2/11 2/12 ・1回東京5日6日目分・1回阪神1日2日・2回小倉1日2日目分

万全の態勢でいざフェブラリーSへ ~日曜阪神10R・茨木ステークス~

先週はこれまで数々の名馬を輩出してきた「共同通信杯」が施行された。今年は2歳重賞の好走馬に加えて、インパクトのある勝ち方をした1戦1勝馬も揃ってハイレベルな一戦。それゆえ混戦が予想されたが、終わってみれば暮れの2歳G1から臨戦のファントムシーフが1馬身1/4差の完勝だった。そのホープフルSでは、出遅れてスムーズさを欠いたうえに馬群に包まれる残念な競馬だったが、そんな厳しい経験が糧となり、クラシックの登竜門となるここで実を結ぶ格好に。こと、一戦毎に間隔をあけて使われてきた馬だから、先々を思えば2月に重賞を勝てたことは大収穫である。とはいえ、最後の直線はキレるというよりジリジリと伸びており、東京コース巧者の可能性も残る。皐月賞に向かうのなら、越えるべき課題はまだあるかもしれない。
2着は、重賞好走馬をおさえ込んだ1戦1勝馬タッチウッド。大きな出遅れから強引に先行して渋太く粘り込む芸当は、むしろ勝ち馬よりもインパクトが大きかった。何より、現状は馬体が緩く覇気も微妙な仕上がり途上。実戦でも逆手前でしばらく走っていたが、そんな荒削りな競馬で連対したのだからある意味で常識外れだろう。その底知れぬ能力は次戦でも要注目である。3着のダノンザタイガーは将来有望の一頭と目されたが、ここで賞金加算できたかったのは相当な痛手。4着タスティエーラを含め、今後は厳しいローテを余儀なくされることとなった。いずれにせよ、クラシック1冠目の皐月賞に向けてやや混沌としてきたことは確か。3月の主流トライアルはもちろん、決戦のその日まで、各馬の動向に気を配りたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神10R「茨木ステークス」ダ1800m。このレースで軸馬として期待したのは、直前で1番人気に支持された7番ペルアアだった。

『現クラスの安定勢力が目立つがいずれも足踏みが続いており、新興勢力の出番があっていい組み合わせ。なかでもペルアアはさらに上を目指せる素質の持ち主。前走はラスト3ハロンを36秒0でまとめて4馬身差の圧勝。スローで着差がつきにくい展開だったことを考えれば高く評価できる。また、前で捌ける本馬にとっては、差し・追い込みが揃ったメンバー構成も好都合。ダートは〈3.2.0.0〉と底をみせていない魅力があるし、これまで折り合いに苦労したことを考えれば昇級のペースも大歓迎。連勝濃厚』という見立て。

レースは極端な出遅れなくほぼ互角の開幕。無理に先手を主張する馬はいないが、スッと行き脚がついた2番メイショウミカワが自然体でハナを確保。軸馬7番ペルアアは周りの出方を見ながら楽に番手へおさまる。その1馬身差にスタートから積極的だった1番リバプールタウン、6番シルバーエース、9番クインズバジルの3頭が並んで先行集団を形成。直後にポツンと一頭だけ10番ゴールドティアをおいて、中団前目は11番カラフルキューブ、12番セイクリッドゲイズ。人気の一角だった5番ゼウスバイオは集団後方を追走する。向こう正面に入ると、先頭から最後方まで均等に間隔があいて縦長の隊列。逃げた2番メイショウミカワは800m49秒9―1000m62秒6のミドルペースを刻み、地力が問われる展開へともつれ込んだ。
マイペースの2番メイショウミカワだが、3コーナーで軸馬7番ペルアアが徐々に忍び寄り直線入り口では並走状態。軸馬7番ペルアアがジッワと気合をつけると、2番メイショウミカワが徐々に後退する。残り2ハロンでは、抜け出した軸馬7番ペルアアが独走という余裕ぶり。焦点は2着争いへ移り、懸命に粘る2番メイショウミカワは厳しい手応え。そこへ強襲したのが12番セイクリッドゲイズ、11番カラフルキューブ、5番ゼウスバイオ。中でも12番セイクリッドゲイズ、11番カラフルキューブの脚色が目立ち、2番メイショウミカワをあっさりパスすると両者の2着争いが激化する。一時は11番カラフルキューブが前に出て勝負あったにみえたが、しかし、最後に内からもうひと伸びした12番セイクリッドゲイズがクビ差抜け出してゴール。最終的には、軸馬7番ペルアアが1馬身1/2差をつける完勝となった。2着には12番セイクリッドゲイズ、3着に11番カラフルキューブという順で入選。

この結果により、「馬連7-12、1,360円」を的中。熾烈な2着争いではあったものの、2、3着馬いずれも対抗指名だったうえに、馬連のオッズもほぼ同額。会員様からすれば、早々に払い戻しが決する安心安全の的中劇だったといえる。

また、重賞予想でも土曜東京11R「クイーンC」の「3連複3-7-9、3,300円や、日曜阪神11R「京都記念」の「3連複1-8-12、3,470円など、随所に弊社らしい的中をお届け。特に今週は、降雪による発走時刻の変更や雪かき直後の馬場など不確定要素が多分にあったが、上記の通り複数の的中をお届けできたのは予想部によるリサーチの賜物だろう。

さて、今週末はいよいよ2023年最初のG1こと砂上決戦フェブラリーSが登場。最右翼ギルデッドミラーの直前リタイアはいたく残念だが、むしろ配当妙味は上昇しており、否が応でも力の入る一戦となった。果たして、レモンポップ筆頭の根岸S組がメンツを保つのか、はたまた別路線組が鼻を明かすのか…。いずれにせよ、馬券は「ダートのアスコット」の看板を掲げる弊社にお任せを。弊社会員様におかれましては、引き続き大船に乗った気持ちで今週末の提供をお待ちいただきたい。