3回新潟 3回小倉 1回札幌5、6日目

オカルトでも馬券を獲れば勝ち? ~日曜日新潟12R・出雲崎特別~

月曜日。週末の競馬が終わり、提供レースに関して会員の皆様からの電話が一番多い日。本日も当然のように朝からたくさんの電話を頂いたが、いつも以上に興味深いことを言っていた方が多かった。それは「最終レースに強いですよね。狙っているんですか?」というご意見。しかも「最終レースで勝負してかなり儲かってます」という方が大半。聞けば最終レースは通常以上に張り込んでいる方が多いようで、我々の計算以上に利益を上げているというから恐れ入る。確かに以前からの統計を見ても、最終レースの的中率は群を抜いている。でもそれはあくまで『結果的に』、だ。例えばクラス、距離、芝、ダートなど、諸々の条件で統計を出すのであればわからなくもないが、こればかりは完全なオカルトである。とはいえ、『勝てば官軍』、何をファクターにするにせよ、結果的に資金が増えれば良しとするのがギャンブル。ぐうの音も出ないから恐ろしいところ。結果、皆様に喜んでもらえればいいわけでとやかく言う筋合いはないし、水を差すつもりも毛頭ない。ただ誤解の無いように言っておくが、弊社は意図的に最終レースを狙っているわけではない。能力比較、調子はもちろん、展開、枠順などから狙えると判断したレースがたまたま最終レースだっただけのことである。馬券の歯車が噛み合っている時はいいが、真逆の展開も十分あり得る。そのことをお忘れなく。
さてそれではレース回顧に入るが今週斬るレースはもちろん、そのオカルトの最終レース。新潟12R・出雲崎特別だ。軸馬は安定感に加え前走内容から成長が伺えたスイートフィズ。「出遅れて差す形を強いられた前走もキッチリ伸びて危なげない2着確保。今度は本来の好位からの競馬でアッサリ抜け出す」とした。結果は完勝。2着には6番人気のブルーカーディナルが入線し、馬連5-12、2230円をゲットした。
好配当の立役者となったブルーカーディナルだが、休養明けに加え前走は初芝で凡走。人気を落とす要因は確かにあった。だが弊社は「仕上がり良好。ダート短距離なら古馬相手でもヒケをとらない」と判断。弊社にとってはまさにオイシイレースだった。度々弊社に好配当をもたらす、『休養明けの人気落ち馬』。一般のファンにはかなり難しい取捨選択ではあるが、それこそ弊社の真骨頂。会員の皆様の信頼を得ている理由のひとつでもある。今後もその点は弊社にお任せ頂きたい。
今週末で夏のローカル開催も一段落。次週からはいよいよ秋の中央開催がスタートする。すでにご存知の方も多いと思うが、夏のローカルを締めくくる今週末、そして次開催以降は勝負鞍が目白押し。特に得意の中山開催に加え、回収率400%以上のアベレージを計上しているダート戦での提供は必見。最終レースに拘らず、今週以降の提供全てに引き続き多大なるご期待を頂きたい。
 
 

