2/8-2/9 1回東京・1回京都3日4日・1回小倉5日6日目

大得意の若駒戦 〜月曜京都10R・エルフィンS〜

先週日曜の東京新聞杯は、年明けの京都金杯2着から臨んだウォーターリヒトが重賞初制覇を決めた。同馬を管理する河内調教師はJRAの規定(70歳定年)により3月1週目の勇退が決まっているひとりである。

そのためか、前走後はウォーターリヒトにとって初ダート挑戦となるフェブラリーS(G1・東京ダ1600m)への参戦を示唆していた。引退前にもう一度G1に挑戦したい。そんな気持ちはわからなくもないが、結局、本来の芝マイルに方針変更したことが吉と出た格好。紆余曲折を経てもきっちり勝ち切ったこと、そして花道を飾った伯楽の手腕はさすがといえる。おそらく、同師にとってはこれがラストの重賞。いいものを見させてもらった。

2着はボンドガール。それまでは気性の課題や距離不安によって控える競馬に徹していたが、今回は位置をある程度取る味なレースぶり。およそ2歳のころからは想像もつかない操縦性だった。直線も満を持して、なるべく逃げ馬メイショウチタンを交わさないように、ゴール寸前の差し。外から急襲したウォーターリヒトの爆発力が一枚上だったとはいえ、ボンドガールも視野の広がる好内容だったといえる。1番人気ブレイディヴェーグは4着に敗れたが、ここはあくまでも次戦ドバイへのステップ。馬体重+14キロの体を思えば、こちらも悪くない結果だろう。

それでは本題へ、今週斬るのは代替開催となった月曜京都10R「エルフィンS」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった6番グローリーリンクだった。

『素質馬が揃った3歳OP。なかでもダノンフェアレディ・カムニャックは評判馬だが、軸馬も負けず劣らずのポテンシャルを備えている。既走馬を相手にした初戦(中京芝1600m)はコントロールの難しい最内枠。しかし中団を上手に折り合って進むと、ラストは馬群を突き抜けて5馬身差の余裕勝ち。その上がり34秒1は同日の最速タイ。それもスローで進行したトリトンS(3勝C・芝1400m)の上がりと同タイムなのだから、本馬の速度は“異質”といえるだろう(この日の中京芝は上がりのかかる馬場でもあった)。500キロを優に超える大型馬だけに一度叩いた上積みは魅力だし、大ストライドのキズナ産駒にとって広い京都マイルも歓迎。ここは一角崩し、あるいはそれ以上まで期待可能』という見立て。

レースは波乱の幕開け。なんと単勝1.9倍の10番ダノンフェアレディが発馬直後から外へ逸走してしまう。キャリアの浅い明け3歳馬だけに仕方ないことではあるが、駆けつけたファンもこれには動揺を隠せなかった。

肝心のレースは1番ラージギャラリーの逃げ展開。2番手に8番ヴーレヴーが続くと、軸馬6番グローリーリンクもこれに続く。600m通過は35秒3のミドルペース。3角の手前で10番ダノンフェアレディも位置を回復すると、ほぼ一団の馬群で勝負どころへ。最初に抜け出した8番ヴーレヴーを目がけて軸馬6番グローリーリンクもギアを入れたが…。

結局、先行利益を得た8番ヴーレヴーが1着ゴール。軸馬6番グローリーリンクも追いすがったが、3/4馬身届かずの2着に止まった。3着には逃げ粘った1番ラージギャラリーが入線。

この結果により、「馬連6-8、1,650円」の的中をお届け。単勝1倍台の馬が逸走し、3番人気のカムニャックも伸ばせず4着。やはり3歳戦はメンタルや完成度が問われることになる。実際、勝ったヴーレヴーは、年末のG1をパスしたことが吉と出た格好。前走比+18キロの馬体、番手で折り合えたメンタルともに成長がみられた。伸び盛りの若駒だけに、今後も各馬の成長を注意深く観察したい。

積雪による順延でどうなることかと思われた先週末。弊社予想部は、終わってみれば厳選勝負鞍にて4の3の準パーフェクトを達成。さらに前出の東京新聞杯では、◎ボンドガールにて無事に的中をお届けしている。なにはともあれ、競馬が無事に開催されることのありがたみを感じた3日間。アスコットの好調ムードに陰りはない。

さて、今週末は「京都記念」、「共同通信杯」が行われる。特に後者は得意の3歳戦だけに力の入る場面だ。実際、昨夏から続く現3歳世代のレースは高精度を継続中。こと1勝クラス以上のレースにおいてその的中率は7割を超えている。弊社予想部は、今年のクラシックを占う共同通信杯でどんな回答をみせてくれるのか。会員様はどうか首を長くして配信をお待ちいただきたい。

