7/25 7/26 2回新潟・1回札幌1日2日目

イチオシ勝負鞍での大本線的中劇 ~日曜札幌9R・HTB賞〜

3歳馬の出走がなかったこともあるが、戦前から出走馬の「平均年齢の高さ」を感じていた「アイビスサマーダッシュ」。終わってみれば5歳ジョーカナチャンの快勝。2、3着馬も5歳のライオンボスとビリーバーという結果。ついでと言うのも失礼だが、差のない4着が6歳メイショウカズヒメで、すでに7歳となったダイメイプリンセスとミキノドラマーも5、6着と気を吐いて見せた。夏場ローカルのG3は、ベテランが活躍する傾向は確かにある。とはいえ、年齢とともにスピードの衰えが顕著なスプリント路線において、今回の「アイビスサマーダッシュ」はやはり異色。もっとも、このレースに関しては4歳馬が不甲斐ないとも言えるのだが……。ちなみに今週の重賞「クイーンカップ」も今年は3歳馬不在で4歳馬7頭、5歳馬8頭、6歳馬3頭が登録。さてどういう結末を迎えるか。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜札幌9R「HTB賞」芝2000m。このレース、軸馬として期待したのは、断然の支持を集めた1番人気の7番レッドアルマーダだった。

『本日イチオシの勝負鞍。3歳夏の遅いデビューで未勝利クラスを11着、10着と惨敗したレッドアルマーダだが、休養を挟んで去勢されて復帰初戦となった1勝クラスを圧勝し、昇級の前走でも好メンバー相手に着差以上の勝ちっぷりで連勝。この厩舎らしい使い方ではあるが、それにしても前2走がまるで別馬。前走の勝ち時計は同開催の2勝クラスよりも速いのだから昇級が壁になるレベルではなさそうだ。今回も昇級とはいえ相手関係はむしろ前走から緩和した印象すらある。前走が-10キロだったが、それでも多少緩く映ったようにまだまだ馬体は絞れそうな体つき。適度に間隔をあけて前走からの上積みも見込めるだけに、軌道に乗ってきた今なら3連勝も十分可能だろう』という見立て。

レースをリードしたのは好発を決めて自然体で先頭に立った軸馬7番レッドアルマーダ。2番手に8番エンが続き、1000m通過62秒6のスローペース。最内の3番手に1番ダディーズトリップ、それと差のない横並びで6番ザプリオレス。以下、一団で中団~後方追走という隊列。スローペースを嫌ってか、3コーナー手前で一旦は8番エンが先頭に立ち、捲り気味に後続各馬も早めに押し上げてくるが、終始マイペースを貫いた軸馬7番レッドアルマーダは内々で泰然自若。他馬の動きに惑わされることなく、自分のタイミングでスパートを開始し、4コーナーでは再度先頭に立って直線へ。コーナーワークで後続を突き放した軸馬7番レッドアルマーダと後続各馬との脚色の差は歴然で、その差をさらに広げにかかる。直線半ばではセーフティーリードを保ち、そのまま1着でゴール。焦点は2着争いとなったが、軸馬7番レッドアルマーダの一列後ろで終始脚を温存していた1番ダディーズトリップが内から脚を伸ばして単独の2番手に浮上するも、ゴール前で外から2番フジノロケットが猛追。最後は1番ダディーズトリップがアタマ差凌いて2着を死守。3着2番フジノロケットという順で入線。この結果により、「馬連1-7、400円」の的中。配当面での物足りなさは残るが、イチオシ鞍と断じてしかも対抗1点目の大本線的中であれば、まずまず納得のいくところ。弊社「イチオシ鞍」での図抜けた的中率からこの一本に大きく張り込んでいた方も多かったようだ。

さて、今年は小倉こそないものの、新潟・札幌という夏場ローカルのメインとなる2場開催のスタートとなった先週末。他にも日曜新潟7Rでのワイド的中などはお届けしたものの、残念ながら勝負鞍において軸馬が好走止まりのレースが続き、精彩を欠く結果となってしまった。振り返ってみると、レース選定そのものにブレはないが、全体を通じて「このレースならこの馬中心だよね」という、いわゆる置きにいく軸馬選定が目についたことは事実。むやみやたらに配当だけを狙うのはナンセンスだが、やはりもう一歩踏み込んだ吟味が必要だろう。今週末からは8月に入り、ローカル開催も残すところあと6週間。今週以降、ガラリ一変の結果をお届けするためにも、節目ともとれるこのタイミングで今一度、苦言を呈しておく。無論、その自信も準備もある。会員の皆さまは引き続き今週末の提供をお待ちいいただきたい。