3回新潟 3回小倉 1回札幌3、4日目

熱発明けにはご用心 ~臨時コラム~

1971年以来というインフルエンザによる競馬開催中止。元号でいうと昭和46年だからハイセイコーの2年前ということになる。もちろん当時はまだ私もこの業界にいたわけではないが、残念ながらちゃんと生を受けていた。まぁガキの頃、としておこう。有馬記念で取消馬が3頭出て、たった6頭立てだったことをよく憶えている。確か勝ったのはトウメイという女傑だった。
当時は今のように東西の交流が盛んではなかった。と言うよりクラシックなどごく一部のレースを除くと別々に開催されていた。だから関東馬の90%以上がインフルエンザに感染しても、関西の感染馬はゼロ。みんな元気で競馬が行われていた。片や関東の開催は翌年の2月まで中止。調教も思うように進まない。当然、春のクラシックは皐月賞…ランドプリンスダービー…ロングエース(乗っていたのは武邦彦現調教師←言うまでもなく豊パパ)と関西馬がさらっていった。と言うか、タイテエム(翌年春の天皇賞馬)を加えた『関西三強』が席巻していた。今なら「強い関西馬」と言っても当たり前すぎる話だが、当時は関東馬がメチャメチャ強かった時代。ハッキリ言って関西馬など「ゴミ扱い」だった。まぁ、そんなことひとつをとっても文字通り隔世の感、ではある。ちなみにこの年(昭和47年)にしても、結果的には菊花賞→有馬記念を連勝した関東馬イシノヒカルが年度代表馬に輝いている。あれから36年も経っているのだから医学は飛躍的に進歩しているはず。とにかく早く、できれば今週末からでも再開してほしい。
さて、インフルエンザの付き物といえば「熱発」だが、これほど始末に悪いものもちょっと思い当たらない。私個人的にはインフルエンザに限らず「熱発明け」の馬は『力半分』と考えて予想を組み立てる。つまりディープインパクト級でもない限り全て消し、ということ。熱発明けの馬、とにかく不思議なほど走らない。それがかなり前の熱発、たとえば1ヶ月程度前であっても結果は同じ。ビックリするほど馬券にならない。試しに専門紙やスポーツ紙のコメントで熱発が判明している馬の成績を調べてみると面白い。ウソは言わない、90%以上が4着以下のはずだ。「美浦からの輸送熱が出た」というケースも同じ。熱発は熱発で結果はタカが知れている。厩舎コメントを読む際に一番注意していただきたい言葉、それは熱発の二文字。どうかお忘れなく。

3回新潟 3回小倉 1回札幌1、2日目

安心の3連複的中だが… ~日曜新潟11R・天の川S~

前開催中雨が多かった影響で新潟・小倉とも例年以上に馬場の内側の傷みが早い。各レース鞍上の直線のコース取りが明暗を分けている。残り3週、新潟、特に外回りは「外差し重視」が正解。小倉の1200mも同様だ。開幕したばかりの札幌はさすがに絶好馬場。勝ちタイムも当然速めだが、例年通り上がりは若干かかっている。これが札幌の洋芝の特徴。決して前残りばかりではないことをお忘れなく。
それでは本題の「レース回顧」へ。今週斬るのは日曜新潟11R・天の川S。ここで弊社予想部が軸馬としたのはなぜか6番人気と不当に低い評価を受けていたガッテンワン。「2000mは微妙に長いが、予想されるスローからの決め手勝負ならスタミナ面大丈夫。新潟外回り【3・0・1・1】のコース巧者。スタートミスの前走度外視で狙う」。そして「休み明けを3走して本調子を取り戻した重賞ウイナー」タマモサポートが対抗一番手。この2頭を軸に据えた3連複での提供となった。
3連複の一方の軸としたタマモサポートが大楽勝の逃げ切り。軸馬ガッテンワンと買い目に入っているフサイチジャンクの熾烈な2着争い。3連複なのだからハッキリ言ってこの2着争いは「どっちでもいい」こと。どう転んでも的中は的中だ。しかし、予想部スタッフのムードは「ガッテンワン3着でいい」が支配的。なぜか? 実はこのレース、2頭軸の3連複で提供するか、2頭を頭に据えた3連単で提供するかで一悶着あったから。結果はガッテンワン2着で3連複5-7-8、3890円の的中。レース回収率778%を計上したわけだが、正直なところ3連単5→7→8、22820円に未練たらたら、であったことは事実。『目数と配当のバランス』は我々にとって永遠のテーマ、なのかもしれない。
さて、もう一鞍忘れてはならないのが日曜小倉12R・3歳上500万下だ。改めて言うまでもなく「今週一番の勝負鞍」として提供した一戦。「芝・ダート問わず1200mは安定感十分。叩き3戦目で状態ピーク。今度は決める」としてウイングビートを軸馬に指名。結果は大外一気の逆転V。2着にも対抗に推したシティボスが追い込み馬連5-11、1140円の的中。『狙ったレースをキッチリ獲る弊社らしい的中』と自慢のひとつも言いたいところだが、当日「配当面から馬単でいきたいところだが、万全を期して馬連で」としたところが若干ツヤ消し、ではあった。
その他にも弊社が軸馬として推した馬は2勝2着3回と馬券に絡み『予想のブレ』は感じられない。ただ、対抗馬の選択が今イチであることは否定できない。特に残念だったのが土曜小倉8R。3番人気のオーミチェリッシュ(2着)を軸馬としながら、4番人気ドナプレミア(1着)を無視して不的中。厳しすぎるかもしれないが、これはほとんどケアレスミスに近い。結果的に3190円の好配当を逃しているのだから猛省を促したい。的中も不的中も一切隠しだてせず開示するのが弊社の大方針。それは今後も変えるつもりはない。今週末もそれ以降も、我々が常に追い求めるのはパーフェクト的中だ。引き続きご期待いただきたい。

