4/19-4/20 3回中山・2回阪神7日8日 1回福島3日4日目

条件替わり一変をズバリ 〜土曜中山8R・4歳上1勝クラス〜

初春のメインイベント・皐月賞が行われた先週は、競馬における難しい側面や課題が目立つ2日間となった。

4月としては異例の猛暑に見舞われた土曜日。アンタレスS・G3と中山グランドジャンプ・JG1の両重賞で、ハギノアレグリアスおよびマイネルグロンが熱中症を発症してしまう。前者は3番人気、後者は1番人気という実力馬である。

桜が散り終えたこの時季、かつての記憶では、まだ羽織ものが必要な肌寒い気候である。無論、温暖化の足音が大きくなっていることは誰もが察していたが、まさか皐月賞の前日に熱中症とは…。JRAは夏季の暑熱対策を急いでいるが、この先の不安がつのる出来事である。なお気象庁の発表によると、5月は前例のない高温になるという。

そして、翌日のメインイベント「皐月賞」は、断然人気のクロワデュノールをミュージアムマイルが破り、一冠目を奪取した。3着はマスカレードボール。勝ち時計1分57秒0は昨年ジャスティンミラノが叩き出した1分57秒1を上回る皐月賞レコードだった。しかし残念ながら、こちらも決して後味の良いレースではなかった。

JRAはレース終了後に3件の制裁を下している。1コーナーではマスカレードボールが十分な間隔がないのに先行馬を追い抜こうとしたことでエリキング、フクノブルーレイク、サトノシャイニング、ヴィンセンシオに影響を与え、横山武騎手に5万円の過怠金。向正面ではニシノエージェントが外に斜行してジョバンニ、ミュージアムマイル、サトノシャイニングが被害を受け、津村騎手に3万円の過怠金が科された。また、同じく向正面でアロヒアリイが内に斜行し、こちらはドラゴンブーストと、断然人気のクロワデュノールが不利を受け、横山和騎手に過怠金3万円の制裁。3つの制裁すべてにおいて、勝ち馬を含む1~3番人気が被害を受ける形となった。

背景にあるのは、今年の皐月賞が史上初めて「Cコース1週目」で施行されたことだろう。接触が相次いだ要因として、一部では「コースの幅員の狭さ」が取り上げられた。内柵を外に6メール移動させるCコースは走行範囲がぐっと狭まり、Aコースに比べたらタイトな競馬が展開されることは確かだ。

しかし、最大の要因は「インコースの芝状態が良好で、各馬が内に殺到した」ことだと見ている。実際、前日の未勝利戦では史上最速タイムがマークされるなど馬場は極端に高速化していた。一方、昨年までの「Bコース3週目」施行であれば芝の内目は傷み、各馬が外を回すことで馬群が分散していたはずである。おそらくJRAでも原因分析を行っているはずだが、果たして来年の皐月賞はどのコースで実施されるのだろうか。難しい判断ではあるが、ファンも関係者も納得できる解決策に期待したいところだ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山8R「4歳上1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に3番人気となった14番マグマオーシャンだった。

『一気の距離短縮&砂替わりだが、これは騎手の進言や現状の適性を踏まえてのこと。久々のダートとなるが、逃げたい本馬にとって同型不在はアドバンテージでもある。特にここは前走好走馬が1頭のみという、低調なメンバーレベルを強調したい。休み明けも今週のひと追いで気配はグッと良化。この人気なら迷わず買い』という見立て。

レースは想定通りの展開となった。逃げを打ったのは軸馬14番マグマオーシャン。これに多くの先行馬が追従する厳しい形となったが、鞍上の北村宏騎手は強気に先導する。結果的に1000m通過61秒4というハイペース。それでも粘りに粘った軸馬14番マグマオーシャンは3着を確保してくれた。1・2着には待機策が奏功した8番マンダリンボレロ、4番マリンバンカーが入線している。

この結果により、「3連複4-8-14、6,410円」の的中をお届け。惜しくも連対は逃したが、完全に差し有利の展開を残せたのは能力とコース適正の高さゆえだろう。宣言通り“条件替わり一変”を狙い撃つ的中劇となった次第。また、この週は土曜中山10Rにて◎ジョージテソーロ(5番人気・1着)など人気薄の本命馬が躍動してくれた。忘れずに記しておくと、前述の「皐月賞」も無事に本線的中をお届けしている。これにより、春のG1レースは「高松宮記念→大阪杯→桜花賞→皐月賞」と4連続的中の金字塔。無論のこと会員様のボルテージは最高潮に達しており、早くも次戦の「天皇賞・春」を待望する声が湧き上がっている。

