7/2 7/3 2回福島1日2日目・3回小倉3日4日目・1回函館7日8日目分

2週連続のダブル的中 ~土曜・福島10R「松島特別」~

福島・小倉が開催しいよいよ夏競馬到来である。その小倉だが、メインにサマースプリント第2戦「CBC賞」を控えた8R「3歳1勝クラス」での出来事。開幕週で高速決着のイメージは当然あったが、勝ち時計はなんと1分6秒8というスピード決着。おのずと「CBC賞」も早い決着になると多くが予測する中、逃げ切り勝ちをおさめたテイエムスパーダの勝ち時計は驚異の1分5秒8。昨年のファストフォースのJRAレコードを0秒2上回る圧巻の高速決着となった。勝ち馬テイエムスパーダは斤量48キロの後押しがあったことは間違いないが、やはり賞賛すべきはルーキーで重賞初騎乗のプレッシャーを受ける中で迷いなく押し切った今村騎手だろう。新人らしからぬ落ち着いた騎乗でここまで19勝のリーディング34位。斤量の恩恵がある若手の中でも2番手という好成績を残している。7週連続Vなどで話題を集めていたが、この重賞制覇でさらに自信を得た勢いは簡単に止まりそうもない。今後は一層注目を集めるジョッキーとなったが、まずは今回の快挙に拍手を送りたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜福島10R「松島特別」芝・1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、圧倒的1番人気に支持された5番サンカルパだった。

『休養明けでも充実著しいサンカルパが不動の軸馬。これまで5戦して掲示板を外したのは新馬戦とマイル戦の2鞍のみ。その着外いずれも0秒3差と大きく崩れておらず、新馬戦を除く1800m戦では、〈2.1.0.0〉と無類の強さ。特に前走はスピードの違いで序盤から主導権を握り、そのまま後続を4馬身以上引き離す圧巻の競馬。時計も1分46秒6と超がつく優秀なタイムであり、昇級が壁になることもないだろう。テンのスピードしかり、脚質しかり、開幕週の福島はまさにベストの条件。久々だが馬体はさらにパワーアップしたし、手の合う鞍上が連続騎乗という条件にも不足なし。ここは前走同様の逃走劇に期待できる』という見立て。

レースはややばらつくスタートになったが、内から1番ライクアジュエリーが好スタートから押してハナを主張。2番手に同じく好発を決めた軸馬5番サンカルパと外から8番ヴェルザスカが2頭並んで好位。この後は内から2番エレヴァテッツァ、3番イリマ、6番ヤマニンプレシオサ、9番ワーフデール、10番アラビアンナイトが集団で追走。3馬身ほど離れて7番ブルームスベリー、さらに1馬身差で4番マッチレスノヴェル。最後方に11番レアシャンパーニュという隊列。やや縦長になりながら、逃げた1番ライクアジュエリーが刻んだペースは1000m通過が60秒2のスローペース。3コーナー手前から先行勢が動き出すが、まず番手追走の8番ヴェルザスカが先行する1番ライクアジュエリーに並び掛け、これに合わせて軸馬5番サンカルパも進出を開始する。4コーナーでは、1番ライクアジュエリー、8番ヴェルザスカの2頭が激しく追い比べに持ち込む中、軸馬5番サンカルパは持ったままで外から並び掛ける勢い。直線に入ると早々に軸馬5番サンカルパが抜け出し完全な勝ちパターンかと思われたが、馬場の真ん中から一気に脚を伸ばしてきたのは3番イリマ。アッという間に交わされると1馬身1/4差をつけ3番イルマが先頭でゴール。2着は後続の追撃をおさえた軸馬5番のサンカルパ。3着争いは5頭が横並びで熾烈な争いを繰り広げるが、最後の最後でエンジンのかかった9番ワーフデールがひと伸びして3着を確保した。

この結果により、「馬連3-5、880円&3連複3-5-9、1,280円」のダブル的中。このレースは3歳馬2頭の能力断然から5番サンカルパと9番ワーフデールの2頭軸3連複を3点でサポートしていただけに最後の最後までヒヤヒヤした展開ではあったが、終わってみればこの配当である。ローカル開催1発目の提供で大きく回収を果たした次第だ。

他にも日曜・福島9R「鶴ヶ城特別」の「馬連1-7、400円」を大本線で的中や、重賞でも日曜・福島11R「ラジオNIKKEI賞」で「3連複1-3-7、9,340円」の的中など、難解といわれる夏のローカル開幕週で好スタートを切った。

前回の当欄で「出走馬の比較が難しいといわれる酷暑のこの時期こそ、弊社のようなプロにとってはオイシイ馬券が増えてくる」とお伝えしたが、まさにその言葉を具現化したのが先週末となった。さらなる勝負どころは順次控えているだけに、会員の皆様は引き続き弊社の情報にご注目を。