2回新潟 2回小倉 2回函館7、8日目

強気が功を奏した馬単的中 ~土曜新潟8R・3歳上500万下~

夏競馬も佳境ということで「夏負け」にかかる馬がかなり目立ってきた。中にはそんな状態でも走ってしまう馬はいるが、9割以上は勝負にならない。走る前から外れることがわかっている馬券をまされないために、今週はちょっと趣向を変えて、ここで夏負け馬判別法」をお教えしておく。映像を通してでもわかる簡単なものだ。
・30度超の猛暑にもかかわらずあまり汗をかいていない馬は危ない。早い話「涼しい顔して歩いている馬」はあやしい。
・とにかく元気がない馬は疑ってかかった方がいい。
・マイナス体重にもかかわらず体が緩く見える馬はダメ。

他にも「睾丸が腫れている」「目の下が黒ずんで見える」などというものもあるが、これらはハッキリ言って映像で確認はできない。現場に行って実際にパドックを見ることができる方は注目してほしい。また「芦毛馬、牝馬は夏負けにならない」という考えは間違い。あくまでも「なりにくい」というだけで、酷い夏負けにかかった「芦毛の牝馬」も数多く見てきた。ご存知だった方も少なくないだろうが、ともあれ夏競馬後半戦を笑って乗り切るために参考にして欲しい。
さて、それでは「レース回顧」に移ろう。今週斬るのは土曜新潟8R、ダート1200mの3歳上500万下。弊社予想部が自信の軸馬として指名したのは10番グリーンアラモード。「1000万で2着3回の実績。降級初戦の前走はクビ差競り負けたが、1分10秒台で走破しているのだから相手が走りすぎ。叩いて気合が乗り体も締まってきたここは堅い中心馬」という見立て。馬連ならまずは磐石といえるレースだったが、弊社はあえて馬単勝負を選択した。結果は2番手の大名マークからグリーンアラモードがアッサリ抜け出して1着ゴール。全く危なげのない完勝。対抗馬同士の2着争いは減量効果で14番スイートフィズが制して馬単10→14、750円の本線的中回収率225%を計上した。このレース、守りに入っていた先週なら間違いなく馬連で提供したはず。その意味であえて苦言を呈したことは間違っていなかった。攻めてこその競馬、強気の予想ということを改めて実感した一戦だった。
そして最後に、この場を借りて会員の皆様にお伝えしたいことがある。常々皆様からのお問い合わせが絶えないが、ようやく弊社最高峰の勝負レースを今開催に提供出来るメドが立った。もちろん、現段階でここまで言えるということは、当然、重賞レースということになる。滅多に提供されない重賞レースではあるが、昨年末の中京10R、樅の木賞で馬連12,070円の万馬券的中の立役者となった7番人気アルナスライン、そして今年6月、東京10R麦秋ステークスにおいて馬連4,240円の好配当的中をお届けした3番人気ユノナゲット、これらを猛プッシュした弊社腕利きスタッフ一押しの勝負レースである。会員の皆様のほとんどがこのコラムをご覧になっているということを知り、この場をお借りしてお伝えした次第である。現段階ではここまでしかお伝え出来ないのがツライところだが、今週末、北海道シリーズは札幌へと舞台を移す。いわば夏競馬の総決算といえる開催が始まる。勝負レースはもちろんのこと、今週末も開幕ダッシュにかける弊社予想部に多大なるご期待をお寄せいただきたい。