さて、好調を維持したまま迎える今週末は「青葉賞」「フローラS」「マイラーズC」と3つの重賞がスタンバイ。G1レースこそ一休みとなるが、いずれも今後を占う重要レースである。果たして、今春も好的中を連発している弊社予想部は各重賞にどんな買い目を用意するのか。会員様におかれましては、入念に馬券購入の準備をしたうえで、今週末の配信をお待ちいただきたい。

4/12-4/13 3回中山・2回阪神5日6日 1回福島1日2日目

春G1も止まらぬ快進撃 〜日曜阪神11R「桜花賞」〜

今年もいよいよ開幕した3歳クラシック。先週末はその初陣が阪神競馬場で行われた。好調続く弊社予想はこの大一番をどう料理したのか。

日曜阪神11R「桜花賞」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった9番アルマヴェローチェだった。

『3強および、牡馬に肉薄してきた12番が本命候補だったが、当欄は2歳女王アルマヴェローチェを強く支持する。その前走・阪神JFは外差し馬場と展開が向いたとの見解もあるが、大外を回した距離ロスは見逃せないポイントだった。実際、同様に外を回した他のライバルを置き去りにした一方、この馬はラスト2ハロン11.0-11.2という素晴らしい決め手で完勝。当時の京都芝がタフな状態だったことも含め、抜けた強さだった。
ここはぶっつけローテだが、中間にNFしがらきを経て順調な仕上がり。今週も3頭併せで6ハロン81秒2-ラスト11秒4なら万全とみる。良馬場の時計勝負は不安だったが、この渋い馬場ならむしろ地力の強さが引き立つというもの。実際、稍重の札幌2歳では強力牡馬を相手に荒れたインを通って連対。ラストに差し返した根性も特筆すべきである。総合力の高さから阪神コースは気にならないし、底力勝負は望むところ。相手も強いが、ここは2歳女王の貫録が他を上回る』という見立て。

最終的な1番人気はフェアリーSの勝ち馬エリカエクスプレス。2歳G1馬=軸馬アルマヴェローチェは前走・阪神JFが「阪神ではなかった」ことが思いのほか強調されたのか、2番人気に甘んじることとなった。

開幕で逃げたのがそのエリカエクスプレスで、序盤600mが34秒5。この日の阪神芝は稍重だったため、ほんの少し速い程度だったか。この時点で軸馬9番アルマヴェローチェと対抗7番エンブロイダリーは中団やや後ろの外め。12番リンクスティップは最後方だった。

結果はご存知の通り。現時点での能力を問われる決め手勝負となった。勝利したエンブロイダリーはクイーンCからの連勝。クビ差の2着に軸馬アルマヴェローチェ。3着には大外から急追したリンクスティップが入線している。なお1番人気を背負って逃げたエリカエクスプレスは、4角で集中力を切らして5着敗退となった。

この結果により、「馬連7-9、1,000円&3連複7-9-12、2,200円」の的中をお届け。惜しむらくは穴指定した3番マピュース(9番人気・4着)がもうひと伸びしてくれれば…というところだが、それでも馬券は大本線の的中。当てて文句を言ってはツキが逃げるというものだ。実際、この的中をもって、今年の春G1は3戦全勝を達成(高松宮記念→大阪杯→桜花賞)した次第。

また、この週は他にも、土曜中山11R「ニュージーランドT」を◎イミグラントソング(2番人気・1着)にてきっちり的中をお届け。さらに日曜中山11R・春雷Sは◎ヨシノイースター(3番人気・1着)と、ヒットを量産している。あいも変わらず弊社予想部は“メインレースキラー”として剛腕を振るっている状況。先々の重賞へ向けて楽しみは尽きない。

実際、今週待ち受ける「皐月賞」は力の入る場面だ。世間は2歳王者クロワデュノールの「一強」という見立てだが、果たして絶好調のアスコットはこの大一番をどう捌くのだろうか。おそらく、ここは弊社会員様にとっても早春の“メインディッシュ”となるはずだ。
皆様におかれましては、すでに潤沢となった資金をご用意の上、お腹を空かして配膳の時をお待ちいただきたい。

4/5-4-6 3回中山・2回阪神3日4日目

黙って買いの4番人気 〜日曜阪神11R・大阪杯〜

今年の重賞戦線は、一般ファンにとって難解な結果が続いている。先週の高松宮記念の時点における1番人気馬の成績は「5-4-9-20」(連対率約24%)。目下、連敗記録は「16」に到達してしまった。そんな波乱続きの重賞戦線で、先週のアスコット予想部はどう立ち回ったのか。さっそく見ていこう。