2/1-2/2 1回東京・1回京都1日2日・1回小倉3日4日目

好調を裏付ける会心の一撃 〜日曜京都12R・4歳上1勝クラス〜

先週日曜は東京が雪予報により前売り中止。問題なく開催にこぎつけたとはいえ全国的に気温は低く馬場も良くない。そんな影響があったのか、この日はレース中の疾患や競争除外が相次いだ。

特にメインの重賞シルクロードSでは人気の一角だったソンシが馬場入り後に右前肢跛行で除外。その直後にはセントメモリーズがゲートをくぐり、外枠発走の措置となった。レース自体も9番人気→10番人気→4番人気という波乱の決着。ファンはわずか数分の間に様々な感情を味わうこととなったわけだ。

さらにアクシデントは続く。シルクロードSの直後に行われた根岸Sでは、タガノビューティーがスタート直後に落馬。同馬は前走JBCスプリントで悲願のG1タイトルを手にした8歳馬。これは数えること38戦目の戴冠とあって、主戦・石橋脩騎手の涙に胸を打たれたファンも多かったはずだ。

よりによって、今回は種牡馬入りを発表(次戦フェブラリーSで引退)した矢先の落馬でもある。人馬ともに無事だったとはいえ、長く重賞戦線を賑わしてきた一頭でもこういうことが起きるのだ。「まずは無事に回ってきて欲しい」という関係者の言葉を痛感させられる日曜日となった次第。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜京都12R「4歳上1勝クラス」芝1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった13番インペリアルコートだった。

『近走は過酷なハイペース続きも崩れずに好走。5歳ながら着実に心身良化している。ここはマイペース逃げを見込める相手関係だし、この馬は道悪でも大丈夫。ハミがかりが良くなっており、今の行きっぷりなら1400mでも前で残せる』という見立て。

レースは分析通りの展開をみせる。軸馬13番インペリアルコートが好発を決めると楽々と先手を確保。その直後に1番人気の2番サダメ、10番シャーリーゴールドも押して好位。以下、18番フライングブレード、17番ショウナンラウールが中団につけた。
主導権を握った軸馬13番インペリアルコート=北村友一騎手にとって、ハイペースに持ち込む理由などひとつもない。案の定、600m通過36秒1、1000m通過も59秒8というマイペースに持ち込んだ。こうなるとしめたもの。間違いなく先行有利の展開だった。
実際、軸馬13番インペリアルコートはゴール寸前まで先頭をキープ。最後に外から差し込んだ18番フライングブレードにやられたとはいえ、安泰の連対確保となった。3着には2番サダメが入線している。

この結果により、「馬連13-18、6,760円&3連複2-13-18、8,740円」の的中をお届け。一見すると難解なフルゲート18頭立てだったが、弊社予想部の手にかかればこの通り。買い目を絞ったうえでの「8番人気→4番人気」の馬連67倍は望外の配当であり、会員様からも拍手喝さいをいただいくことになった。余談だがこの京都12Rも1頭の除外馬(14番コネッシオーネ)が出ている。

なお、先週は日曜京都7R「3連複5-6-12、1万4,420円を筆頭に、厳選勝負鞍で4戦3勝の準パーフェクトを達成。さらにメインレース予想では、日曜東京11R「根岸S」はもちろん、土曜東京11R・白富士S・◎6番マイネルモーント(4番人気・2着)=馬連2,470円などを的中。昨秋から長く続いている“大回収祭り”が終わる気配は一切みえない。

強烈なアゲインストに乗って進む今週末は、「東京新聞杯」「きさらぎ賞」の両重賞がスタンバイ。なかでも前者はやや混戦の様相であり、配当面も狙える勝負鞍となりそうだ。日本海にかかる寒気は気になるものの、他にも勝負鞍候補は複数。会員様におかれましては、引き続き進撃のアスコットにご期待いただきたい。

1/25-1/26 1回中山・1回中京8日9日・1回小倉1日2日目

大団円の1回中山開催 〜日曜中山11R・アメリカJCC〜

先週の日曜中山11R「アメリカJCC」芝2200mは、昨年のダービー馬・ダノンデサイル(牡4)が貫録勝ち。なお、ダービー馬による翌年AJCC参戦は1999年スペシャルウィーク以来26年ぶりだった。

そのスペシャルウィークは前走ジャパンC・岡部騎手→AJCC・ペリエ騎手という乗り替わりだったが、今年のダノンデサイルも有馬記念・横山典弘騎手→AJCC・戸崎騎手と手綱が移った。特に今回の騎手変更は大きくフィーチャーされ、マスコミも様々な推論を展開したことは興味深い。なかには、ダノンデサイルを「消極的な参戦」として軽視する声もあったが…。いずれにせよ、ファンは久しぶりに陣営の「意図」を考察することとなった。なお、弊社ではダノンデサイルを自信の軸馬として推挙。その根拠は以下の通りだ。