2回新潟 2回小倉 2回函館5、6日目

攻めてこその競馬であり予想  ~日曜小倉12R・筑紫特別~

この業界の、この手の読み物としては恐らくタブーなのだと思うが、今週は的中レースを斬る前に、あえて苦言から入らせていただく。前週の好配当的中で気持ちに緩みが出たとは思いたくないが、先週末の予想からは攻めの姿勢がほとんど感じられなかった。提供レースのほとんどにおいて『掲示板独占』の予想は評価するが、その反面、「軸馬選択」、「購入法」により好配当的中を逃している。本来であれば、先週末はほとんどのレースで的中をお届けできたハズ。「安定味」を上位に取った、いわゆる守りの予想、少し言葉を代えると『当てにいく予想』が目についた。好配当的中の翌週に必要なのは気持ちの緩みではなく「ゆとり」に他ならない。ゆとりを持って攻めていく姿勢こそが次なる好配当的中を呼ぶ。そのことを常に忘れてはならない。
とはいえ先週末も弊社予想部らしい的中はもちろんあった。日曜小倉12R・筑紫特別がそれ。「デビューから2戦はダートで2・3着。芝への路線変更でアッサリ勝ち上がる。続く昇級初戦の前走も痛恨の出遅れを犯しながら最後方付近から0秒3差まで追い込んできた。芝短距離のスピード能力は相当なもの。ひと息後で人気を落としている今回が絶好の狙い頃」として4番人気のコウユーキズナを軸馬に指名した。レースはハイペースを読み切った鞍上横山典が中団の外目に待機。残り100mから強烈な末脚を爆発させ逃げるリッカバクシンオをすれ違い様に交わしてゴール。ワンテンポ遅れて差してきた1番人気エーシンアローの追撃も余裕で退けた。軸馬コウユーキズナが1着。以下対抗馬が掲示板を独占する完全的中で馬連15-16、1080円の的中。まずまずの的中を皆様にお届けできた。このレースでは断然の1番人気エーシンアローから入らなかったが、これはいわゆる「攻め」の姿勢。この日、提供された新潟12Rでは1着入線したアドマイヤジュピタを一度は「軸馬と同等の評価」としながらも、結果、安定味を上位に取り、マイネルグラシューを軸馬としてしまったのは間違いなく「守り」。評価互角であれば配当がつくところを買うのが馬券の王道。結果論ではなく、馬連2-3なら2410円の好配当だった。その点は予想部に反省を促したい。
攻めてこその競馬、予想ということを改めて実感した先週末。「軸馬選択」、「購入法」の決定の難しさは百も承知。だが、それこそお客様が弊社に期待している部分である。そのことを徹底させて今週末以降の予想に臨んでいく所存だ。今週末の新潟・小倉は前半開催の最終週。そして函館は連続開催の最終週となる。特別戦の登録メンバーを俯瞰すると、いかにも勝負気配という馬が少なくない。提供のその時を楽しみにお待ちいただきたい。

2回新潟 2回小倉 2回函館3、4日目

人気でも要らないものは要らない ~土曜新潟11R・日本海S~

予想をするうえでの最重要ポイントは言うまでもなく軸馬選択。これを誤るとどこまでいっても的中にはありつけない。しかし、それと同時に多少の「痛み」を覚悟のうえで行うべきなのが『死角を抱える人気馬の斬り捨て』に他ならない。「ほとんど気はないけど人気だからおさえておくか」と考えるのはハッキリ言って素人。万が一来られた場合の非難は覚悟のうえで「要らないものは要らない」とするのがプロだ。その典型例とも言えるレースが先週末存在した。さっそく取り上げてみたい。
土曜新潟11R・日本海Sがそれ。弊社予想部はスポーツ紙・専門紙で◎が並ぶ単勝オッズ5.6倍の3番人気ドリームパートナーを躊躇なくカットした。新潟【3・1・1・0】のコース実績が上位人気に推された要因だが、実はこの数字、全て直線の長い外回りで挙げたもの。この馬は全く器用さのない典型的なストレッチランナー。スローペースが見えている内回りの2200mでは人気に見合うメリットなし、と判断した。レースでは後方のまま伸びてくる素振りも見せず6着惨敗。弊社予想部のプロの目の完勝だった。
さて、このレースで弊社が軸馬として期待したゴージャスディナーは障害帰り&休み明けを叩いた馬。実はこの「障害帰り」というのがひとつの『キモ』だった。正直言って根拠はハッキリしないのだが、なぜか「障害帰り」の馬は不当なほど低く評価される。障害に入る前の実績は無視される、と言った方がいいかもしれない。このレースのゴージャスディナーも単勝オッズ16.2倍の6番人気にすぎなかった。入障前にははるかにメンバーの揃っていた1600万特別で0秒1差の実績馬。更に休み明けの前走ではドリームパートナーと同斤でタイム差ゼロだったにもかかわらず、だ。しかも今回は3キロもハンデ差がついているのに。加えて単騎マイペースの展開利も見えていた。実際はセルリアングルーヴの暴走で離れた2番手だったが、形としては完全な単騎逃げ。セルリアンの自然消滅を待って先頭、そのまま逃げ込むだけというイージーなレースとなった。ゴール寸前でゴールデンメインの逆転を許したものの危なげなく2着を確保。馬連1-10、4960円の好配当を会員の皆様にもたらしてくれた。レース回収率は実に992%。購入金額は皆様それぞれであっても、投資したおカネがほぼ10倍になって戻ってくるのだから納得のいく的中だったと言えよう。先週からの流れに弊社もホッと一安心の土曜日だった。
当然、他にも的中をお届けしている。勝負鞍として提供された日曜函館11R・渡島特別など、取るべきところはキッチリと取っている弊社予想部。「勝負レース目白押し」の開催後半戦に向けて不安材料は全く見当たらない。どうか今週末も多大なるご期待をお寄せいただきたい。

