2/4 2/5 ・1回東京3日4日目分・1回中京11日12日・1回小倉7日8日目分

安定の高打率 ~日曜東京7R・4歳上1勝クラス~

先週の「きさらぎ賞・G3」は、クラシックへつながる一戦ながら出走馬わずか8頭。しかし、国内外G1を制したディアドラの半弟フリームファクシ、ディープ産駒ラスト世代でセリでも高値がついたオープンファイアが参戦。馬券妙味は薄いものの、2強対決として大いに沸かせた。レースも大方の予想通り2強が主役。ゴール前はアタマ差の接戦だったが、わずかに先にゴール板を駆け抜けたのは、単勝1.3倍の圧倒的支持を受けたフリームファクシだった。本馬はデビュー戦こそミッキーカプチーノに先着を許したが、2戦目はノーステッキで2馬身差の完勝。前走も時計以上に楽な内容で連勝を決めており、すでにスケールが大きな一頭である。今回は相手も強く僅差の勝利ではあったが、ひとまずクラシックに向けて好発進だろうか。ただし、折り合い面の課題は明確で、今回も序盤からハミをかんだ分、最後に詰め寄られしまった。逆にいえば、気性を修正できればさらなる飛躍が見込めるわけで、今後の成長を注意深く見守る必要がある。
前走に続いて勝ち切れなかったオープンファイアも直線の伸びはトップレベル。2歳時に比べれば道中の追走もだいぶマシになった。だが、今回はあくまでも小頭数であり、ごちゃつく展開になるとやはり不安点が残る。こちらも課題ありだが、もう少し長い距離でも良さそうであり、成長はもちろんダービーで見てみたい一頭だろう。まずは賞金を得た2頭だが、クラシックロードはまだまだ序章。今週末の「共同通信杯」をはじめ、2歳G1上位組との力関係も慎重に判断すべきである。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京7R「4歳上1勝クラス」ダ1300m。このレースで軸馬として期待したのは、1番人気に支持された10番タイセイジャスパーだった。

『これまでは気が悪く途中でレースを止めていたが、前走は陣営の工夫が奏功して0秒1差の2着とクラス卒業にメド。なかでも、控える競馬で結果を残せたのは大収穫だった。好走の影響は中間の追い切りにも表れており、いまは以前と比較にならないほどの集中力で再度の勝ち負けを期待させる上々の動き。勝ち鞍のある東京コースは歓迎だし、距離も千二から千四が守備範囲。鞍上ルメールならもうひと押しでV奪取』という見立て。

レースは6番ステップを除いてほぼ互角のスタート。最内1番ガーデンアイルが好発から先行するが、4番ベアグッジョブ、14番サンダビュークがジワッと詰め寄り3頭がやや競り合う形。1馬身ほど離れた中団には2番フォトスフィア、3番キャロライナリーパ、7番データアナリシス、12番ベルウッドウズ。そして、その先団に軸馬10番タイセイジャスパーが取り付く。直後も差はなく16番キングヴァンドーム、5番ブライティアコバ、人気の一角9番ビービーキング。11番ブロードマリー、13番ラコンタールも差はなく大きな中団を形成した。
中盤に入っても先行3頭が雁行で進み、800m47秒7―1000m59秒9のハイペースを刻む。そのまま直線へ向かうが、同時に後続もペースアップ。先頭からしんがりまで6馬身差という隊列だったが、1番ガーデンアイルがまず脱落。残った2頭の14番サンダビューク、4番ベアグッジョブが抜け出しを図る。しかし、序盤のハイペースが祟って先行2頭には余力がない。そのスキを突いて軸馬10番タイセイジャスパーがあっさり先頭に躍り出ると、一完歩ごとに後続と差を広げ独走状態へ。焦点が2着争いに移ると、3番キャロライナリーパの勢いがよく一旦は2着と思わせる脚色。だがその矢先、一時は交わされた2番フォトスフィアが急激に盛り返してくる。2頭の争いはしばし続くが、徐々に甘くなった相手を2番フォトスフィアが突き放し2番手へ浮上。その勢い止まらず軸馬10番タイセイジャスパーへ詰め寄ったが、クビ差までが精一杯といったところ。結果、1着は軸馬10番タイセイジャスパー、2着に2番フォトスフィア。3着はそのまま後続をおさえた3番キャロライナリーパが入選した。

この結果により、「馬連2-10、1,100円」を的中。2番フォトスフィアは買い目の順位こそ低かったが、このレースは人気ほど能力に差がないと判断。馬連の均等購入を指示したことが奏功し、回収率220%と上々の的中をお届けした次第だ。

また、「厳選勝負鞍」はこの的中だけにおさまらず、土曜中京8R「4歳上2勝クラス」の「馬連1-6、480円や、日曜中京9R「瀬戸ステークス」の「馬連4-12、1,290円もお届け。先週パーフェクトを達成した勢いそのままに、4戦3勝のハイアベレージを堅守することとなった。

さて、今週末は実績馬の始動戦が目白押し。注目は何といっても22年ダービー馬ドウデュースが参戦する「京都記念」。昨年の凱旋門賞は残念な結果だったが、ダービーでは年度代表馬イクイノックスを撃破。年末の有馬記念をスルーしてここが満を持しての始動戦であり、その走りに期待が集まっている。また、東ではクラシックへ向けた重要ステップ「共同通信杯」が待機。こちらは2歳G1好走組がこぞって参戦する予定であり、注目度では先週のきさらぎ賞以上だといえる。いずれにせよ、一連の好調を肌で感じている皆様をさらに唸らせるべく、弊社では買い目を練りに練っている次第。引き続きご期待の上、今週末の配信をお待ちいただきたい。