『軸馬ダノンデサイルは前走・有馬記念で3着。とはいえマイペースのスロー逃げを打って最後にかわされたことを不安視する意見もあるだろう。だが当時はかなりの強風が吹いており、先頭にいた本馬には相応の負荷がかかっていた(競馬同様に時速60キロ以上で屋外を走る自転車ロードレースも空気抵抗および風との闘いである)。相手が一線級だったことも加味すれば十分に価値のある3着といえる。
ここは乗り替わりの斤量増となるが、前走以上に時計を出して攻めを強化。中4週でもいたって順調であり、上積みも見込めるだろう。代打とはいえ、戸崎ジョッキーは昨年有馬を制した関東リーディング。そして本馬は、史上最速の上がり5ハロンとなったダービーを制した馬。G2のここはV最有力のポジションにいる』という見立て。

レースは想定通りアウスヴァールの逃げ。序盤600mが36秒5、1000m通過1分00秒6とここまでは決して速くなかった。しかし2番手のチャックネイトが追従したことにより、続く1200mから2ハロン連続で11秒台という厳しいラップを刻むことになる。もともと持続力勝負になりやすい中山2200m。緩めるべき地点で息が入らなかったことで、一気に底力勝負となった次第だ。
実際、先に抜け出した11番マテンロウレオ(2着)、13番コスモキュランダ(3着)ともに脚色はすでに一杯。対して、2頭を悠々とパスした軸馬8番ダノンデサイルの脚色は明らかに際立っていた。ほぼ全頭が脚を使い切る状況下、上がり最速タイでの勝ち切りはさすがダービー馬である。

この結果により、「馬連8-11、2,910円&3連複8-11-13、5,660円」の本線的中を無事にお届け。軸馬の好走は必然としても、会員様にとってアツかったのは2着争いだろう。ハナ差で制した11番マテンロウレオは中山コース「0-0-0-7」という点が嫌われての6番人気。一方、弊社予想部は「昨年の長休で一気に良化しており、ひと叩きしたここは大きな上積みを望める」として上位に評価していた。終わってみれば“配当がつく方”での決着は価値が高い。回収率はもちろん、“いい流れ”を象徴する的中劇となった次第だ。

実際、この週は日曜中京11R・プロキオンSなど、土日を通してメインレースで3連勝を達成。こと土曜小倉11R・小倉牝馬Sでは「馬連3-7、4,810円&3連複3-7-14、1万6,680円」の大回収となった。こちらは記念すべき第1回目の重賞。会員様にとっても忘れがたい馬券になったことだろう。

今年最初の1回中山開催を大団円で締めた弊社予想部。勢いに乗って1回東京開催へと突き進んで行く。その今週末は、得意のダート重賞「根岸S」がスタンバイ。わざわざ記すまでもないが、会員様は大船に乗ったつもりで週末の配信をお待ちいただきたい。

1/18-1/19 1回中山・1回中京6日7日目

世代論争への警笛 〜日曜中京11R・日経新春杯〜

今年最初のG2となった日曜中京11R「日経新春杯」芝2200mは、ロードデルレイ(牡5)が好時計で勝利。良馬場とはいえやや傷んだ芝だったが、勝ち時計は2分9秒8という速さ。その立役者となったのは、逃げた2番人気のメイショウタバル(牡4)だった。

スタート直後は内のケイアイサンデラがハナにいたが、1ハロン過ぎあたりでメイショウタバルのスイッチが入る。暴れん坊こと父ゴールドシップの血が騒いだのか、2ハロン目から11.0-11.3-11.8-11.4-11.2-11.4秒と6ハロン続けて11秒台をマーク。他を置き去りにする大逃げの形となり、マイル通過はなんと1分32秒4となった。

コースレイアウトが異なるため一概に比較はできないが、中京芝1600mのコースレコードは1分32秒2。それとわずか0秒2しか違わないペースだ。そこからまだ600m残されていた今回、同馬の脚が上がったのは必然といえるだろう。

とはいえ、直線半ばまで先頭を守ったのだからやはり力はある。毎日杯、神戸新聞杯を制した地力は伊達ではない。はたして、メイショウタバルの陣営は次にどの路線を選ぶのだろうか。仮に距離短縮を選んだとしても、そこにはもっとテンの速い馬が揃っているが…。いずれにせよ、課題のメンタル改善は必須。今後がもっとも気になる1頭としてマークしておきたい。

なお、勝利したロードデルレイは弊社の本命馬。近4戦はすべて1番人気だったが、今回は4番人気まで評価を落としていた。軸馬指名の根拠は以下の通り。

『軸馬ロードデルレイはリステッド勝利後の2戦続けて連対を確保。前走・中日新聞杯は縦長展開の中団外めという厳しい展開。4角も大外を回して前との差は7馬身以上あったが、そこから実にしぶとい脚で2着まで持ってきた。同位置にいたコスモキュランダなどが脱落した展開を思えば、この持久力は驚異的といえる。なお、当時の勝ち馬デシエルトは芝ならG1クラスの実力馬。2走前を含めて先着を許したことを恥じる必要は一切ない。
昨秋から3戦目となるが、硬さがなくメンタルの落ち着きも十分。今週坂路の好タイムを含めてデキ上々といえる。今回は距離延長だが、2400mの神戸新聞杯3着をみるに壁は感じない。過去に速いレースばかり使ってきたことから不安視されがちだが、前述の通り、本質的にはタフなレースもOK。他馬比較でハンデに不満もなく、この人気なら迷わず買い』という見立て。