2回新潟 2回小倉 2回函館1、2日目

混戦の軸馬選択はお任せ  ~土曜函館11R・駒場特別~

ご存知の通りダート戦に比重を置くのが弊社の方針だが、先週末もダートで「ちょっといい的中」があったのでそのレースを斬っていこう。
取り上げるのは土曜函館11R・駒場特別。3歳上1000万下の定量戦だが、出走11頭中6頭が単勝オッズ10倍以下という人気割れの一戦。この手のレースで最重要ポイントは言うまでもなく軸馬選択だが、弊社予想部は「休み明けの東京戦を叩いて得意の函館に満を持して登場してきた」オメガエンドレスを指名。特にローカルの場合はコース実績最重視がセオリー中のセオリー。オメガエンドレスは函館ダート3戦1勝3着2回のコース巧者。1勝は2着以下を7馬身も千切る独走。3着2回もほんの小差だから期待は当然だった。
結果、平均ペースの2番手から早々と抜け出したヒシアスペンには及ばなかったものの、逃げ粘るコンゴウダイオーをゴール前100mでてキッチリと捕らえて2着確保。危なげなく馬連1-5、960円の的中に導いた。2番人気-1番人気の組み合わせでこの配当。いかにも人気割れの一戦だったが、そんなレースこそ弊社予想部の真骨頂。今後も安心してお任せ頂きたい。このレースの回収率は192%だった。
他にも土曜新潟10R・豊栄特別。日曜函館11R・八雲特別など、悪くない的中をコンスタントにお届けできたものと自負している。とはいえ、結果的にダメだったものはダメと明言するのが弊社のやり方。正直すぎて損をする場合も少なくないのだが、あえて吐露させて頂く。それは4月1日以来3ヶ月半ぶりに厳選勝負鞍で的中をお届けできなかったことだ。厳選勝負鞍の不的中は今年3度目。中には「競馬だからこんな週もある」の一言で片付けてしまうところもあるようだが、毎週、勝負どころでキッチリ的中をお届けしているからこそ、皆様から信頼とご期待を頂いている弊社にとって、これは一大事。会員の皆様には大変申し訳ない結果となってしまった。しかし、ここでちょっと思い出して頂きたい。前回、予想会社としてあってはならない全敗をやらかしてしまった翌週のことを。そう、ご存知の方も多いように、翌週の3回中山・2回阪神開催5、6日目において弊社予想部は「提供全レース的中」のパーフェクトなリベンジを果たしている。結果には結果でお応えするのが弊社の大原則。今週末の巻き返しは火を見るよりも明らかだ。こういうチグハグな週の翌週こそ、むしろ「買い」。これは馬券の鉄則でもある。前回同様の好結果をお届けできるよう、的中に邁進する弊社予想部に是非ご期待頂きたい。

