11/14 11/15 5回東京・5回阪神3日4日目・3回福島5日6日目分

『どう転んでも外れない』盤石の的中鞍 〜日曜東京9R・神奈川新聞杯〜

先週の「エリザベス女王杯」。ハナを切って先導したノームコアが作った流れは1000m通過59秒3という淀みのないミドルペース。先々週の「天皇賞・秋」同様、何よりも底力が要求される流れ。結果はご存知の通りラッキーライラックの同レース連覇となった。昨年ほどのデキも陣営の熱意も感じなかった上に大外枠と、戦前では連覇にやや疑問符も呟かれた中での一戦ではあったが、やはり「大阪杯」で牡馬相手のG1を勝ち切って見せた底力はまさに驚嘆のひと言。また、コースこそ違えど、スローの前年とは一変の流れに難なく適応した点も賞讃に価する。「府中牝馬S」を勝利した勢いもあったとはいえ、今回も伏兵扱いだったクビ差2着サラキア、今年未勝利とはいえ地力のあるところを示した3着ラヴズオンリーユーにも拍手を送りたい。3歳勢で最先着を果たしたのは9番人気のウインマリリン。「秋華賞」15着から巻き返しての4着は立派のひと言。今回は年長馬との経験値と底力の差が出た格好だが、完敗だったとはいえ6着ソフトフルート、7着リアアメリア共に今後の成長が大いに期待できるうだろう。改めて注目していきたい。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜東京9R「神奈川新聞杯」芝1600m。このレース、軸馬として期待したのは、断然の1番人気に支持された6番サクラトゥジュールだった。

『本日イチオシの勝負鞍。距離マイル【1・2・1・0】とまだ一度も崩れていないことに加えて、前走は重賞でも6着に力走したサクラトゥジュールが不動の軸馬。前走は小回り1800mで前が全く止まらない流れ。さすがに後方からでは勝負にならなかったが、それでも凡走しないあたりが素質の高さ。前記の通り、距離短縮は好材料だし、1分32秒2、1分31秒7と超抜の時計で走破しているように東京マイルへの適性は証明済み。自己条件から再出発となる今回はアッサリ突破してくれるはずだ』という見立て。

レースは8番ノヴェッラが抜群のスタートを決めて先頭に立つも、内から3番アビエルトが押してハナを主張。そのままグングン飛ばして2番手以下を引き離して単騎逃げの形に持ち込む。2番手に8番ノヴェッラ、その直後に2番ショワドロワ、離れた4番手に4番ショウナンパンサーと続き、軸馬6番サクラトゥジュールは外目5番手で流れに乗る。やや縦長の隊列で前半3ハロン35秒0の淡々としたミドルペース。隊列そのままで4コーナーから直線に向いて大きく横に広がっての追い比べとなり、前を行く3頭の脚色が怪しくなるなか、好位4番手から脚を伸ばしてきた4番ショウナンパンサーが先頭に躍り出る。このタイミングに合わせて追い出しを開始した軸馬6番サクラトゥジュールも同様に脚を伸ばし、2頭で後続をグングン引き離していく。長らく馬体を併せての追い比べとなったが、先に抜け出した4番ショウナンパンサーが最後の最後まで抜かせることなくマッチレースを制し、クビ差凌いで1着でゴール。想像以上の相手の渋とさに屈した軸馬6番サクラトゥジュールだが、後続には4馬身差を付けて安泰の2着確保。この結果により、「馬連4-6、1,170円」の的中。軸馬が勝ち切れなかったとはいえ、『どう転んでも外れない』盤石の的中鞍となった。

他にも土曜東京7R「3歳以上1勝クラス」での「馬連14-15、420円を手堅く仕留め、週ラストの勝負鞍となった日曜東京12R「3歳以上2勝クラス」でも「馬連1-16、1,610円の的中をお届けするなど、先週末は土日で3本の的中を量産。的中をお届けできなかった鞍においては軸馬選定に甘さが見られただけにまだ完全に軌道に乗ったとは言い難いが、開幕週からの流れにブレーキをかけることなく開催前半2週を順調に消化。後半戦となる今週末からは配当面を含めて、更なる高精度の予想提供に期待したい。

「エリザベス女王杯」とは一変、今週末の「マイルCS」は春のG1「安田記念」の覇者グランアレグリアを中心に、インディチャンプ、アドマイヤマーズ、さらに3歳馬ではサリオス、レシステンシア、ラウダシオンのマイルG1勝ちのある3頭の参戦もあって、なかなかの充実したメンバー構成。当然、馬券的な妙味も十二分。絶対に見逃せないG1となる。他にも興味津々の勝負鞍候補目白押し。楽しみにお待ちいただきたい。