1/14 1/15 1回中山・1回中京5日6日・1回小倉1日2日目分

勢いを駆って開催最終週へ ~日曜小倉11R・門司ステークス~

先週の京成杯・G3は「皐月賞」と同じ中山芝・2000mが舞台。本来はクラックを占う注目レースだが、年末のホープフルSがG1に昇格して以降は出走馬のレベルを疑問視する声も。実際、今年は9頭という寂しい頭数となった。だが、そんな声を黙らせるかのような勝ちっぷりをみせたのが、メンバー中唯一の1戦1勝馬・ソールオリエンスだった。同馬はデビュー戦でもポテンシャルの高さを存分に見せていたが、今回もその器の大きさを改めて知らしめる結果となった。レースは互角の発馬から中団後方。道中はやや行きたがる素振りをみせたが、すぐに折り合うと3角過ぎから仕掛け気味に進出。4角では逆手前で進入したことで外に大きく膨らむアクシデントがあったものの、立て直してからの伸び脚は圧巻。一気に後続を突き放すと、2着に2馬身1/2差をつける完勝劇だった。とはいえ、まだ馬体の造りや精神面など課題が残っており、ここは能力だけで制してしまった印象もある。逆にいえば、まだまだ伸びシロがあるということであり、順調に春や秋を迎えたあたりでは一体どれほど成長しているだろうか。昨年の有馬記念を3歳で勝ったイクイノックスと同じキタサンブラック産駒だけに、さらなる進化に期待したい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉11R「門司ステークス」ダ1700m。このレースで軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された10番アラジンバローズだった。

『コース替わりで反撃必至のアラジンバローズが軸馬。中山に遠征した前走は2番手追走も、良馬場で淀みのない前崩れ展開で万事休す。だが、昨夏に連勝した小倉に替わるここは大きく見直しが必要。何より、本コースでは1分41秒6(重馬場)という強烈なタイムを誇っており、今回のメンバーではもちろん抜きん出た存在。折しもの雨で脚抜きのいい馬場も好都合である。この中間は在厩で前走の疲れをケアされており、ウッド最終追いで上がり2ハロン23秒5-11秒6と状態も不足なし。手の合う西村淳騎手も頼もしく、得意の1700mなら勝ち負け必至』という見立て。

レースは全馬互角のスタートから内の2番ハギノアトラスの出脚がよく一旦前に出るが、外から軸馬10番アラジンバローズ、11番ディパッセも並んで進出。結局、11番ディパッセが押し上げて主導権を握る形となった。そのまま番手に2番ハギノアトラス、一旦控えた軸馬10番アラジンバローズが3番手におさまる。差がなく好枠から内に潜り込んだ1番ジャズブルース、1馬身差に14番ソリタリオ、9番ロッシュローブが並び、その後ろに8番クリノフラッシュ。さらに半馬身おいて、内から12番ミステリオーソ、13番メイショウジタンと先団がごった返す前掛かり気味の展開。この後ろは4番プリマジア、7番ブリッツファング、3番ダンツキャッスル、6番ファシネートゼットがバラッとした隊列で追走。最後方にポツンと5番ダノンファストという隊列。

向こう正面に入ると11番ディパッセが後続を離しにかかるが、2番ハギノアトラスを先頭に後続勢も淡々と追走する流れが続く。逃げた2番ハギノアトラスは600m35秒0―1000m59秒5。稍重発表だったが、1勝クラスでも1000m59秒9だったことを踏まえればやや遅めのミドルペースか。向こう正面も終盤に差し掛かると、後続が仕掛けた訳でもなく逃げた2番ハギノアトラスとの差が詰まり3コーナー入口では追走勢が真後ろまで迫る。ここで仕掛けたのが、軸馬10番アラジンバローズ。ハデなアクションこそないが、徐々に進出を開始すると直線入り口では逃げた2番ハギノアトラスを捕らえて一気に先頭へ。ここから速いのが軸馬10番アラジンバローズだが、これに呼応するように接近してきたのが先団後方から早めに押し上げていた9番ロッシュローブ。残り2ハロンを過ぎるとレースは完全に2頭の一騎打ち。軸馬10番アラジンバローズを目標に9番ロッシュローブがジリジリと詰め寄り徐々に抜け出しにかかる。交わされながらも懸命に追いすがる軸馬10番アラジンバローズだが、半馬身ついた差が埋まらないままゴールが近づき、1着に9番ロッシュローブ、2着に軸馬10番アラジンバローズの順で入線。最後は、直線入り口でも後方だった7番ブリッツファングが大外から強襲して3着に滑り込んだ。
この結果により、「馬連9-10、1,820円」を的中。事前のオッズでは1番ジャズブルースが人気の中心を担っていたためか、軸馬10番アラジンバローズ(1番人気)と9番ロッシュローブ(5番人気)の組み合わせでもまずまずの好配当となった。

また、他でも厳選勝負鞍の的中はもちろん、荒れる牝馬ハンデ重賞の日曜中京11R「愛知杯」で「3連複2-3-13、5,500円を的中。さらに、高打率を継続中の新馬未勝利予想では日曜中山2R「3歳未勝利」の「馬連6-10、3,040円もお届け。正月競馬が明けて通常運転の3開催場になっても、弊社予想陣の安定感は頑強である。

さて、早いものでアッと言う間に中山開催も最終週。難解な厳冬期においても安定的中をお届けしていることにまずは一安心。無論、さらなる高配当を追求していくことは責務だが、まずは最後をキッチリ締めたうえで第1回東京開催を迎える所存である。さっそく、波乱含みの『アメリカJCC』が控えているが、今週末も重賞のみならず数々の勝負鞍をお届けする予定だ。会員様は引き続き、期待に胸を膨らませて配信をお待ちいただきたい。