7/18 7/19 2回福島・4回阪神・2回函館5日6日目

サポート力が光った的中鞍 ~日曜福島10R・横手特別〜

夏のローカル期間となると、当然のことながら馬も人も分散する。3競馬場で開催されているのだから三分されて然るべきだが、実際はまるで違う。G1級の超一流馬は、この期間はたいがい北海道の牧場で過ごす。その中で秋以降のG1戦線を目標にどこかをひと叩き、という馬が稀にいる。過去を例に挙げれば海外の「凱旋門賞」を目標に「札幌記念」に出走したゴールドシップ・ハープスター・ブエナビスタ、さらに昨年のブラストワンピース・フィエールマンがその典型例だ。対して福島・新潟・小倉を使ってくるオープン馬はまぁ、それなり。とてもではないがG1を狙うような馬は皆無だ。例年であれば騎手にも同じことが言えるが、リーディング上位を賑わす一流どころが分散しての騎乗と今年は様相が大きく異なる。過去、個性派が多数顔を連ね、役者の揃っていた札幌開催。リーディングトップのルメール騎手こそいるが、今年は若手や中堅どころが中心となる。これは「若手が力を付けてきた証」だろうし、見方によっては「世代交代」の一旦なのかもしれない。「若手や中堅どころの勝ち星の推移がどうなるか」。例年とは形は違えど、騎手の手綱捌きに注目するならやはり札幌開催がこの夏一番の注目開催と言えそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜福島10R「横手特別」ダ1700m。このレース、軸馬として期待したのは、上位拮抗のなか、最終的に4番人気に支持された4番ホッコーライデンだった。

『一昨年に1勝クラス(旧500万)を勝ち上がってからは体調が整わず、順調に使い込めずに精彩を欠く走りを続けていたホッコーライデンだが、今年3月に復帰してからは使いつつデキを上げ、馬体も絞れて前2走で連続3着に力走。2走前はともかく、前走はかなり骨っぽい相手だったことを踏まえると、完全に良い頃の状態に戻ったとみて良さそうだ。今回の条件にも勝ち鞍があって、現1勝クラスを1分43秒0で勝利したように、速い時計の決着にも対応可能なのは大きな強み。何より1400mを2度使われたことで道中の追走も楽になるだけに、自在な立ち回りで勝ち負けに期待したい』という見立て。

レースは軸馬4番ホッコーライデンが抜群のスタートを決めるも、1番人気5番ロンゴノットが押してハナを主張。これに外から9番オーケストラが接近し2番手まで押し上げ、36.6-49.3~レース上がり49.2-36.9という若干速めのミドルペース。周りの出方を伺いながら軸馬4番ホッコーライデンは内目の3番手で脚を温存。向正面に入り15番キタサンチャンドラが早めに押し上げて好位3番手に並び、差がなく8番クレッセントムーンが5番手。ペースが落ち着くことなく淀みのない流れのまま3コーナーに差し掛かり、外から後続各馬も捲って進出を開始。直線に入り、ハナを取り切ったことでマイペースの逃げを打てた5番ロンゴノットが二の脚で一旦は後続を突き放すも、これを道中びっしりマークしていた9番オーケストラが離されることなく差を詰めにかかり、同様に8番クレッセントムーンと軸馬4番ホッコーライデンも差し脚を伸ばして4頭の追い比べに。ラスト50mあたりで5番ロンゴノットの逃げ脚が鈍り、9番オーケストラが先頭に立つ。軸馬4番ホッコーライデンも最後の最後でエンジンがかかり、一完歩ずつ逃げ粘る5番ロンゴノットに猛追するが、3/4馬身差まで詰め寄ったところでゴール。早め先頭からそのまま押し切った9番オーケストラが1着でゴール。2着に逃げ粘った5番ロンゴノット、3着に軸馬4番ホッコーライデンの順で入線。この結果により、「ワイド4-9、650円&ワイド4-5、330円」のダブル的中。3/4馬身差で馬連的中こそ逃したものの、サポートではワイドを主軸に勝負したことで、馬券的には本線でのワイドダブル的中をお届け。もちろん、十分な回収率を計上し、弊社のサポート力が光った的中鞍と言えよう。

他にもイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜函館7R「3歳以上1勝クラス」の「馬連2-10、450円」の的中をお届けしたものの、対抗抜けが2度あったことは少々ツヤ消し。予想部には猛省を促すとともに、もう一歩踏み込んだ精度の高い予想提供を今週末に期待したい。

今週からは新潟・札幌へと舞台を移し、8月も目前に控え、いよいよ夏のローカル開催本番といったところ。この時期ともなると、普段は競馬などやらない『素人衆』には難解な鞍が多くなるもの。そのため「妙な売れ方」をするケースも少なくない。文字通りの『お客さん』を横目に、オイシイ思いをするのがプロ集団である我々であることは言うまでもなかろう。大船に乗ったつもりで今週末を楽しみにお待ちいただきたい。