終わってみれば、軸馬8番ロードデルレイが驚異的な持久力を発揮して3馬身差の圧勝。2着には3番人気の14番ショウナンラプンタ(牡4)が入線。弊社が対抗1点目に指名したマイネルエンペラー(牡5)は3着となった。なお、1番人気の13番ヴェローチェエラ(牡4)は4着に敗れている。

この結果により、「馬連8-14、2,170円&3連複1-8-14、9,140円」の本線的中をお届け。ハイレベルと称される明け4歳馬が人気の中心となっていたが、1、3着は5歳馬が占めた次第。

これは余談だが、最近は「世代間論争」がやや過熱しすぎではないか。当欄の連載が始まった20年前から述べているように、世代間の力量比較というものは「各世代が引退した後」にようやく判明するものだ。そもそも、馬の成長スピードというのはそれぞれ異なるし、近年は調教技術が向上していることも考慮すべきだろう。無論、新聞やネットの評論家が語る分には構わないが、こと馬券においては世代でひとくくりにするのは危険である。そんなことを強く感じた日経新春杯であった。

閑話休題。先週は他にも、特注であげた土曜中京4Rで会心のヒットをお届け。◎10番ベルベルコンパス(7番人気)が快勝を決めたことにより、「単勝1,110円、馬連10-11、4,970円などの好配当を仕留めている。大回収となった先週の波を止めずに、この週も打率5割をきっちりキープした弊社予想部。今週末に待ち受ける1回中山の最終開催に向けて上々の首尾となった次第だ。

今週末には好メンバーが揃う「アメリカJCC」など興味深いレースが複数。いずれも有力な勝負鞍候補として着々と調査が進んでいる。会員様は、弊社が大団円をかけて臨む開催最終週へ引き続き強くご期待をいただきたい。

1/11-1/13 1回中山・1回中京3日4日5日目

連戦連勝のビッグウイーク 〜土曜中山9R・黒竹賞〜

先週の中京芝マイルの新馬戦は除外馬が47頭。毎年、出走頭数が増える年始開催とはいえ、今年は輪をかけた除外ラッシュとなっている。実際に上位クラスもほぼフルゲートとなっており、馬券の難解さが例年より増している。
その背景には、昨年の経験したことのない猛暑の影響がある。事実、昨夏は避暑地であるはずの北海道でも気温30度がザラ。有力馬の不可解な凡走のあとには、決まって熱中症や脱水症状というワードが飛び交ったものだ。そして秋になっても猛烈な残暑は尾を引いた。名門厩舎でさえも調整の難しさを口にしていたのだ。

期待馬を酷暑期に走らせるのは避けたい。そんな関係者の配慮で出走スケジュールが先送りとなり、現在のフルゲート祭りを呼んでいるのではないか。特に年末年始は古馬のオープン競争が増加するタイミング。そこを使う馬が大量に入厩しており、年明けを使いたい新馬との馬房入れ替えに頭を悩ませているらしい。この後はトライアルを目指す有力若駒たちも続々と入厩してくるわけで、各厩舎の馬房管理は困難を極めている。そんな難しい状況で迎えた本年2週目の3日間開催。アスコットはどう立ち回ったのか。さっそく見てみよう。

今週斬るのは、土曜中山9R「黒竹賞」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に3番人気となった10番ベリタバグスだった。

『中山の前走は勝ち馬こそ強かったが、自身もセンス十分の走りで連対を確保。番手から上がり2位の立ち回りを含めてクラスにメドが立つ好内容だった。在厩でケアされたこの中間は疲労残りどころかキレ十分の好気配。今回は強敵が2頭いるものの、本馬は地の利で上回っており、人気的にも妙味がある。パワー系のため凍結防止剤を撒かれたタフな馬場も大歓迎。一角崩しに強く期待できる』という見立て。

レースは稍重の14頭立て。スタートで2番人気の5番スナッピードレッサが出遅れたが、軸馬10番ベリタバグスはいつも通りの好位を確保する。先手を取ったのは6番アメージングだったが、これに1番人気の9番ルクソールカフェも続いた。同馬は前走の東京マイルでレコード勝利した素質馬。初めての中山がどうかと見ていたが、こうもすんなり先手を取られてしまうとお手上げである。案の定、ハイペースにも関わらずラストまでほぼ持ったままの完勝となった。2着には、置いて行かれる後方馬群の中から唯一抜け出した軸馬10番ベリタバグスが入線。3着には伏兵の14番シャイニーシップが飛び込んだ。

