7/1 7/2 ・2回福島1日2日目分・3回中京1日2日・2回函館1日2日分

夏開幕を告げる的中鞍 ~土曜中京12R・3歳上1勝クラス~

先週から夏のローカルが開幕したが、ひとまず23年上半期を少し振り返ろう。
今年の大きな変更として負担重量の変更(騎手の健康と人材確保などを目的に、基本的に斤量が1キロ増加)が挙げられる。これにより今年は、斤量比(馬体重÷斤量)が小さいほど苦戦という傾向がさらに強まっている。また過去に斤量を経験していることがより重要になっているなど、昨年以前との傾向の違いが出ている。こちらのデータはまた折を見てここで紹介していきたい。
そして何より、今年の競馬シーンを賑わしたクラシックをはじめ重賞戦線にも触れないわけにはいかないだろう。今年の3歳は牝馬こそリバティアイランドという女王がいたが、牡馬は傑出馬不在。また、前述の斤量変更によりどの重賞も昨年より難易度が増していたわけだが、事前準備を周到に重ねた弊社にはあまり関係なかったようだ。実際、前半戦は順調に的中をお届けすることができた。
中でも特筆すべきは、G1シーズン真っ只中の5月中旬に始まった連勝だろう。京王杯SC・3連複8,090円を皮切りにスタートし、続くヴィクトリアマイル、平安S、オークス、葵S、日本ダービー、目黒記念など、難解とされた3歳戦を含む各重賞で連続的中をお届け。6月に入ってもこの勢いは衰えず、続く鳴尾記念、安田記念までをも的中に導き、怒涛の重賞9連勝を達成している。注目度の高い季節、しかも難解なレースが含まれる中で結果を出し続けたことには、大きな評価がいただけるはずだ。
また、配当面の立役者といえば、3月のフィリーズレビュー・3連複2万4,760円や、4月のアーリントンC・3連複6,660円/ワイド1060円&710円のトリプル的中は回収率が大きく反響も強かった。ちなみに、過去の本欄を見直していただければわかることだが、弊社の重賞予想は3連馬券での提供である。
少し長くなったので振り返りはここで留めるが、何より、今年上半期もご愛顧いただいた会員様に深く御礼を申し上げたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京12R「3歳上1勝クラス」ダ1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、 4番人気に支持された9番ルクスフロンティアだった。
『前走はハイレベルなメンバー相手に逃げて前半700m42秒7。先行馬には厳しいペースだったが、それでもタイム差なしの2着だから地力は高い。実際、当時の勝ち馬は昇級の次戦でも連対しているように、本馬にも極めて高い評価が必要である。また、この中間も栗東坂路で自己ベスト4ハロン51秒9をマークするなどデキも特筆レベルだ。安定した先行力が生きる中京コースは良績が集中しているし、この条件なら押し切り必至』という見立て。

レースは多少出遅れた馬はいたが、人気馬はほぼ互角スタート。4番ウラエウスが好発から前を伺うが、外から5番フリーウィーリングがこれを制してハナを主張。さらに外から1番人気の11番バンドマスターも早々と番手を確保する。この直後に内から軸馬9番ルクスフロンティア、15番ベストポイントの2頭が加わり先行集団を形成。この後ろは4番ウラエウスを先頭に半馬身差の間隔で内から6番ロードトラスト、16番レッドダンルース、1馬身差に8番ヴァンドゥラン、10番メイトースイ。2馬身差に1番カズカポレイ、14番シュプリンガーまでが中団。ここから2馬身差の後方集団は2番ジョウショーパワーを先頭に3番マサハヤウォルズを含む3頭が追走し、最後方に13番ディーエスボンバーという隊列となった。
序盤は先手を取った5番フリーウィーリングとその後ろの11番バンドマスターが後続をやや引き離す逃げ展開。先頭の600m通過36秒1、800mは49秒1のミドルペースだったが、隊列は徐々に広がっていく。向こう正面の中間あたりでは、先頭から後方まで約20馬身以上の縦長の展開となった。1000m通過が61秒7と依然として淡々としたペースで流れるが、レースが一気に加速したのが3コーナー。番手追走の11番バンドマスターが5番フリーウィーリングに並び掛けると、これを合図に後続も追い上げを開始する。
コーナーワークで辛うじてハナを守っている5番フリーウィーリングだが、後続も8頭ほどが5、6馬身の勝負圏内に接近。直線に入ると各馬が横に広がりながら最後の追い比べに突入する。
ここで先行2頭をまとめて抜き去っていったのが、他でもない軸馬9番ルクスフロンティア。これを追い掛けるのは、11番バンドマスターと徐々にエンジンのかかってきた6番ロードトラスト。だが、先に抜け出した軸馬9番ルクスフロンティアを捕まえるほどの勢いはなく、6番ロードトラストが半馬身差まで詰め寄ったところがゴール板だった。結果、軸馬9番ルクスフロンティアが1着入線となり、6番ロードトラストが2着。3着は前の2頭には離されたものの、なんとか後続はおさえた11番バンドマスターが入線した。

この結果により、「馬連6-9、1,710円&3連複6-9-11、1,890円」のダブル的中をお届け。4番人気→2番人気の組み合わせだったが、上位拮抗で馬連オッズが割れていたこともあってまずまずの収益。しかも先週に引き続き、11番バンドマスター(1人気)を「地力は最上位で3着までは堅い」として3連複の軸に組み込んだのは上々のサポート。回収率的にも納得できる、週1発目の勝負鞍であった。
また、この週は厳選勝負鞍の日曜・福島9Rさくらんぼ特別「馬連6-16、1,430円や、重賞予想の日曜・福島11RラジオNIKKEI賞「3連複6-7-14、4,690円など複数の的中をお届けしている。先週の当欄で「出走馬の比較すら難しい季節だからこそ弊社のようなプロにとっては“オイシイ馬券”が増えてくる」と記したが、それをまさに体現した1週間となった。

さて、いよいよ始まった夏競馬。この時期は暑さによる体調管理、未体験のコース適性、血統的な夏季成長タイプの存在など、慎重な判断が求められるファクターが多彩。さらに今年は美浦坂路の閉鎖の影響など、例年以上に難解を極めていくだろう。とはいえ、弊社にはこれまで培った膨大なデータが存在する上に、今夏に向けて準備してきた自負がある。というわけで、上半期に引き続き、23年後半戦も会員様のご期待にお応えしていく所存だ。
以上、長くなりましたが、今年下半期も弊社をよろしくお願いいたします。会員の皆様におかれましては、折しもの酷暑に気をつけた上で今週末の配信を楽しみにお待ちください。