2回福島 3回阪神 1回函館7、8日目

意外なほどの好配当に遭遇  ~土曜福島9R・三陸特別~

「ダート戦重視」の方針を打ち出している弊社だが、その真髄とも言える的中劇が土曜福島9Rの三陸特別だった。今週はまずこのレースから斬っていく。
 弊社が軸馬として期待したのは1000万からの降級馬トラベルシチー。「休み明けを叩き状態急上昇。一枚上の力でねじ伏せる」という至極単純な推奨理由だが、この時期の500万ダート1700m戦において『降級馬重視』はイロハのイ。しかもトラベルシチーは降級するこの開催、このレースに備えて休み明けを一走し、なおかつ中間に一度抽選除外を受け優先出走権を確保する念の入れよう。ミエミエの勝負態勢で普通なら抜けた1番人気になって当然なのだが、開けてみるとあにはからんやの4番人気。これには正直、驚いてしまった。と同時に、予想部は走る前から「獲ったも同然ムード」に。
 逃げ確定の中舘=ロータスシチーが予想通り遮二無二飛ばしていく。期待のトラベルシチーは3番手という絶好位を追走。2番手を進んでいたテンカジョウが4コーナーで早々と脱落。そこからゴールまではまさしくシチー同士の『二人の世界』。トラベルシチーは同馬主ロータスシチーの逃げ切りを許したものの、3着ペイデイ以下の追撃を危なげなく凌いで2着確保。馬連9-11、1380円の大本線的中となった。能力比較と展開を読み切れば簡単に獲りに行ける一鞍。この馬連で1380円は法外とも言える好配当だ。正直なところ7・8倍でも「オイシイ」と思える組み合わせだった。レース回収率は414%を計上。まずは磐石の一戦と言えよう。
 他で地味ながら見逃せない的中が日曜函館9R・北海ハンデキャップ。7頭立てというだけでハナから無視した方も少なくないはずだが、当社予想部は十分メリットありとの判断で提供に踏み切った。結果は軸馬マイネルダイナモの快勝。2着マイネルファーマも絞りに絞った対抗馬の一頭での本線的中。僅か7頭立てのレースにかかわらず、悪くない配当がついたのだから提供して当然。少頭数戦には少頭数戦なりの馬券法があることをキッチリと証明した。
 混戦レースが続く、夏のローカル初開催としてはまずまずの結果を残せた前開催。今週末からは新潟・小倉・函館開催という本格的な夏競馬へと突入していく。これまで以上に『好配当的中』を主眼においてレース選択していく所存である。ローカル開催の中でも特に弊社が得意とする新潟開催、そして前開催からの連続開催となる函館開催には自信アリ。引き続きご期待頂きたい。

