12/12 12/13 5回中山・6回阪神・3回中京3日4日目分

4戦全勝の勢いを駆ってラスト2週へ ~土曜中山11R・師走ステークス~

今年のJRA開催も残り2週。今週末のG1は2歳チャンプ決定戦となる「朝日杯FS」。まず注目は「未勝利」→「デイリー杯2歳S」と文句のない内容で連勝中のレッドベルオーブ。特に前走「デイリー杯2歳S」は道中力んで行きたがるのをなだめながらの追走でレコード勝ち。スピードと瞬発力を兼備していることは間違いなく、素材は一級品。前走と同舞台とはいえ、折り合い面に一抹の不安はあるが、絶対能力の違いで克服する可能性は十分。次いでその「デイリー杯2歳S」でアタマ差惜敗のホウオウアマゾン。どちらかと言えばスピード型で、前走は番手から自分でレースを作って従来のレコードを0秒3上回ったのだから、これも能力は互角。決め手も強化してきた内容だっただけに、これも展開ひとつで十分勝機あり。他にも新馬勝ち後の2戦目で重賞「サウジアラビアRC」を完勝して駒を進めてきたステラヴェローチェ。「京王杯2歳S」の覇者モントライゼ。同レース2着のロードマックス。久々となるが「新潟2歳S」の勝ち内容が強かったショックアクション。更にスーパーホープ・グレナディアガーズ・ジュンブルースカイ・ドゥラモンドなど、まだ底らしい底を見せていない素質馬揃いの好カード。馬券的な妙味溢れるこの一戦も、言うまでもなく弊社にとっては勝負鞍候補のひとつ。大いなるご期待をお寄せいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山11R「師走ステークス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは大混戦のなか、最終的に3番人気に支持された6番デアフルーグだった。

『前々からしぶとさを活かしたい逃げ・先行馬が揃った組み合わせ。前有利の中山コースだが、展開利は差し・追い込み馬にあるとみて、ここは末脚堅実なデアフルーグを軸馬に抜擢する。元々、デビューから3連勝でオープン入りした素質馬。しかもその3連勝は全て中山で挙げており、今年はまだ未勝利とはいえ、中山では連続4着と、ことこのコースでは崩れ知らず。よほど力のいる中山ダートが合っているのだろう。重馬場でも走れるが、パワータイプで良馬場がベターなタイプ。その意味でも本日の馬場は追い風。ハンデ55キロは想定内だし、53キロから57キロと上下のハンデ差も大きくなく、これといったハンデチャンスの軽量馬も不在。力量拮抗の組み合わせなだけに、展開が着順に大きく影響する一戦との見立て。今回は展開面を含め、明らかに条件好転となる同馬にチャンス到来とみた』という見立て。

スタートから躊躇なくハナを切ったのは大方の予想通り、4番リアンヴェリテ。8番パンサラッサ、16番ブランクエンドが2、3番手をガッチリ確保するも、以下、3番レッドフレイ、11番ナムラカメタロー、14番フィードバック、9番バレッティも差がなく続き、このあたりまでが一団で先行集団を形成。軸馬6番デアフルーグは発馬ひと息だったことから馬任せに後方待機策。1000m通過1分1秒7という淡々とした平均ペースで流れ、3コーナー過ぎから後方待機組も外から徐々にポジションを押し上げて、馬群が凝縮して4コーナーから直線へ。逃げた4番リアンヴェリテの手応えが早々に怪しくなり、終始、2番手を追走していた8番パンサラッサが一旦は先頭に立つも、先行馬には息の入らない淀みのない流れで脚色は劣勢。替わって道中好位の内々で脚を温存していた9番バレッティが一気に弾けて先頭に躍り出る。これに道中後方で脚を温存していた10番ハギノアトラス、軸馬6番デアフルーグ、さらに5番タイキフェルブールの3頭が外から猛追。先に抜け出した9番バレッティを目がけてそれら3頭が差を詰めるが、追い比べからアッサリ抜け出したのが5番タイキフェルブール。坂上から一頭だけ違う脚色で伸びて、前を行く9番バレッティをアッサリ捕らえて1着でゴール。早め先頭からしぶとく粘った9番バレッティが2着を死守し、軸馬6番デアフルーグが10番ハギノアトラスとの追い比べを制して3着を確保。この結果により、「ワイド5-6、1,180円&ワイド6-9、760円」のダブル的中。軸馬3着で馬連好配当的中こそ逃したが、サポート力を発揮して、ワイドとはいえ終わってみればマズマズの配当をダブルでお届け。力量拮抗のオープンのハンデ戦だったこともあり、この一戦に限って言えば『いいところに目をつけた』印象だ。

他の勝負鞍においても相変わらずの安定感をキープし、結果、先週末は4戦4勝のパーフェクト的中を達成。振り返ってみれば、この秋の中央開催は11月下旬にまさかの急失速こそあったものの、9月から好配当的中を随所にお届けして長らく好調をキープ。そして年末も差し迫るこの時期で先週末の4戦全勝と、良い流れを堅持。また、重賞においても「カペラS」と「阪神ジュベナイルF」と先週末は日曜重賞を連勝で締めくくり。「安心安全のアスコット」の安定感は相変わらず。年末の大一番に向けて右肩上がりに結果を残せたことは今週以降に必ず繋がってくるだろう。

今開催前半を終了した時点で、弊社が提供した勝負鞍の不的中はわずか2鞍。競馬のキャリアが長い方ほど、この数字がいかに優秀なことかおわかりになるはず。配当の問題ではない。3競馬場の総レース数は一日36鞍。土日通算では当然その倍の72鞍。2週だからそのまた倍の144鞍になる。その中から『的中するレースだけを厳選する』のがいかに難しいことか。「手堅いところを当てるのは簡単」と思われている方なら、このコラムをご覧になっていないと推察するが……。とにもかくにもアスコット予想は絶好調。もはや何も怖いものはなくなった。今年の中央競馬も残り2週。まだまだ満足などしない。獲って獲って獲り尽くす所存。引き続き会員様においては腕を撫して今週末をお待ちいただきたい。