11/30-12/1 5回中山・7回京都・4回中京1日2日目

研ぎ澄まされた展開読み 〜日曜中京2R・3歳上1勝クラス〜

競走馬の底力とは何か。先週のチャンピオンズCはそんなことを考えさせる熱戦となった。勝利したレモンポップは昨年同様に逃げの手。しかし今年は序盤にミトノオーが絡み、好位組も離れずに追随する過酷な展開となった。

1000m通過タイムは60秒9。一般的に前半が61秒より速ければ差し展開となるのが当レースであり、普通なら馬群は縦長の展開となるはずだ。しかし今年は追走組が激しいマークを展開。その結果、3コーナー入口で2番手以下の馬群が一団となる異様な隊列となった。レモンポップに楽をさせる気はさらさらない。ライバルたちからはそんな気概がギンギンに伝わってきた。

だが、もっとも賞賛すべきは倒しに来たライバルをハナ差しのいだレモンポップだ。昨年の勝利時は1馬身1/4差だったが、それ以上に価値のあるハナ差である。実際に昨年は前半3、4ハロン目でペースを落として息を入れられたが、今年の展開にそんな余裕はなかった。それでも王者は残り800mからスパートを入れて、猛追するウィルソンテソーロがきた最後の最後にもうひと踏ん張りを見せるのだ。これを底力といわずになんと表現すべきか。戦前は衰えを指摘する声もあっただけに、なお一層、勝利の価値が高まった。ラストランを勝利で終えた王者は、この先どんな子孫を残してくれるのだろうか。その血にはサンデーもキンカメも入っていない。数年後に戻ってくる産駒の活躍が楽しみでならない。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜中京2R「3歳上1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった12番ディクレアブルームだった。

『やや怖がりな面はあるが、地力はこのクラスでも通用。実際、外枠からスムーズに先行できた前走はきっちりと連対を果たした。引き続き外目の枠を引けたここは再度の好走チャンス。2ヵ月ぶりも併用で乗り込んで態勢は十分。外から絡まれたら厄介だが、前走と同舞台かつ思い切りのいい永島ジョッキー連投で』という見立て。

レースはまさに思い描いた通りの展開となった。軸馬12番ディクレアブルームは好スタートから外の2番手を確保すると、800m通過47秒9のミドルペースで先行。4角では楽に先頭を奪って、あとはまったく危なげない逃げ切り勝利となった。2着には1番人気の11番フォルテローザ、3着に伏兵10番ルミッキが入線した。

この結果により、「単勝1,010円&馬連11-12、2,310円の的中をお届け。軸馬は前走2着がフロック視されたのか、前走と同様に外枠でスムーズ先行ができそうな立場でも6番人気。終わってみれば単勝10倍は望外の配当であり、単勝を強く推奨した予想部の判断が光る的中劇となった次第。

上記は特注鞍だったが、他にもこの週の厳選勝負鞍は4戦3勝の準パーフェクトを達成。さらに前述の「チャンピオンズC」を◎8番ウィルソンテソーロ(2番人気・2着)、△6番ドゥラエレーデ(9番人気・3着)にて完全的中となった。本年ラストとなる中山開催で好発進を決めた弊社アスコットディライト。いよいよ師走競馬となり出走頭数も増えてきたなか、このアベレージは好調の証といえるだろう。

さて、今週の大一番は阪神ジュベナイルフィリーズ(GI、京都芝1600m)。今年はBCジュベナイルフィリーズターフ2着のタピット産駒・メイデイレディがレース史上初の外国調教馬として参戦する。迎え撃つ日本勢は、2歳リーディングサイアーをひた走るキズナ産駒のブラウンラチェット、ミストレス、ショウナンザナドゥをはじめ、サートゥルナーリア、アドマイヤマーズ、シスキンなど新種牡馬の産駒がずらり。初の京都開催でもあり、多くの競馬ファンはさぞ頭を悩ませるはずだ。一方で弊社は2歳OP戦にて予想機会「6連勝中」と、若駒の力量判断に強い自信と実績をもっている。2歳馬の集大成となる一戦にて予想部はどんなジャッジを下すのか。会員様は大船に乗ったつもりで今週末の提供をお待ちいただきたい。