この結果により、「馬連9-10、810円&3連複9-10-14、3,730円」の大本線的中をお届け。事前に見立てた通り、2番人気のスナッピードレッサは掲示板にも届かない6着敗退。新馬戦で2着以下を2秒以上も突き放した怪物候補だったが、トリッキーな中山に即座の対応とはいかなかった次第である。

なお3日間開催となったこの週は、他の勝負鞍でも連戦連勝の固め打ち。厳選勝負鞍は6の4新馬未勝利予想が3の3と、まさに確変状態の様相だった。しかし話はまだ終わらないのだ。
極めつけとなったのがメインレース予想だろう。こちらは土曜中京11RすばるSをはじめ、日曜中山11RフェアリーS「馬連12-13、2,700円&3連複11-12-13、2万4,750円など高配含みの3戦全勝。さらにさらに、特注で配信した日曜中山10RポルックスSでも「3連複11-12-13、1万0,030円などなど、こちらも4戦3勝の快進撃となった次第。

この3日間を通しての的中率は実に8割オーバー、回収率にいたっては1000%まで見えるビッグウイークとなった。得意の正月開催とはいえ、「安定的中」の更にもう一段上、超がつく大回収をやってのけたことの価値は計り知れない。これも全て、創業から30年にわたりスタンスを崩さず、日々地道な作業を淡々とこなしているからこその結果だろう。この結果に満足することなく、今後も飽くなき精度向上を心がけることを予想部には願う。

また、会員様におかれましては、急激にレートをあげないように忠告させていただきたい。潤沢な資金とはいえ1鞍に大半を投じるのは愚の骨頂。今週斬ったレースのように、素質馬の凡走はさして珍しくないのだ。焦らずとも、ひとたび波に乗ったアスコットは易々と止まらない。今後の勝負鞍ひとつひとつに熱視線をお願いする。

1/5-1/6 1回中山・1回中京1日2日目

幸先のいい出脚 〜日曜中山11R・中山金杯〜

2025年のJRAが5日より開始。弊社がロケットスタートを期した開幕週。その結果を早く知りたいのが人情というもの。さっそく振り返っていこう。

日曜中山11R「中山金杯」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった7番マイネルモーントだった。

『軸馬マイネルモーントは前走チャレンジC・G3に手応え。道中外を回して最後に伸びないインを選びながら、展開五分のダノンエアズロックやコガネノソラなどを競り落とした。6着とはいえチグハグなコース取りを踏まえればかなり強い内容であり、重賞通用のメドが立ったといえる。
休み明けの前走が良化途上だったこともポイントだろう。実際、一度使ったこの中間は本来の力強さが戻って上積み十分。当レースと好相性のローテもプラスだ。なにより、中山2000mベスト&前走より斤量2キロ減は大きな魅力。小回りの仕掛けを逃さない鞍上も心強く、一発の期待十分』という見立て。

今年の中山芝は例年と異なり、1週目だけBコースを使用(例年はCコース)。特にここは外枠にホウオウビスケッツ、シンリョクカ、クリスマスパレードという人気の先行タイプが揃った。
レース序盤。ハナに行ったのは15番クリスマスパレード。そこに18番ホウオウビスケッツがついていき、16番ボーンディスウェイや10番セイウンプラチナが前に行く。中山芝2000mは1角まで直線を目一杯に使うため、先行争いが激化しやすい。今回のように外枠に有力な先行馬たちが入れば、ペースに拍車がかかるのは自然なことだろう。実際に1000m通過は58秒7と速い流れ。結果論だが、後半も59秒4と緩まず、息の入りづらい一戦となった。

そんな厳しい流れに対して枠なりに経済コースを進み、4コーナー出口で抜けたのが2番アルナシーム。下がってくる先行馬をかわすように4角で外目に持ち出したことで、ギリギリまで馬場の恩恵を受ける好騎乗だった。2着の軸馬7番マイネルモーントは、アルナシームの背後からあとを追うように進出。こちらは直線入り口できれいに抜けられなかったが、それでも追ってしっかり伸びる。いかにも消耗戦に強いゴールドシップ産駒といえよう。3着は中山と好相性を誇る16番ボーンディスウェイが確保。キレないがワンペースの持久力勝負に強いキャラクターを存分に生かした。

この結果により、「馬連2-7、3,660円」の的中をお届け。本命馬が6番人気ということもあり、会員様からは年末の有馬記念に続いて吉報が続々と寄せられた次第。
ちなみに、今年最初の勝負鞍となった日曜中京3Rでも「馬連5-16、500円&3連複5-13-16、3,120円をあっさり的中。幸先のいい出脚を決めると、その後も土曜中京6R、月曜中山11Rなどで回収をお届けしている。新年一発目の開催だけに、昨年末のいい流れを継続できたことの価値は極めて大きい。まずは順風満帆の船出といえよう。

