1/22 1/23 1回中山・1回中京7日8日・1回小倉3日4日目分

開催替わりで攻勢へ ~土曜中京12R・4歳上1勝クラス~

結果、大波乱となった先週の「AJCC」。G1級と戦前から評価を受けていたオーソクレースは、人気を背負っていたから早めに動くのは仕方ないにしろ、直線早々に手応えがなく、坂の手前ではもう一杯。同じ休養明けの「セントライト記念」も勝ち馬に離された3着だったが、結果的に見れば休養明けよりも使ってからの方が良いタイプなのかもしれない。この馬にとっては次走が真価を問われる一戦となる。今後の動向に注目したい。一方、勝ったキングオブコージは4連勝でG2「目黒記念」を制すなど順調ならG1での活躍も期待された馬。しかし骨折により1年余りの離脱を余儀なくされた。その復帰戦は流石に厳しくなったが、前走では復活の兆しを見せていた。今回は使ってさらに上昇、加えて勝ち鞍ある距離と、条件も好転。レースでは後手を踏んだ割にキッチリとカバーし、直線外から鋭伸し突き抜けた内容は強いの一言。まさに完全復活といってよいだろう。芝中距離路線においては、昨年、主力級の引退が相次いだが、将来を嘱望された遅咲きの馬が復活の狼煙を挙げたのが今年の「AJCC」だったといえる。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京12R「4歳上1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気に支持された6番キタノエクスプレスだった。

『差し追い込みに有力馬が揃っているレースだが舞台は前が止まらない中京コース。必然的に先行馬からになるが、中でも中間の追い切りが極上の内容だったキタノエクスプレスが軸馬。人気を背負った前走は期待を大きく裏切る7着。ただ、帰厩後は馬体を大きく減らしたため、馬体を戻すことを主眼においた調整。520キロ前後の大型馬だけにマイナス16キロで一見、仕上がっているように見えたが、中身は全くデキていない状態だったなら度外視していい一戦。同様に間隔を明けての出走になるが、この中間は好時計を連発し、抜群の動きを披露とデキは雲泥の差。そもそも現級では能力上位だし、展開面で絡んでくる馬も見当たらない。五分のスタートで主導権さえ握れれば、まず押し切れると判断する。』という見立て。

レースは出遅れなく横一線のスタートから、軸馬6番キタノエクスプレスが二の脚速くほぼ自然体でハナを主張。競りかける馬もおらず、好位2番手の内に1番メイショウアマギ、その外に8番タイセイブレイズ、人気のドンカポノも今日は早め先団に取り付く。その後ろがやや騒がしく3番レッドロムルス、7番ヤマカツパトリシア、その間を割って出る5番ヴァ―サまでが先団。中団以降は間延びした隊列で12番メイショウミズモ、13番サイモンメガライズ、4番ゴットゴーゴー。最後方に10番メイショウカリスマと言う隊列。3ハロン35秒4、1000m通過が60秒ジャストと逃げた6番キタノエクスプレスが絶好の展開に落とし込む。3コーナーから4コーナーにかけて、後続も押し上げ一気に馬群が凝縮、直線入り口では逃げた6番キタノエクスプレスに半馬身差まで詰め寄ってくる。だが、直線を向いても抜群の手応えを残す6番キタノエクスプレスが追うことなく徐々に後続との差を拡大。これに詰め寄るのが6枠2頭の8番タイセイブレイズと9番ドンカポノ。残り2ハロンでほぼこの3頭の勝負となったが、ここで追い出しを開始した6番キタノエクスプレスが2番手以降を寄せ付けず1着でゴール。焦点は2着争いとなるが、先に抜けた8番タイセイブレイズを交わせそうで交わせない9番ドンカポノ。削り合いはゴール寸前まで続き、最後はクビの上げ下げで9番ドンカポノが2着。8番タイセイブレイズ3着で決着。この結果により、「馬連6-9、520円」の的中。馬連のみの提供で8番を対抗指示していなかっただけに最後の最後までヒヤヒヤする展開ではあったが、きっちりモノにしたという点で流れは悪くない。

年始の中山開催も先週で終了。好調を維持していた弊社勝負鞍だが、最終週は軸馬【2・0・1・1】としながらも、対抗抜けや僅差の3着とツキもなく、残念ながら大団円とはならなかった。とはいえ、軸馬の選定に大きなブレも無く、このタイミングで開催替わりを迎えるのはむしろ好都合。東京開催での攻勢を誓い、開催最終週に待ち受ける本年初のG1「フェブラリーS」まで突き進む所存だ。その端緒となる今週末の「根岸ステークス」も弊社では勝負鞍として候補に挙がっている。引き続き大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。