2回福島 3回阪神 1回函館5、6日目

軸馬からどう買うか? それが大問題  ~土曜函館10R・大森浜特別~

 先週も土曜函館7R・3歳上500万下、日曜函館7R・3歳上500万下と、コンスタントに的中をお届けしている当社予想部。これだけ荒れに荒れている今開催の中で、どちらの的中も「獲れるレースをキッチリ獲る」レース選択で結果をお届けしたのだから、何一つ異論はない。異論はないのだから、本来ならどちらかのレースを斬るべき。だが、どちらを取り上げても『ドラマがない』というのが本音のところ。そこで今週は趣向を変えて、あえて不的中に終わったレースをズバッと斬ることにする。この業界においてはタブーに近いことかもしれないが、それもこれも「何事も包み隠さず開示するアスコットシステムズ」の姿勢の顕れとご理解いただきたい。
 問題の一鞍は土曜函館10R・大森浜特別。当社軸馬は「前走後ひと息入れて直してきた。重賞で大崩れしなかった地力は古馬相手でも十分通用。一気に突き抜けてくる」として3歳馬スズカライアン。勝ったクサタロウも対抗馬の一頭として取り上げていた。普通なら馬連9-11、2660円の的中となるのだが、結果は痛恨の不的中。何故? 当社が提供した買い目は断然の1番人気ロードアルファードを一方の軸とした3連複だったため。ロードアルファードは3着コアレスウィークから半馬身差の4着止まり。寸でのところで的中を逃してしまった。
 このレースの場合、当社が対抗馬として挙げたのは4頭だった。軸馬からの馬連提供なら当然4点ということになる。対して2頭軸の3連複提供なら3点で済む。この1点の違いが大問題であることは経験則としてご存知のはず。予想部内でも「馬連か3連複か」の二者択一で意見は割れた。馬連4点、3連複3点、都合7点のオッズを照らし合わせながらの議論であったことは言うまでもない。最終的には「藤田伸二が乗る断然の1番人気馬。そして能力、このクラスでの安定感、共にも断然」という結論に至り3連複提供となった。これが大森浜特別不的中の真相だ。
 結果だけ見れば単なる「不的中」のレースであり、どう転んでも「的中」になるわけではない。それは百も承知。だが今回、あえてこのレースを斬ったのは、他でもない「軸馬からどの馬券を買うか?」が大命題となる今の競馬の難しさを改めて痛感する一戦だったことであり、また、それは我々だけでなく、馬券を購入する一般の方、全員に共通する命題でもあるからだ。しかも馬券を買う以上、今後も毎週つきまとうテーマでもある。それゆえ、結果を求められる我々にとって、この手の不的中は会員の皆様以上に重くのしかかる。さっさと忘れて次週に気持ちを切り替えるのは簡単だが、戒めとして忘れないためにも、このコラムで書かせてもらった次第である。もちろん今後は、この一戦を教訓として情報提供に臨んでいく所存だ。夏競馬もいよいよ佳境に入り、今週末以降、馬券の買いどころも目白押しの状態。事実、先週提供に至らなかった皆様ご存知の勝負レースも今週末、来週末と連続で用意できるメドがたっているので、引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

2回福島 3回阪神 1回函館3、4日目

悲喜こもごもの開催2週目  ~土曜函館11R・大沼S~

 例年通り「大沼S」→「マリーンS」→「しらかばS」→「エルムS」と続いていく北海道シリーズのオープン・1700mダート戦。その頂点は言うまでもなく唯一の重賞レースである9月17日の「エルムS」だが、一戦一戦において各陣営の思惑が垣間見えてくるところが面白い。ある意味そこが予想&馬券のツボ、ということになる。
 例えば、幕開けとなるこの「大沼S」を狙いすまして登場してきたのが、弊社が軸馬に抜擢した4番人気のタガノサイクロン。今回斬るレース、というか斬る馬はこれである。オープン昇級後は今ひとつの着順が続いているが、平安Sではサンライズバッカス・メイショウトウコン・サカラートなどをおさえて2番人気に推された馬。もちろん潜在能力は相当なもの。過去2戦2勝の実績がある函館1700mダートのこの一戦に照準を合わせていたことは明白。55キロのハンデは恵まれた印象が強いし、脚質的に手頃な頭数になった点も好材料。にもかかわらず、4番人気と人気も狙い目。これだけ買いの要素が揃っていれば弊社予想部が軸馬に抜擢したことも至極当然だった。結果は3角一気のマクリを炸裂させてフィールドルージュの2着を確保。馬連9-10、1510円の本線的中で、302%という高回収率を達成した。中央場所には中央場所の、ローカルにはローカルの狙い方がある。タガノサイクロンのコース&距離適性の高さに着目した弊社予想部のクリーンヒットと言えよう。
 一方、『挙げた拳の下ろしどころがない』、あるいは『怒りのぶつけ先がない』という状態に陥ったレースが土曜阪神11Rの「グリーンS」だ。対抗馬ペガサスファイトと弊社軸馬3番人気リヴァプールが競り合ったままゴール。馬連9-10、1320円の的中はマズマズとほくそ笑んだその刹那に灯った「審議」の青ランプ。長い審議の挙句「1位入線のペガサスファイト号は~」という降着を知らせるコールが。的中馬券が一瞬にしてただの紙クズと化したあの脱力感。ルールだから仕方がないこととはいえ、理不尽という点ではこの上なし。皆様もさぞや、口惜しい思いをされたことに違いない。しかし、終わったことはいくら悔いても意味がない。今週末から後半戦に突入する今開催。連戦連勝の勝負レースを皆様ご期待のダート戦にて用意している。これらの鞍にて先週の怒りを数倍、数十倍にして取り返す所存だ。引き続きご期待頂きたい。