2/8-2/9 1回東京・1回京都3日4日・1回小倉5日6日目

大得意の若駒戦 〜月曜京都10R・エルフィンS〜

先週日曜の東京新聞杯は、年明けの京都金杯2着から臨んだウォーターリヒトが重賞初制覇を決めた。同馬を管理する河内調教師はJRAの規定(70歳定年)により3月1週目の勇退が決まっているひとりである。

そのためか、前走後はウォーターリヒトにとって初ダート挑戦となるフェブラリーS(G1・東京ダ1600m)への参戦を示唆していた。引退前にもう一度G1に挑戦したい。そんな気持ちはわからなくもないが、結局、本来の芝マイルに方針変更したことが吉と出た格好。紆余曲折を経てもきっちり勝ち切ったこと、そして花道を飾った伯楽の手腕はさすがといえる。おそらく、同師にとってはこれがラストの重賞。いいものを見させてもらった。

2着はボンドガール。それまでは気性の課題や距離不安によって控える競馬に徹していたが、今回は位置をある程度取る味なレースぶり。およそ2歳のころからは想像もつかない操縦性だった。直線も満を持して、なるべく逃げ馬メイショウチタンを交わさないように、ゴール寸前の差し。外から急襲したウォーターリヒトの爆発力が一枚上だったとはいえ、ボンドガールも視野の広がる好内容だったといえる。1番人気ブレイディヴェーグは4着に敗れたが、ここはあくまでも次戦ドバイへのステップ。馬体重+14キロの体を思えば、こちらも悪くない結果だろう。

それでは本題へ、今週斬るのは代替開催となった月曜京都10R「エルフィンS」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった6番グローリーリンクだった。

『素質馬が揃った3歳OP。なかでもダノンフェアレディ・カムニャックは評判馬だが、軸馬も負けず劣らずのポテンシャルを備えている。既走馬を相手にした初戦(中京芝1600m)はコントロールの難しい最内枠。しかし中団を上手に折り合って進むと、ラストは馬群を突き抜けて5馬身差の余裕勝ち。その上がり34秒1は同日の最速タイ。それもスローで進行したトリトンS(3勝C・芝1400m)の上がりと同タイムなのだから、本馬の速度は“異質”といえるだろう(この日の中京芝は上がりのかかる馬場でもあった)。500キロを優に超える大型馬だけに一度叩いた上積みは魅力だし、大ストライドのキズナ産駒にとって広い京都マイルも歓迎。ここは一角崩し、あるいはそれ以上まで期待可能』という見立て。

レースは波乱の幕開け。なんと単勝1.9倍の10番ダノンフェアレディが発馬直後から外へ逸走してしまう。キャリアの浅い明け3歳馬だけに仕方ないことではあるが、駆けつけたファンもこれには動揺を隠せなかった。

肝心のレースは1番ラージギャラリーの逃げ展開。2番手に8番ヴーレヴーが続くと、軸馬6番グローリーリンクもこれに続く。600m通過は35秒3のミドルペース。3角の手前で10番ダノンフェアレディも位置を回復すると、ほぼ一団の馬群で勝負どころへ。最初に抜け出した8番ヴーレヴーを目がけて軸馬6番グローリーリンクもギアを入れたが…。

結局、先行利益を得た8番ヴーレヴーが1着ゴール。軸馬6番グローリーリンクも追いすがったが、3/4馬身届かずの2着に止まった。3着には逃げ粘った1番ラージギャラリーが入線。

この結果により、「馬連6-8、1,650円」の的中をお届け。単勝1倍台の馬が逸走し、3番人気のカムニャックも伸ばせず4着。やはり3歳戦はメンタルや完成度が問われることになる。実際、勝ったヴーレヴーは、年末のG1をパスしたことが吉と出た格好。前走比+18キロの馬体、番手で折り合えたメンタルともに成長がみられた。伸び盛りの若駒だけに、今後も各馬の成長を注意深く観察したい。

積雪による順延でどうなることかと思われた先週末。弊社予想部は、終わってみれば厳選勝負鞍にて4の3の準パーフェクトを達成。さらに前出の東京新聞杯では、◎ボンドガールにて無事に的中をお届けしている。なにはともあれ、競馬が無事に開催されることのありがたみを感じた3日間。アスコットの好調ムードに陰りはない。

さて、今週末は「京都記念」、「共同通信杯」が行われる。特に後者は得意の3歳戦だけに力の入る場面だ。実際、昨夏から続く現3歳世代のレースは高精度を継続中。こと1勝クラス以上のレースにおいてその的中率は7割を超えている。弊社予想部は、今年のクラシックを占う共同通信杯でどんな回答をみせてくれるのか。会員様はどうか首を長くして配信をお待ちいただきたい。