さて、息つく間もなく、今週末は3日間開催。さっそく今年のクラシックを左右する「フェアリーS」「シンザン記念」がスタンバイしている。再三、当欄にてお伝えしている通り、昨年の弊社は2歳OP戦で快進撃を継続。夏の3連勝はもちろん、秋にいたっては提供機会9鞍のうち8レースで的中と、若駒の目利きに狂いはない。今週の二重賞はやや難解とはいえ下調べは十分。高配当も射程圏内だけに、引き続き配信内容にご注目をいただきたい。

会員様へ
遅ればせながら、昨年は格別のご愛顧を賜り、心より感謝申しあげます。
おかげさまで創業30周年を迎えた弊社は、2025年も精進を重ね、より一層の“攻めの姿勢”を心掛けて参ります。
本年は各コンテンツの強化もご用意しておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
株式会社アスコットディライト スタッフ一同

12/21-12/22-12/28 5回中山・7回京都7日8日9日目

得意の大一番で5年連続的中 〜日曜中山11R・有馬記念〜

統括は年末に行うこととなるが、ひとまず速報として先週の大一番を振り返りたい。

日曜中山11R「有馬記念」芝2500m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった1番ダノンデサイルだった。

『前走・菊花賞で人気を裏切ったものの完全に度外視でOK。実際、滅多に見ないほど出入りの激しい競馬によりインに閉じ込められことが敗因。むしろ絶望的な位置から6着まで追い上げた点を評価すべき内容である。現に本来の力を示したダービーでは、強敵ジャスティンミラノを前で待ち受けて子ども扱い。スッと好位を取るスキルはもちろん、歴代ダービーでも屈指の後半1000mラップ(11.7-11.3-11.0-11.0-11.4)も非凡な才を表している。伸び盛り3歳だけにゆとりのあるローテも好材料だろう…
(中略)
…もとより、古馬実績のあるシンエンペラー(ジャパンCでドウデュースとタイム差なし2着)と勝ち負けしてきた1頭。好枠のうえに斤量の恩恵のあるここは、ラチ沿いからの抜け出しに強く期待できる』という見立て。

結果はご存知の通り。逃げを打った軸馬1番ダノンデサイルは2頭にかわされるも3着をきっちり確保。大接戦を演じた8番レガレイラと16番シャフリヤールは写真判定の末、前者に軍配が上がった。

この結果により、「3連複1-8-16、2万0850円」の的中をお届け。なお、弊社は本命から相手6頭に印を回していた。得意の年末グランプリはこれで5年連続の的中。ひと足早いクリスマスプレゼントとなった次第。
さて、今週の土曜は「ホープフルS」がスタンバイ。先週もお伝えした通り、2歳オープン戦は直近の提供機会8回のうち7鞍で的中をお届けしている。大団円を狙うにはまさに絶好の条件と言えるだろう。その統括は改めて年末に行いたい。兎にも角にも、開催はラスト1日。会員様は大船に乗ったつもりで配信をお待ちいただきたい。

・12月29日追記
28日をもって、2024年の開催がすべて終了。弊社では「有馬記念」に続き、締めの「ホープフルS」も馬連的中をお届け。きっちり公約達成と相成った次第。上記でお伝えした通り、今年は2歳オープン戦が好調で、1年を通しても7割以上の的中率をマーク。本来ならデータが少なく難解な若駒戦だけに、とりわけ価値のある数字だと自負している。
また、年の締めくくりとなった開催最終週は変則日程も相まって、いつも以上に難解なレースが多数。ただ、そんな中でも人気薄の本命馬が躍動したことを追記しておきたい。22日中山10RオルフェーヴルCでは◎ウインレイアー(7番人気)にて「馬連3-14、3020円&3連複3-9-14、4940円の的中をお届け。また、28日京都6Rでも◎ 2番ゴッドエスパーダ(7番人気)が2着に奮闘し、「馬連2-8、3100円」を仕留めている。

難解な師走ラスト開催も大過なく乗り切った予想部。この現状に満足することなく、来年度も会員の皆様に更なるご満足をお届けするよう社員一丸となって取り組んで参りますので、引き続き弊社アスコットディライトをよろしくお願い申し上げます。

明けて2025年の中央競馬は例年とは異なり、1月5日(日)、6日(月)の2日間開催で幕開け。京都金杯は中京競馬場で開催となりますのでご注意ください。世間一般が正月休みの間も、我々は会員の皆様に『お年玉代わり』の勝負鞍を用意すべく日々動き続け、万全の勝負鞍をご用意する所存。開幕ダッシュを誓う1回中山・1回中京開催開幕週をご期待のうえお迎えください。本年は誠にありがとうございました。それではよいお年を。

