勢いを増して最終週へ ～日曜小倉8R・3歳以上1勝クラス～

「キーンランドC」の前半3F通過は33秒2。このところ時計の速い馬場に変わっているとはいえ、これが野芝のスプリント重賞なら驚くほどのものではないが、洋芝の札幌ということを考えると高速ラップの範疇。現に逃げ一手の快速馬ライオンボスは鞍上に追っつけられてもハナに行き切れなかった（結果11着大敗）。この速い流れを持ったまま先行勢を見る7番手の追走から直線アッサリ抜け出して押し切るのだから、下馬評通りダノンスマッシュの総合力はここでは一枚上だった。直線内目の狭いところから最速上がりを使って2着に追い込んできたタワーオブロンドンを振り切り、最後、外から差し込んできたリナーテ＆ライトオンキューも楽々と退けてみせた。着差こそ「3/4＋ハナ+クビ」という僅差ではあったが、内容的には大楽勝と言っていい。次走は予定通りＧ1「スプリンターズＳ」。一度使われたことで上積み十分で大一番に臨めるだけに、当然、春のG1「高松宮記念」4着以上の走りが期待できそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉8R「3歳以上1勝クラス」ダ1700ｍ。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最後まで人気が入れ替わる大混戦のなか、最終的に3番人気に支持された4番デュアラブルだった。

『デュアラブルの前走は昇級戦に加えて休養明け。さらに先行争いが激しくなり、ハイペースを好位3番手追走という厳しい展開に。結果、差し競馬となり7着だったが、1勝クラスでもスピード負けはしなかったし、直線では一旦先頭に立つシーンもあっただけに、久々+昇級としては上々の内容だった。今回は初の1700m起用となるが、発馬が上手く、小回りコースは持ち味の先行力が活かせる条件なだけに、マイナス材料にはならないはず。好枠を得た今回、好位で流れに乗れれば直線抜け出しが期待できるとみて軸馬に指名する』という見立て。

ハナを切ったのは大方の予想通り大外15番サツキサンダー。2番手に8番マハーラーニーが付けて、3番手に13番ハクサンライラックが続き、インの4番手という絶好位に納まったのが軸馬4番デュアラブル。前半の先行争いが激しくなった影響もあってか、澱みのない流れで縦長の隊列となり、1000ｍ通過60秒2のハイペース。勝負が動き出す3コーナー～4コーナーにかけて先行各馬の手応えが怪しくなってくるなか、離れた内目の4番手を追走していた軸馬4番デュアラブルの手応えは抜群。4コーナー手前から徐々に押し上げ、直線スムーズに外に持ち出すと手応え通りに脚を伸ばして最後まで脚色鈍らず、途中から捲り気味に進出を開始していた2番サルサレイアの追撃を凌ぎ切って1着でゴール。1馬身1/4馬身差2着に2番サルサレイア、3着には9番ワインレッドローズが入線。この結果により「馬連2-4、2,620円」の的中。前走で7着と敗れたデュアラブルだが、弊社予想部は久々を考慮したレース内容を見逃さなかった。さらに6番人気と評価を落としていたサルサレイアを対抗馬の一頭に取り上げた所以も同様に前走のレース振りから。シッカリとした内容のある的中鞍と言えよう。

他にも土曜札幌8R「3歳以上1勝クラス」の馬連8-10、730円やイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜札幌9R「千歳特別」の馬連7-10、780円など、例によって勝負鞍では手堅く的中を量産し、先週末も群を抜く安定感を誇示して見せた次第。

そして、重賞予想の方も絶好調モード継続中で、いずれも3連馬券で連勝という結果をお届けすることができた。勢いそのままに夏場ローカル総決算となる「新潟記念」＆「小倉2歳ステークス」に臨む。ローカル最終週となる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。ここで最大の勢いをつけて収穫の秋開催に繋げる所存だ。