2/5 2/6 1回東京3日4日 ・1回中京11日12日・1回小倉7日8日目分

貴重な的中劇 ~日曜中京10R・瀬戸ステークス~

女傑グランアレグリアの引退により、一気に混沌としてきたマイル路線。実績を積み重ねてきた5歳以上の馬に対し新興勢力ともいえる4歳馬が激突と、今後を占う意味で大きな注目を集めたのが「東京新聞杯」だった。勝ったのは皐月賞大敗後、1勝クラスから3連勝でオープン入りした4歳馬イルーシヴパンサー。3連勝は一貫して東京戦で、その全てで上がり最速を計時。いずれも成長を感じる内容だったとなれば、昇級の重賞で4番人気に支持されるのも妥当。レースは終始後方で淡々とした流れ。ポジション的に焦る気持ちがあっても不思議のない中、主戦の田辺騎手は焦らず馬のリズムを重視した好騎乗。結果、4角13番手から直線大外へ持ち出すと上がり33秒1と目の覚めるような豪脚で2着に1馬身3/4差をつけ堂々の勝利となった。見た目にもインパクトのある強い勝ち方だけに早くもマイル王の声が聞こえてきそうだが、今後は東京以外でも同様のパフォーマンスを発揮できるかが問われるだろう。引き続き注目したい。2着も4歳馬ファインルージュ。久々で馬体重プラス16キロでも太目感なく力をつけた印象。ただ、レースは3角で下げる場面や直線で前が壁になるなどスムーズさを欠いた印象だった。競馬にタラレバはないが、残り1ハロンの伸びを見ると勝ち馬との差はそれほど大きくないはず。両馬共々、このあと始動してくるマイルの一線級たちとの闘いに注目が集まるだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京10R「瀬戸ステークス」ダ1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された8番ハヤブサナンデクンだった。

『直近の対戦戦績をみるとトップハンデはやや厳しくも映るが、それでも中京コースなら大きな障害とはならないハヤブサナンデクンを狙う。2勝クラス勝利時には、3勝クラスも即卒業と考えられていたが、ここまで4戦消化とやや足踏み。ただ、前走以外は右回りでパフォーマンスを落としていたことも事実。そこで前走2着を振り返るが、走破タイムは1分51秒0。先々週に行われた「東海S」の勝ち時計は1分51秒7。言うまでもなくフルに能力を発揮できる舞台であることを裏付けている。ハンデ頭ではあるが幸い他馬と大きな差はないし、デキも引き続き好調キープと不安もない以上、勝ち負け』という見立て。

レースは横一線のスタートから内3番スズカパンサーが出ムチを入れてハナを主張するが、軸馬8番ハヤブサナンデクンのテンが速く、持ったまま先頭に躍り出る。番手に3番スズカパンサー、その後ろに2番メイショウヨソユキがポツンと3番手。さらに後ろは3頭横並びで内から7番ペルセウスシチー、4番ダッチマン、5番ベルジュネスと先団を形成。それ以降はややバラけた隊列で9番ハンディーズピーク、6番アルーフクライ、10番サンレイファイトが中団を形成。遅れた最後方は13番リフトトゥヘブンと言う隊列。普通ならこのまま流れる展開。しかし、序盤から行く気満々だった3番スズカパンサーが、1角を待たずに外から軸馬8番ハヤブサナンデクンを交わす。そのまま強引に主導権を奪って隊列を引っ張り、出入りが激しい序盤戦となってしまった。
軸馬が絡まれてヒヤッとする場面ではあったが、流石は鞍上の武豊。苦労しながらもしっかり折り合って2番手を追走する。向こう上面の入り口でペースが落ちて馬群が凝縮するが、隊列はほぼ変わらないまま勝負どころの直線へ。逃げた3番スズカパンサーは、直線入り口で失速し、変わって楽な手応えで軸馬8番ハヤブサナンデクンが先頭へ。逃げ込みを図る軸馬は一完歩ごとに後続との差を広げ、直線半ばでほぼセーフティーリードといえる余裕の走り。一団となった2番手グループから唯一脚を伸ばしてきた7番ペルセウスシチーが猛追するも1/2馬身差まで詰め寄ったところでゴールとなった。3着にジワジワと脚を伸ばしたハンディーズピークが入選。この結果により、「馬連7-8、590円」の的中。この週最後の厳選勝負鞍で重要な的中劇となった。

残念ながら、勝負鞍の的中は上記1鞍だが、他にも土曜メイン「早春ステークス」では「3連複2-10-14・1,640円、そして日曜『東京新聞杯』でも「3連複6-9-11・1,730円&馬連6-11・1,000円と的中を量産。全体的に見れば多くの的中をお届けした次第。

東京開催も早いもので残り2週。そして、最終週には今年最初のG1「フェブラリーS」が待ち受けている。無論、そこへ至る準備は既に始めているが、浮足立つ前にまずは今週末。会員様にはG1への資金稼ぎとなる勝負鞍を準備しているので、期待して今週末の配信をお待ちいただきたい。