7/9 7/10 2回福島・3回中京3日4日目・2回函館1日2日目

安心のダブル的中劇 ~土曜福島8R・3歳上500万下~

例年通りの大混戦が予想された「七夕賞」だが、終わってみれば3番人気アルバートドックが1着、1/2差2着に5番人気ダコールで3着オリオンザジャパンに3馬身差をつける重賞ウィナー2頭の一騎打ちとなった。この1着、2着馬、いずれも平坦ローカル重賞を制している馬であり、振り返れば「小倉大賞典」もこの2頭でのワンツー決着。「荒れる」「波乱含み」と言われているレースに限って地力上位馬が順当に勝ち負けになることは珍しくないが、軽ハンデを活かして追い込んできた3着オリオンザジャパンを除けば6着までが重賞ウィナーだったように今回はまさにその典型。例年この時期のローカル重賞は『適性最重視』でほぼ間違いないのだが、『小回りへの適性もあって地力も高ければ当然こういう結果になる』という良い例。今さらながらだが、夏競馬の難しさを痛感させられた次第。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜福島8R「3歳上500万下」ダ1150m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に支持された1番アトランタだった。

『福島1150mダートは未勝利勝ちの舞台で現級も1000mで楽勝しているように前走からの距離短縮、更に小回りコースも問題なく、むしろ条件好転とみていい。何より昨年秋には現オープンのワディを筆頭に、常に1000万クラスで勝ち負けしている馬たち相手に差のない競馬をしてきた脚力の持ち主。叩き2戦目、そして降級戦のここが勝負どころとみて狙い撃つ』という見立て。

レースは全馬横並びのスタートだったが最内から軸馬1番アトランタがダートコースに入ってハナを切る展開。2番手に2番人気の8番ドラゴンゲートが続き、差のない位置に11番ヒカリトップメモリ、2番ノンブルドール、さらに3番リチュアルローズ、15番ラッキーポイントと一団で先行集団を形成。前半3F34.5というハイペース。ハナを切って主導権を握った軸馬1番アトランタは後続に1馬身ほどの引き付けた逃げに打ったが、番手の8番ドラゴンゲートも特に絡むこともなく、これが功を奏し3コーナー手前で息を入れられる逃げ。こうなるとスピード能力が一枚上のアトランタはそう易々とは止まらない。馬順変わらず4コーナーから直線へ。外から8番ドラゴンゲートが追い出して馬体を併せにかかるが、それでも逃げた軸馬1番アトランタの手綱は持ったまま。ようやく追い出しにかかると、追いすがる8番ドラゴンゲートを3馬身、4馬身と徐々に引き離してラストは余裕を持って1着でゴール。2馬身差で8番ドラゴンゲートが流れ込む形で2着を確保。3着は直線外から良い脚で追い込んできた14番トウカイフィーバーが入線。この結果により「馬連1-8、560円&3連複1-8-14、1,670円」のダブル的中。1番人気-2番人気-4番人気の決着としては悪くない配当だし、3連複が思いのほか好配当となっただけに、このひと鞍に関して言えば多くの会員の方からありがたい声を頂戴した。人気サイドでの決着でも買いようによってはメリット十分の勝負鞍になるという好例と言えよう。

先週同様、重賞でもキッチリと的中をお届けした先週末。ただ惜しむらくは日曜の勝負鞍で的中をお届けできなかったこと。そこはツヤ消し材料。よもや対抗馬が抜けるとは思えなかっただけに競馬の難しさを改めて感じた次第。週単位で言えば勝負どころと明言している日曜の勝負鞍で結果を残すことは命題。それに加えて一鞍の爆発力も必要な状況になっている。確かに口で言うほど簡単なことではない。それは十二分に承知している。しかし、そこを何とかしてこその馬券プロ。予想部にはなお一層の研鑽と努力を要望しておく。いずれにしても会員の方々には、今週末以降の反転攻勢に多大なるご期待をお寄せいただきたい。