2/15-2/16 1回東京・1回京都5日6日・1回小倉7日8日目

盤石の3歳重賞 〜日曜東京11R・共同通信杯〜

まもなく今年最初のG1・フェブラリーS。近年、トップホースはサウジの高額賞金レースに向かうのが通例となっているが、今回は国内組もかなりの粒ぞろいとなった。
その筆頭のエンペラーワケア(牡・5歳)、コスタノヴァ(牡・5歳)は実績、能力、持ち時計ともに屈指。前者はマイルを克服した武蔵野Sの相手レベルこそ微妙だが、やむなく回避した昨年の雪辱がかかる。後者はゲートと折り合いに課題あるも、マイルを含む東京で5戦5勝。強いていえば初の中2週での急遽の参戦は気になるが、当舞台のポテンシャルは最上位だろう。

続くのは明け4歳勢。ミッキーファイトは、世界レベルのフォーエバーヤングとJDC(3歳・G1)で接戦歴。久々のマイルはどうかも性能を疑う余地はない。サンライズジパングは序盤のポジション課題とはいえ、昨年チャンピオンズCで展開不利のなか0秒5差が極めて強い競馬だった。こちらは3月4日に引退が決まっている名門・音無厩舎の秘蔵っ子でもある。

対するベテラン勢も虎視眈々だろう。ペプチドナイルは昨年の覇者。同2着のガイアフォース。引退を撤回したタガノビューティー。いずれも重賞実績は十分。経験値を武器に世代交代の波に抗うことはできるか。いちファンとしてはもちろん、馬券的な興味も尽きない。果たしてこの大一番、好調アスコットはどう料理するのか。ご注目をお願いしたい。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜東京11R「共同通信杯」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった2番マスカレードボールだった。

『軸馬マスカレードボールについて述べる際、まずは前走ホープフルS・G1の惨敗を説明する必要があるだろう。2連勝で臨んだ当時は、底を見せていない魅力もあって4番人気の高支持。しかし弊社ではあくまでも相手の一角という評価だった。その理由として、連勝がすべて左回りだったことが挙げられる。実際、戦前の陣営も「中山替わりがどうか」と述べていたことが印象深い。加えて、大舞台で馬のテンションが高まり過ぎたことも誤算だったといえる(本来はゲートに最後入れのはずが、危険を察した鞍上が先入れを志願したほど)。そして極めつけは小回りの大外枠。レースに参加できずの14着大敗もやむなしといえるだろう。
一転、今回は2戦2勝の左回り。なかでも2走前のアイビーSは特筆ものだ。詳細はレースをご覧いただくとして、数字上も文句なし。実際、2歳の東京1800mで「勝ち時計1分45秒以内&上がり33秒台」で走り切ったのは、本馬と3冠馬コントレイルのみである。また当然ながら、陣営がここへ向けてメンタル安定に努めてきたことも好感できる。課題の気性を改善し、さらに東京替りとなるここは本来のポテンシャル発揮が濃厚。V最有力』という見立て。

レースは8番レッドキングリーの逃げで開幕。内から軸馬2番マスカレードボール、1番サトノカルナバルも出脚良く2コーナーへ。差がなく3番ワンモアスマイル、5番ネブラディスクも続いた。
向こう正面に入り、レッドキングリーが単独先頭だが、かなり引っかかり気味。1馬身半差の2番手にマスカレードボール。ワンモアスマイルが並び、4番手にサトノカルナバル。後方に9番リトルジャイアンツという隊列になった。
1000m通過は60秒0でスローペース。隊列はほぼ変わらず、いよいよ最後の直線へ。残り300mあたりでレッドキングリーとワンモアスマイルが力つきると、あとはカラマティアノスと軸馬マスカレードボールが馬体を併せて激しい叩き合い。結局、この争いはマスカレードボールに軍配。3着には大外から急追したリトルジャイアンツが食い込んだ。

この結果により、「馬連2-4、2,730円&3連複2-4-9、4,160円」の本線的中をお届け。先週の当欄で“若駒の危うさ”を述べたが、このレースも2番人気のレッドキングリーが気難しさを見せてしまった。そういう意味では、弊社予想部の軸馬および対抗馬選定は完璧。現3歳世代戦における弊社の的中率(およそ7割)を含めて、反響をいただいた次第だ。会員様にはこれから続々と始まるクラシックトライアルに向けて視界良好とお伝えしておきたい。なお、先週は肝心の厳選勝負鞍で精彩を欠いたことは反省材料。とはいえ、こちらは余りにも好調がゆえのエアポケットのようなものと捉えている。実際、不運が祟った各鞍においても、的外れな見解はひとつもなかった。大丈夫。会員様には即座の巻き返しをお約束する。
さて、今週は前述のフェブラリーSをはじめ勝負鞍候補が目白押し。なかでもダイアモンドS、阪急杯には興味深い穴候補が揃っている。余談だが、現在重賞予想は15週連続で的中をお届けしている。会員様におかれましては、今週末の大爆発にぜひご期待いただきたい。