2/10-2/11・1回東京・2回京都5日6日 2回小倉1日2日

必然の的中馬券 〜土曜東京1R・3歳未勝利〜

近年、春のクラシックに向けて重要ステップとなっている共同通信杯。今年の注目は朝日杯FS・1着のジャンダルマンタルと同2着のエコロヴァルツだった。それもそのはず、朝日杯FSの1・2着馬が共同通信杯に揃って登場するのは、実に36年ぶりのことである。
その一方で、朝日杯FSの勝ち馬が年明け初戦でことごとく苦戦しているというデータは興味深い。事実、01年以降の朝日杯勝ち馬の年明け初戦は【3-7-5-7】。勝率は13.6%に過ぎない。今年のジャンダルマンタルは1番人気とはいえ単勝2.5倍。支持率にして32%ほどにとどまったことはそうしたデータと無関係ではないだろう。
結局、勝利したのは4番人気に支持されたジャスティンミラノ。スタートでやや出負けしながらも即座に脚を使って2番手を確保。1000m通過が62秒7という超スローだったとはいえ、好位から上がり3ハロン2位タイの32秒6を繰り出されてはライバルも太刀打ちできなかった。
なお、遅い流れだけにレースレベルに疑問符を打つ向きもあるが、上がり4ハロン45秒3の流れを押し切るのは並の馬ではできないこと。キズナ産駒の牡馬が32秒台の脚を使ったという点においても高く評価すべき結果だろう。また、2着ジャンダルマンタルについても序盤でひどく掛かりながらの1馬身半差・2着なのだから能力に疑いの余地はない。むしろスローの流れで動かず、結果的に4着以下に屈した人気馬たちはやや物足りない競馬だったといえる。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京1R「3歳未勝利」ダ1300m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった15番ペイシャニットだった。

『初戦は芝スタートに戸惑っての出遅れが痛恨。位置取りの悪さが最後まで響いての3着惜敗だった。しかし、デビュー戦としては上々の時計だったから割引は不要。今回はオールダートに替わるし、癖のない気性から東京コースも大歓迎である。さらに一度使ったことで鋭さが増しており、この中間も好調教を連発。ここは上積み、舞台好転と巻き返しの条件揃った』という見立て。

レースはフルゲート16頭立て。未勝利戦らしく各馬がバラバラの発馬で、出遅れた組には軸馬の15番ペイシャニットも含まれていた。一方、序盤から勢いよく飛び出して先手を奪ったのが14番モリノセピア。大外16番ケイティキセキ、2番人気の4番マイネルディレクトも好位を確保。
序盤の700mは41秒6とミドルペース。これに乗じて軸馬15番ペイシャニットが徐々にポジションを取り戻す。先頭14番モリノセピア、2番手に4番マイネルディレクトという形で勝負の4コーナー。この時点で軸馬15番ペイシャニットはまだ6番手。前との差は5馬身ほどでやや分が悪いポジションだったが…。
しかし、残り400m地点でもっとも脚色が目立ったのは軸馬15番ペイシャニット。みるみるうちに先行馬をパスしていくと残り200mで3番手まで押し上げる。逃げた14番モリノセピアもかわすと最後は4番マイネルディレクトと一騎打ちムードだ。
結局、2番手から仕掛けた4番マイネルディレクトが1/2馬身しのいで1着ゴール。よく詰めた軸馬15番ペイシャニットが2着、14番モリノセピアが粘って3着を確保した。

この結果により、「馬連4-15、780円&3連複4-14-15、2,110円の的中をお届け。出負けの不運を跳ね返したことからも、軸馬の能力判断は正解。直線半ばで的中を確信させるアスコットらしい馬券だった。この週は翌日曜東京3Rでも「馬連8-15、590円&3連複5-8-15、1,160円」をお届けし、「新馬未勝利予想」(1日1鞍配信)として連勝を記録。これで今年の同コンテンツは13戦9勝となった。他にも、前述の「共同通信杯」で◎ジャスティンミラノ(4番人気・1着)、「クイーンC」では◎アルセナール(3番人気・2着)を指名するなど、随所で回収をマーク。昨年も好成績だった若駒戦での“目利き”を象徴する週末となった。

さて、今週末は本年最初のG1「フェブラリーS」がスタンバイ。今年は有力馬が海外へ参戦するため大混戦ムード。配当的な関心はもちろん、弊社得意のダート戦ということでご期待の会員様も多いことだろう。この大一番、弊社では練りに練った買い目を配信する所存。ぜひご注目いただきたい。1回東京の最終週ということで他にも勝負鞍候補は目白押し。会員様におかれましては、次節に向けて勢いを増すアスコットにどうかご期待を。