11/28 11/29 5回東京・5回阪神8日9日目分

ここからが正念場 ~土曜東京9R・カトレアステークス~

今週末のメインは第21回を迎える「チャンピオンズカップ」。弊社にとっては5連覇をかけて臨むゲンの良いダートG1競走。東京で施行されていた旧「ジャパンカップダート」時代はともかく、2008年からは阪神へ、そして2014年から中京へと舞台を移し、レース名も「チャンピオンズC」に変更されてから早7年目。国際G1とは名ばかりで今年も日本馬のみの争いとなるが、東京2100mから阪神1800mに移行した当初からこの事態は予想されていたこと。先週の「ジャパンカップ」こそ1頭の外国馬の参戦はあったが、国際化が進んでいる現在においてこの状況はいかがなものか。それはそれとして、今年もなかなかのメンバーが顔を揃えた。昨年の覇者で、その後、海外遠征(「サウジC」7着)の経験を糧に「帝王賞」1着→「JBCクラシック」1着と未だ国内では8戦無敗の快進撃を続けるクリソベリル。同馬が核となることは誰もが異存のないところ。それに対する一番手は、2戦連続でクリソベリルの後塵を拝しているものの、馬券を外したのは昨年の同レース4着のみという、超堅実派のチュウワウィザード。続いて初の古馬相手となった「シリウスS」を完勝して臨む、3歳馬カフェファラオ。さらにインティ・サンライズノヴァ・ゴールドドリーム・モズアスコットといった古豪の常連組。アルクトス・エアアルマス・クリンチャー・エアスピネル・タイムフライヤーといった新興勢力からも目が離せない。一見してクリソベリル一強ムードで大荒れはなさそうなイメージだが、なんせ舞台は展開や流れ次第でどうとでも変わる中京1800mダート。全く予断は許されない。前記の通り、弊社にとっては5連覇をかけて臨む大一番。大いなる期待をお持ちのうえ、一週間をお過ごしいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京9R「カトレアステークス」ダ1600m。このレース、軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された11番タケルペガサスだった。

『昇級もデビュー2戦目となった前走を9馬身差の大楽勝で勝ち上がってきたタケルペガサスが軸馬。その前走はスタートで出負けし、後方からの競馬となったがペースが緩んだタイミングで上がっていき、3コーナーで先頭に立つ大味な競馬。そのまま直線に向くと馬なりのまま後続との差をさらに広げ、軽く促す程度で大差勝利。もちろん相手が楽だったこともあるだろうが、良馬場での勝ち時計1分37秒7は翌週の古馬1勝クラス、更に翌々週の2勝クラスとも同タイム。未勝利勝ち直後のオープン昇級初戦とはいえ、1勝馬同士なら見劣りは一切ないだろう。引き続き東京マイルと条件にも不足はないだけに、ここは同馬の連勝濃厚とみた』という見立て。

レースはほぼ全馬互角のスタートから軸馬11番タケルペガサスが積極的にハナを主張。1馬身差で6番プレジールミノル、1番レモンポップ、8番セルフメイドの3頭が横並びで追走し、4番グローエルディング、2番ノーダブルディップとこのあたりまでで先行集団を形成。やや縦長の隊列で軸馬11番タケルペガサスが作った流れは前半3ハロン34秒8のハイペース。馬順変わらぬまま4コーナーから直線へ。淀みのないペースで逃げた軸馬11番タケルペガサスは直線に向いても手応え十分に持ったまま。これをピッタリとマークする形で1番レモンポップが続き、2頭ほぼ同時に直線半ばから追い出しを開始。この時点ですでに後続は7馬身ほど千切れており、2頭のマッチレースに。ラスト1ハロン標識のところで1番レモンポップが先頭に躍り出るが、軸馬11番タケルペガサスもしぶとく喰らい付く。最後はジリジリとその差を広げて1番レモンポップが1着でゴール。1馬身1/2差で軸馬11番タケルペガサスが安泰の2着確保。早めに3番手に押し上げた7番プルスウルトラが、後方から鋭く脚を伸ばした3番シンヨモギネスをおさえて3着入線。この結果により、「3連複1-7-11、1,560円」の的中。サポートにて「馬連で手広く流すのは得策とは言えないだけに、ここは決め撃ちして人気上位2頭の力を信頼して2頭軸3連複のみで勝負」と断じての的中劇。軸馬2頭のマッチレースとなり、3着には10馬身差。最後に熾烈な3着争いを演じた2頭共に対抗馬だっただけに、『どう転んでも外れない』見ていて安心安全の的中鞍となった。

他にも好調堅持の重賞予想はもちろんのこと、日曜東京10R「シャングリラ賞」での「馬連9-13、560円を手堅く仕留めたものの、痛恨の取りこぼしや軸馬3着などもあって、前週から一変とは至らなかった。とはいえ、幸いなことに今週末から開催替わり。舞台が替われば流れも変わるだけに、さしあたり、まずは開幕週のG1「チャンピオンズカップ」で5連覇を達成し、良い流れに乗りたいところ。予想部には反転攻勢を期待したい。

いよいよ舞台は5回中山・6回阪神開催へと移る。また、3回中京開催も今週末開幕。言うまでもなく、各々今年の最終開催となる。例年通り、弊社アスコットシステムズはここからの1カ月に大きな勝負をかける所存。無論G1も平場戦も勝負鞍としての隔たりはない。いつどこで「勝負」の声がかかっても慌てることなどないよう、会員の皆さまには万端のご準備をお願いしておく。いずれにしろ、ここからが正念場。一層のご期待をお持ちのうえ、今週末をお待ちいただきたい。