7/15 7/16 ・2回福島5日6日目分・3回中京5日6日・2回函館5日6日分

函館最終週も的中を量産 ~土曜函館9R・湯浜特別~

早くも最終週を迎えた2023年の函館開催。最大の注目は波乱が前提の「函館記念」で、能力よりもデータ重視という声も聞こえてきた。実際、強力な“消しデータ”として「前走巴賞を除くオープン、前走が条件戦、牝馬はこない」という法則が存在。また、「先行有利」という強い傾向もあった。これだけで今回の人気馬をバッサリ切れるだけに、ほくそ笑む穴党も多かったかもしれない。
一方、レース当日は週末の激しい雨が残って稍重。好枠から逃げたユニコーンライオンの1000m通過60秒0は例年と比較しても緩いラップだったが、レース上りは36秒6と時計を要した。実際、先行馬が全滅した結果を踏まえれば相当にタフなレースだったと言える。
そんな過酷条件をものともせず勝利したのが、1番人気のローシャムパーク。道中7番手から大外を回しての2馬身差Vは完勝といえる内容だった。振り返ればセントライト記念で1着ガイアフォース(安田記念4着)、2着アスクビクターモア(菊花賞1着)に次ぐ3着という実績の持ち主。これで、出世馬を多数輩出している“伝説のセントライト記念”からまた一頭、重賞馬が出現したことになる。
さて、冒頭でお伝えしたデータに話を戻すと、1着ローシャムパーク、3着ブローザホーンともに「前走・条件戦」の昇級組。さらに2着ルビーカサブランカは「牝馬」で、上位3頭が「差し・追い込み」の決着になった。ということで、残念ながらデータ派は完全な空振り。時には“取り扱い注意”というのが過去データということだろう。なお、弊社では「Bコース替わり2週目」だった本レースを「例年とは異なる」とジャッジ。前走条件を問わず差し馬有利と見越して、的中をお届けしている。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜函館9R「湯浜特別」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは上位拮抗ムードの中、最終的に1番人気に支持された7番オセアフラッグだった。

『前走は休み明けの昇級初戦で5着。だが、直線入り口では進路がなく追い出しが遅れ、しかも前が壁になってまともに追えない厳しい状態。それでいて着差は0秒4と僅かなら情状酌量の余地は大きく、むしろクラス通用のメドは立ったと言える。ここは中2週ながら、今週の函館ウッドでは推進力のある力強い動きで上積みも十分。継続騎乗の鞍上も頼もしく、スムーズならV濃厚』という見立て。

当日は不良馬場。スタートは内から3番ラッキーミーティアが発馬を決めて先手を取る勢い。強引に競りかける馬はいないが、直後に内から4番トゥーテイルズは虎視眈々。そして5番タロファイター、8番メイクザビート、14番サドルまで差はなく、これを楽に追走する軸馬7番オセアフラッグまでが先行集団を形成する。中団も差がなく続いて9番ナチュラルリバー、2番ネッケツシャチョウ、1番ベイビールビオなどが集団で追走。ここから2馬身ほど開き後方待機は6番サンマルパトロール、10番アイファーエポックという隊列とった。
1コーナーで馬群がバラけてくるが、先頭の3番ラッキーミーティアに4番トゥーテイルズがプレッシャーをかける展開。だが、その割にペースは上がらず800m通過は48秒5とほぼ平均ペースだった。向こう正面に入っても淡々としたペースで流れ、1000m通過あたりで後続の動きが激しくなる。
3コーナー手前でもほぼ並走状態の3番ラッキーミーティア、4番トゥーテイルズだったが、前者の手応えは早くも劣勢。変わって先頭の4番トゥーテイルズも残り200mを切ったあたりで脚色が怪しくなり、入れ替わるように3角からマクって進出していた8番メイクザビートが抜け出し。さらに軸馬7番オセアフラッグ、2番ネッケツシャチョウが猛追する。ゴールが近づくにつれて3頭が横一線の大接戦。馬体を併せたままゴールに飛び込んだ3頭だったが、最後に力強く伸びた軸馬7番オセアフラッグがアタマ差制して1着入線。2着は渋太く粘った8番メイクザビートが死守する。3着は最後までよく追い上げた2番ネッケツシャチョウとなった。

この結果により、「馬連7-8、890円&3連複2-7-8、2,700円」のダブル的中をお届け。上位人気での決着となったが、人気が分散していたことから配当もまずまず。さらに、「本命と対抗各馬で上位独占の可能性大」として、3連複で配当を上乗せに成功した次第。
また他では、前述の日曜・函館11R函館記念「3連複7-8-9、4,210円&ワイド7-8・7-9、760円&680円のトリプルヒットや、土日連勝の「未勝利新馬予想」などの的中をお届け。先週に「数々の勝負鞍をご用意」と予告した通り、函館最終週の節目で数々の回収鞍を提供できた。

さて、いよいよ今週末からは札幌、そして次週からは新潟と、『稼ぎどころの夏場ローカル』が中盤戦に突入する。一般的には、難解な夏はひと休みという向きもあるだろうが、むしろ「配当面が美味しいこの時期を見逃す手はない」というのが我々プロの意見。引き続き、この先のローカル戦線においても、「さすがアスコット」という的中を随時お届けする所存である。どうか片時も目を離さず弊社の動向にご注目いただきたい。まずは今週末の配信にご期待を。