12/14-12/15 5回中山・7回京都・4回中京5日6日目

明暗を分けた経験値の差 〜日曜京都9R・小倉山特別〜

先週日曜は朝から驚きのニュースが飛び込んできた。岩田康誠騎手のスマホ使用による即日騎乗停止。JRAは少しずつ情報を公開したが、それとともに同情の声もネット上に溢れた。何名かの騎手が無言の抗議ともとれる振る舞いを見せたことも合わせ、本件には様々な懸念が浮かぶ。騎手会ならびにJRAは早急に認識を整えたい。

上記により、メインの朝日杯FSは、1番ダイシンラーに騎乗予定だった岩田康成騎手から横山典弘騎手へ乗り替わり。3連敗中ということで伏兵の立場だったが、これが大仕事をやってのける。最内から主導権を握った人馬は、前半600mをなんと35秒4のどスローを展開。こうなると明らかに前残りの競馬だろう。案の定、12番人気に過ぎなかったダイシンラーはあわやの4着。重賞218勝の大ベテランによる見事なヘッドワークであった。

なお、異例のスロー展開とはいえ、今年の朝日杯FSを凡戦として片づけるのは危険である。実際、ラップ構成を改めて見ると、上がり3ハロンどころか残り1000m地点で急激にペースアップしている。特に出遅れから2着したミュージアムマイルは推定58秒2ほどで後半1000mを走ったことになる。早め先頭から押し切ったアドマイヤズームもおよそ58秒8ほど。ある意味、特殊なロングスパート展開であり、これなら4着以下が脱落したとことも納得がいくはずだ。上記2頭の持久力は当然高評価。着外に沈んだ下位の中にも、違った展開なら巻き返せる素材が含まれているかもしれない。全体時計は平凡とはいえ、今年の朝日杯には各馬の個性を知るヒントが隠されている。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜京都9R「小倉山特別」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番コトホドサヨウニだった。

『近2走は相手が強かったものの自身もきっちり連対確保。休み明けの前走も勝ち馬の目標にされたとはいえ、今回も対戦する有力馬には明確な差をつけている。着実に地力強化されており、展開問わず好位に取りけるうえに、ラストもしぶとく脚を使えるようになった。一度使った今回は馬体のハリがグンとアップしており、脚取りの素軽さ、前向きさともに上積み十分。力は明らかに現級上位であり、今回は勝ち切り期待』という見立て。

レースはややバラついたスタートとなったが、軸馬5番コトホドサヨウニは無難に好位を確保。2番ウイニンググレイスが逃げ、好発を決めた10番スリリングチェイスが2番手。2番人気の3番キャピタルサックスは中団という隊列となった。
向こう正面に入っても先行馬の位置取りは変わらず、1000m通過1分3秒0という淡々とした流れ。この時点で好位4番手にいた軸馬5番コトホドサヨウニはじっくり機を窺っている。
レースが動いたのは勝負どころの4角手前だった。ここで内にいた3番キャピタルサックスがずるずると後退し、替わりに軸馬5番コトホドサヨウニがエンジン全開。直線入り口で外に進路を切り替えると、先行する10番スリリングチェイスを楽々パスして独壇場となった。3馬身1/2差の2着に10番スリリングチェイス。逃げ粘った2番ウイニンググレイスは3着入線となった。

この結果により、「馬連5-10、870円」の的中をお届け。それにしても、2番人気の3番キャピタルサックス(最下位11着)はどうしたのだろうか。弊社予想部は同馬の実力を認めつつも「砂を被った際の経験値不足」を指摘していただけに、やや心配な敗戦である。反面、ここまで強敵と戦ってきた軸馬の強さが際立つ的中劇となった。他にもこの週は冒頭の日曜京都11R「朝日杯FS」などで回収局面を提供した次第。とはいえ、好調に水を差すような土曜の不発はいただけない。師走競馬に入って難解なレースが増えてきたとはいえ、予想部にはいま一度気を引き締めるよう強く要望する。幸いにも、あとに控えるのは数々の良績を残してきた有馬ウイーク。その大一番「有馬記念」は近4年ですべて的中をお届けしている。会員様におかれましては、アスコットがプライドをかけて臨む本年最終開催に絶大なるご期待をお寄せいただきたい。

12/7-12/8 5回中山・7回京都・4回中京3日4日目

展開不利もなんのその 〜土曜中京10R・鳴海特別〜

先週12月8日、香港のシャティン競馬場で香港国際競走が行われた。毎年12月、恒例となったこのイベント。1200mから2400mまでの4つのカテゴリーに、今年も日本から9頭が参戦。地元香港勢や欧州勢、いまは夏のオーストラリアからやってきた馬たちと頂点を争った。

日本馬の結果は、1600m香港マイルのソウルラッシュ(牡6・池江)、メインレース2000m香港カップのリバティアイランド(牝4・中内田)の2着が最高着順となった。これにより今年の海外G1における日本馬の「未勝利」が確定したことになる。では、海外の高額賞金レースで躍進を続けていた日本馬の勢いは衰えたのか。結論から先に言えば、半分はその通りだろう。こと今回の香港で未勝利に終わったことは不思議ではない。