まず取り上げるのは、日曜阪神11R「大阪杯・G1」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった13番ロードデルレイだった。

『開催を通して先行系の活躍が目立っているが、展開的なリスクを差し引いてもロードデルレイの地力が抜けている印象。特に24年白富士Sにおける1分57秒2のV時計が強烈だ。東京芝2000mにおいて勝ち時計1分57秒5&上がり33秒9以内で勝利した馬はアーモンドアイ・イクイノックス・ドウデュースなど6頭のみ(いずれも天皇賞秋で記録)ですべてG1馬。そんな高数値をロードデルレイ自身は昇級のリステッドで達成。単純比較で、本馬も昨年時点ですでにG1レベルにあったといえる。さらに特筆すれば、母父ハーツクライ=晩成型のこの馬はそこからさらに成長を示している。
現実に、その後2戦もきっちり連対を確保すると、前走・日経新春杯では一頭だけ次元の違う走りで勝利。敗れた二戦はデシエルト(この馬もG1級)に出し抜けを喰らったものであり、前走は納得の圧勝だった。この中間も1週前に好時計をマークしてデキは万全。ここは外枠のリスクを負うことになったが、本馬にはそれを差し引いても軸に据えたい魅力がある。現状4番人気なら黙って買い』という見立て。

レースは11番デシエルトのまさかの出遅れで開幕。これで2番ホウオウビスケッツが先手となるが、馬上の岩田康誠騎手はあまり行く気がない。そうこうしているうちにデシエルトが後れを取り戻して先頭へ。この時点で軸馬13番ロードデルレイは中団の外目。弊社が穴指名した7番ヨーホーレイクは残念ながら出遅れてしまった。
例によってデシエルトがグングン飛ばして1000m通過は57秒5の超ハイペース。勝負は最後の直線、先頭から離れた好位にいた5番ベラジオオペラが先頭に立つと、そのまま突き抜ける構えを見せる。それを大外から唯一抜け出してきた軸馬13番ロードデルレイが追い詰めるが…。
結局、5番ベラジオオペラが押し切って1着ゴール。軸馬13番ロードデルレイは1馬身差の2着。大接戦の3着争いは、14番エコロヴァルツと7番ヨーホーレイクの写真判定で後者に軍配が上がった。

この結果により、「馬連5-13、1,720円&3連複5-7-13,6,910円」の的中をお届け。際どい3着争いを演じた7番、14番はどちらでも的中だったが、配当的には14番エコロヴァルツ(10番人気)の方が…。とはいえ、弊社の会員様は“贅沢な写真判定”を味わった次第。おめでとうございます。

また、この週は土曜中山11R「ダービー卿CT」も興味深い結果となった。勝利した2番トロヴァトーレ(1番人気)は弊社の自信の◎。この春の重賞で“16戦ぶりに勝利した1番人気”に本命を打てたことは慧眼といえるだろう。難解といわれる今年の重賞で次々に的中を射止めている弊社予想班の眼力を改めて象徴する一戦となった。予想結果としても「馬連2-7、910円&3連複2-7-8,3,070円」のダブル的中を難なくお届けしている。

さて、今週末はいよいよ3歳クラシックが開幕。その第1弾「桜花賞」は極めてハイレベルの予感。“2歳女王”アルマヴェローチェはもちろん、“フェアリーS史上最強”の勝ちっぷりをみせたエリカエクスプレス、クイーンCを“衝撃時計V”のエンブロイダリー。はたして、この3強に割って入る馬は存在するのか。破竹の勢いで的中を量産する弊社メインレース予想に、引き続きアツいご期待をお寄せください。

3/29-3/30 3回中山・2回阪神1日2日・2回中京5日6日目

迷わず選んだ人気落ちの実力馬 〜日曜中京11R・高松宮記念〜

いよいよ始まった2025年春のG1シリーズ。その初陣は日曜中京11R「高松宮記念」芝1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった15番ママコチャだった。

