3/12 3/13 2回中山5日6日 ・1回阪神9日10日目・2回中京1日2日目分

新体制初の大きな躓き

G1「大阪杯」のトライアルとして定着してきた先週の「金鯱賞」。昨年の「大阪杯」の覇者レイパパレや、「エリザベス女王杯」の1、2着馬アカイイト、ステラリア、秋のG1を好走したサンレイポケット。さらに快速逃げ馬ジャックドールと見応え十分のメンバー構成。戦前の人気は4連勝で駒を進めたジャックドールが単勝2倍とG1馬を押しのける1番人気。逃げ馬が揃い序盤の展開にも注目が集まったが、終わってみれば、ジャックドールが圧巻の逃げでレイパパレに2馬身差の完勝。5連勝で重賞初制覇というのも目覚ましいが、1分57秒2というレコードタイムは圧巻である。なんと言ってもこの馬の強さは前後半をほぼ均一なラップで走れること。前半1000mを59秒でいって、むしろ後半はさらに速い時計を出せてしまう。今回も他の逃げ馬数頭がスタートで競りかけるも相手がつぶれる流れを作り、そのまま中盤も緩めず全馬に脚を使わせ消耗戦に誘い込んだ。それでいて終いも脚が使えるのだから、競走馬の完成形というべき「強さ」である。今後のG1の舞台では玉砕覚悟で競りかけてくる馬など試練が待っているかもしれないが、引き続き、見る者を惹きつけるような快足を期待したい。

それでは本題へ、と綴るのが本来の当コラムであるが、先週末はアスコットディライトとして体制強化してから初めて勝負鞍で的中無しという失態を演じてしまった。まずはそのことについて深くお詫びしたい。会員の皆様、本当に申し訳ございませんでした。流れに的にも年始から順調に高アベレージで的中を重ね続け、先々週も的中率75%をという結果をお届けし、気持ちも高揚して臨んだ先週末だっただけに落胆されている会員様も多々いらっしゃるはず。先週の結果に関しては起きてしまった以上、今さら覆すことはできず、ならば前を向くのみ。今週末以降に大反撃することをこの場を借りてお約束したい。

ある意味「競馬予想業」を生業としている企業が上記のようなお知らせをすること自体、本来は禁忌事項に属することではある。だが結果は常に良いことも悪いことも全て開示するのが弊社の基本姿勢。「厳選勝負鞍」ではないものの重賞では日曜中京11R「金鯱賞」での「馬単3→10、1,170円や、続く日曜阪神11R「フィリーズレビュー」「3連複2-4-6、1,690円などの的中をお届けしている。週の締めくくりとなる重賞で連勝をお届けし、幾ばくかの溜飲を下げることが出来たとはいえ弊社の背骨はあくまで「厳選勝負鞍」。ご期待を裏切る形となったことについては十二分に反省させていただく。無論、言い訳ではなく「競馬だからそんなこともある」という気持ちも僅かながらある。まして、先週は全体的に荒れる傾向が強く出た週でもあり、それは予想云々とはまた別の次元の話になる。先週の流れの悪さは弊社スタッフのみならず、会員の皆様、誰もが認めるところだが、好調を持続してきた途中の「エアポケット」に陥ってしまった。正直なところそんな部分も少なくない。

とにもかくにも、結果には結果でお応えするしかない。また「やられたら倍にしてやりかえす」というのも弊社創設以来の厳然とした事実。そのことはお付き合いの長い会員の方なら先刻ご存知のはず。さらに、今週末は本年2度目の3日間開催と、我々プロ馬券師の本領を発揮するには絶好の場。妙味十分の勝負鞍候補が存在する今週末、そしてそれ以降の春競馬本番により一層のご期待をお寄せいただきたい。