまず揃ったスタートで、若干出遅れたのは11番ダンディズム。想定通り3番テイエムスパーダがハナを主張するが、4番レッドベルオーブも譲らず1コーナーまでに3番テイエムスパーダを引き離して単騎先頭へ。2番手は3番テイエムスパーダがおさまるが、以降は7番バジオウを前に2番レッドランメルト、12番ウイングレイテスト、14番ロングラン、軸馬6番ヒンドゥタイムズ、13番ホウオウエミーズなど有力馬を含む6頭が固まって中団を形成。2馬身ほど離れて内から1番カテドラル、10番フォルコメン。1馬身差に5番ゴールドギア、11番ダンディズムと続き、最後方に9番サトノエルドールという隊列。先手を取った4番レッドベルオーブは今日もクビの高い走りで3番テイエムスパーダを5馬身ほど引き離した逃げ。単独2番手の3番テイエムスパーダも後続とは4馬身差と、先頭から最後方まで20馬身以上の縦長の展開となった。800mを過ぎたあたりで3番テイエムスパーダがガス欠を起こすが、淡々と逃げる4番レッドベルオーブの1000m通過は60秒3と、馬場を考慮すればほぼミドルペース。この時点で4番レッドベルオーブと後続の差は8馬身ほどあったが、3コーナー手前から後続が一気に進出するとアッという間に飲み込まれてしまう。変わって先頭に立った7番バジオウが、直線入り口で馬場の中央に出して追い出し。後続も急激に仕掛けて最後は横一線の攻防へ。一旦は抜け出した7番バジオウだが、内から6番ヒンドゥタイムズ、さらに内から1番カテドラルが急追。残り2ハロンで3頭が横並びになるが、脚色は内の6番ヒンドゥタイムズ、1番カテドラルが優勢。残り100mでは後者2頭のマッチレースとなり、ゴールまでもつれたが、6番ヒンドゥタイムズがハナ差抜け出し重賞初制覇となった。2着はトップハンデをものともせず食い下がった1番カテドラル。3着は止まらず後続の追撃を凌いだ7番バジオウが入線した。

この結果により、「馬連1-6、3,750円」の的中。3連複も推奨していただけに4着ロングランがもうひと伸びしていればという展開だったが、9番人気のカテドラルを馬連5点の相手に推奨したことは高く評価をいただけるだろう。また、この週は他にも土曜阪神11R「京都牝馬S」の「3連複5-13-18、2,520円土曜の新馬未勝利などの的中もお届けした。

土日の重賞で好成績をおさめて本来なら勢いづくはずではあるが、肝心の厳選勝負鞍では対抗馬のヌケなどが重なり、的中は日曜阪神7Rのみと寂しい結果に。競馬に絶対はないとはいえ、好成績だった東京開催の最後を綺麗に締めくくれなかったのは非常に残念である。こと、ご期待をいただいた会員様にはこの場を借りてお詫び申し上げたい。それでも開催全体を通しては決して悲観する内容ではなく、最後は単なるエアポケットのようなもの。無論、反転攻勢は即時可能である。幸いにも今週からは開催替わり。もう一度精査して、厳選勝負鞍はもとより春のG1へ向けた前哨戦でも的中をお返しする所存だ。会員様におかれましては、引き続き大きな期待を胸に今週末をお待ちいただきたい。