『今週からBコース替わり。これによりイン有利が想定されたが、昨日(6Rまで重→8Rから稍重)は外伸び馬場だった。時計が出ないことで内の先行馬がキツくなっている模様で、昨年とは異なる馬場となりそうだ。
無難な馬券でいくなら実力・実績ともに最上位の14番ナムラか。だが前記の展開を考えると、お馴染みの“差し損ね”もありうる。そこで人気の盲点となっているママコチャを選択する。本馬は前走オーシャンSで23年スプリンターズS以来の勝利。楽逃げの勝ちパターンだったペアポルックスを差し切った内容は見た目以上に強かった。勝ち時計1分7秒1は極めて優秀で、斤量が1キロ重かったこともポイントだろう。
振り返れば昨秋スプリンターズが4着。異次元ハイペースのなか、勝ち馬ルガルと物理的に離れた位置から0秒4差なら上出来といえる。年末の阪神Cも不得手な瞬発力勝負のなかで0秒2差ならむしろ上出来。この2鞍の内容をしっかり見れば、世間でいわれている「寒い時期は苦手」というレッテルが不当であることがわかるし、無論のこと「能力の衰え」も懸念しなくていい。
現在の中京の馬場傾向から15番枠は割り引きにはならないし、地力的にも上位とは互角かそれ以上。なにより、前哨戦を挟んだ今年はぶっつけの昨年よりコンディションが遥かにいい。馬場が乾くことも加味して、この人気なら積極的に買いたい』という見立て。

前日土曜は稍重で行われた中京芝だったが、日曜メインまでには馬場が回復。高松宮記念は実に6年ぶりに良馬場で行われるも、決着時計は1分07秒9とそこまで速くはなかった。金曜日までの雨の影響もあったが、なにより高速決着になるようなペースにならなかった。

レースは先手が予想されたペアポルックスが大外枠でハナを奪えず、ビッグシーザーが先頭に立つという予想外の流れ。これでは当然、速くなるはずがない。

序盤は12.3-10.2-11.3で3ハロンが33秒8。スプリントG1らしく先陣争いは激しくなりかけて、2ハロン目こそ10.2と速かったが、その後は11.3で後半の入りも11.6と、コーナーでしっかり息を入れる態勢ができた。中京芝1200mはコーナー及びラストの直線が占める割合が高いため、平均的なラップ構成になることが多い。その点、弊社予想部の展開予測は的確だった。肝心の軸馬15番ママコチャは外から位置を取りにいって中団前めの外。先行馬をいつでも捕まえられる絶好のポジションだったといえる。

実際、ママコチャは最後の直線で早め先頭から押し切る構え。しかし唯一誤算だったのは、ライバルの差し馬=サトノレーヴ・ナムラクレアもスムーズに脚を伸ばしてきたことだろう。結果的に、ママコチャは決め手勝負が向いたこの2頭に先着を許すこととなった。勝利したサトノレーヴは6歳にして初の戴冠。2着ナムラクレアはこれで同一G1を3年連続2着となった。

この結果により、「3連複10-14-15、2,900円」の的中をお届け。惜しくも馬連的中を逃す結果となったが、これは競馬のアヤもある。連対したサトノレーヴ・ナムラクレアは終わってみればスムーズに差してきたが、それぞれゴチャついて詰まる可能性は十分にあったはずだ。その点でいえば、前めで運べるママコチャを本命にしたことに悔いはない。そもそも、スプリンターズSの覇者で、前走オーシャンSを勝利していたママコチャが6番人気まで人気を落としたのなら黙って買いである。弊社では、今後もこうした “不当に評価を落としている馬” を意欲的に本命に据えていく方針だ。

カレンダーは進み、今週末はG1第2戦の「大阪杯」が待ち受ける。今年は、昨年覇者ベラジオオペラ、桜花賞馬で崩れ知らずのステレンボッシュ、中山記念をレコードVのシックスペンスなど、昨年より好メンバーの様相。これにより混戦オッズが想定されているが、昨秋から猛烈な勢いで回収を続ける弊社重賞班にとっては腕の鳴る局面となる。

実際、天皇賞秋、有馬記念、日経新春杯、AJCCなど、昨秋から続く古馬中距離路線は高回収率の的中実績ばかり。他路線でも的中を連発しているとはいえ、この路線は特別な「ドル箱」といる。こと大阪杯にいたっては、昨年も◎ローシャムパーク(3番人気・2着)から11番人気の大穴ルージュエヴァイユ(3着)を引き切って、3連複2万2,720円の高配当を仕留めている。

ちなみに、現在JRAの重賞は1番人気が16連敗中。おそらく大阪杯の人気馬もそれほどあてにならないだろう。前記・高松宮記念もそうだったが、現在のアスコットはとにかく「攻めの姿勢」がポリシーである。果たしてこの大阪杯、弊社がどんな「人気の盲点」に目をつけるのか、乞うご期待。この春の数々の的中により潤沢となっている会員様の資金をさらに倍増すべく、我々はもう一段踏み込んだ予想を披露するつもりだ。どうか会員様は、引き続き大きな期待を胸に今週末をお待ちいただきたい。