5/3-5/4 2回東京・2回京都3日4日 1回新潟1日2日目

確信の本命馬 〜日曜東京9R・府中S〜

伝統の長距離戦・天皇賞(春)はヘデントールが勝ち、G1初制覇。2着ビザンチンドリーム、3着ショウナンラプンタで決着した。

勝負の中心にいたのは2番人気サンライズアースだろう。前走阪神大賞典は逃げてソラを使うなど気性の難しさをみせつつも完勝。3000mにわたり先頭を守り、それでいて上がり最速。手も足も出ない完璧な競馬を展開だった。

そんなサンライズアースでもG1の今回ばかりは、逃げを避けたかったようだ。実際にジャンカズマを先に行かせると、2番手を確保する。しかし誤算だったのは、ハナのジャンカズマが“タメ逃げ”の形を選択したことだ。これにより、ライバルたちの意識は番手のサンライズアースに集中し、全体的に凝縮した隊列のまま進んでしまった。

序盤1000m1分00秒7は特筆するほどではないが、普通ならペースを落とす中盤1000mが1分01秒5。タフな流れだ。しかも2周目3角、上り坂でマイネルエンペラーが先に仕掛ける。これも「サンライズアースを好きにさせない」という意識ゆえだろう。2度目の淀の丘はゆっくり上って、じわじわとエンジンをかけるのが天皇賞・春のセオリー。それに反しては…。

案の定、マイネルエンペラーに合わせて動いたサンライズアースも早仕掛けとなり、ひと呼吸待ったヘデントール=D.レーン騎手の餌食となった。並みのジョッキーなら前につられて動いてしまう場面。改めてこの鞍上のヘッドワークは見事といえる。無論のこと、1番人気に応えた馬の能力も素晴らしい。同馬は父ルーラーシップ、母父ステイゴールド。豊富なスタミナを受け継いでいるだけでなく、晩成のイメージも持てる。この先、もう一段階の上昇に期待したい一頭だ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京9R「府中S」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった1番アスクカムオンモアだった。

『左回り得意で【3-1-2-0】。2走前はトップハンデタイの56キロを背負って0秒1差。前走は苦手な右回り&トップハンデ57キロで進路が塞がる場面もありながら2着と地力の高さを見せた。東京替わりで定量戦となるここは大きく条件好転。スロー想定のメンバーだが、この馬は他の内枠勢よりはまだテンの脚があるし、先行気質の鞍上も好感できる。ひと息後の中2週でデキ上昇。近走で速い時計にも対応しており、ここは結果が必要』という見立て。

スタート直後に4番コスモサガルマータが落馬したことにより、レースは想定より難しい展開となる。向う正面でカラ馬がマクリのように動いたことで、複数の馬が反応してしまった。とはいえ、軸馬1番アスクカムオンモアは内で脚を溜めると、ラストはあっさり抜け出して完勝。鞍上のM.ディー騎手にとって記念すべき来日1勝目となった。2着は勝ち馬と併せて伸ばした4番人気・10番メリオーレム。3着は5番人気の2番モズロックンロールが入線した。

この結果により、「馬連1-10、860円&3連複1-2-10、2,310円」の的中をお届け。カラ馬の奔放な走りにはヒヤヒヤしたが、終わってみれば実力通りの決着となった次第。また、この週は土曜東京11R「京王杯SC」土曜京都11R「ユニコーンS」といった重賞レースでもきっちり的中を計上。いずれも目立った配当ではなかったが、着実に回収を重ねた点で一定の評価をいただける内容だったといえる。

時に、お付き合いの長い会員様も驚くような人気薄に本命を打ってきた今年の弊社予想部。実際に目の飛び出るような配当を射止めてきたが、その一方で「人気でも逆らえない実力馬」もきっちり見抜けている。まさに変幻自在。今後も“タダもらい”のレースはきっちり獲りつつ、波乱必至のレースでは“人気薄の伏兵”をズバリと行く所存である。
果たして、今週末のNHKマイルCはどちらのスタンスでいくのか、会員様ならもうおわかりだろう。今週日曜は乾坤一擲の高配馬券にご期待いただきたい。