これには各国が重要視するカテゴリーが関係している。有名なのは米国のダート主体のレース形態。合理主義のアメリカらしい特色(彼らはコンディションが一定でない芝コースをナンセンスと考える)といえるだろう。そんな各国のカラーが今回の香港にも出ていた。

まず2400mの香港ヴァーズは欧州馬が1、2着を独占。これで香港国際ヴァーズ時代を含めて全31回中23回を欧州調教馬が勝っている。凱旋門賞の結果が示す通り、この距離はヨーロッパ調教馬の独壇場なのである。特に今年は日本最強のドウデュースやイクイノックスが不在だった以上、妥当な結果といわざるをえないだろう。

また、1200mから1600mは香港勢がもっとも得意とするディスタンスだ。実際に同国の馬はほとんど馬体重500キロ以上の屈強なタイプばかり。しかも香港デビュー前から結果を出している馬を海外から買ってくるのだから筋金入りだ。なお、香港には坂路はないが、コース追いの前後にプール調教を行うなど、筋肉増強(=瞬発力)に余念がない。

一方、日本のカラーは万能性だ。本来は最も輝く香港カップ=2000mにロマンチックウォリアーというとんでもなく強い馬がいただけ。芝、ダート、ウッドチップ、ニューポリトラック、そして坂路といった充実した施設で行われる入念な日本の調教はさまざまなタイプの馬を生み出すことが可能なのだ。そういう意味では、全カテゴリーで日本馬が総ナメする可能性も十分。来年末の香港では日本馬の勝利に期待したい。なお余談だが、ルールが簡単かつ決着の速いトランプゲームのバカラは香港で人気だ。諸説あるが、その発祥は中国にあるらしい。それが競走馬のタイプと関係あるのかはわからないが…。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜中京10R「鳴海特別」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に3番人気となった13番アルファヒディだった。

『序盤に引いて外を回した前走2着は取りこぼしに等しい内容。ダート中距離では底見せておらず左回り大歓迎。中間順調でこの枠なら絡まれづらい。前走を悔やむ鞍上が勝ちにいく』という見立て。

レースはほぼ想定内の流れ。軸馬13番アルファヒディは好発を決めると、スムーズに好位の5番手を確保。周囲から絡まれることなく順調な序盤となった。
しかし結果論でいえば、向こう正面で内の馬に割り込まれたのが痛恨だった。これにより軸馬は勝負どころで外に振られるロスが発生してしまう。一方、マイペースで逃げる5番スナークラファエロは一気に楽な展開に…。
結局、展開利を得た5番スナークラファエロが逃げ切って1着入線。距離損が響いた軸馬13番アルファヒディが猛追およばずの2着。3着は中団から伸ばした4番人気・1番シャパリュが確保する。なお、1番人気の15番レッドリベルタは後方ポジションが響いて11着敗戦となった。

この結果により、「馬連5-13、1,120円&3連複1-5-13、5,620円の的中をお届け。軸馬はまたしても展開のアヤで2着となったが、見立て通り一番強い内容だったといえるだろう。他にもこの週は日曜中山11R・カペラS「馬連6-9、2,560円、そして「中日新聞杯」などなど、随所で回収鞍を配給した次第。
例年、弊社が成績好調なこの時期。2024年もラストへ向けて視界良好とお伝えしておこう。本年も残り2週と1日。まずは勝負鞍多数の今週末にご期待いただきたい。

11/30-12/1 5回中山・7回京都・4回中京1日2日目

研ぎ澄まされた展開読み 〜日曜中京2R・3歳上1勝クラス〜

競走馬の底力とは何か。先週のチャンピオンズCはそんなことを考えさせる熱戦となった。勝利したレモンポップは昨年同様に逃げの手。しかし今年は序盤にミトノオーが絡み、好位組も離れずに追随する過酷な展開となった。

1000m通過タイムは60秒9。一般的に前半が61秒より速ければ差し展開となるのが当レースであり、普通なら馬群は縦長の展開となるはずだ。しかし今年は追走組が激しいマークを展開。その結果、3コーナー入口で2番手以下の馬群が一団となる異様な隊列となった。レモンポップに楽をさせる気はさらさらない。ライバルたちからはそんな気概がギンギンに伝わってきた。

だが、もっとも賞賛すべきは倒しに来たライバルをハナ差しのいだレモンポップだ。昨年の勝利時は1馬身1/4差だったが、それ以上に価値のあるハナ差である。実際に昨年は前半3、4ハロン目でペースを落として息を入れられたが、今年の展開にそんな余裕はなかった。それでも王者は残り800mからスパートを入れて、猛追するウィルソンテソーロがきた最後の最後にもうひと踏ん張りを見せるのだ。これを底力といわずになんと表現すべきか。戦前は衰えを指摘する声もあっただけに、なお一層、勝利の価値が高まった。ラストランを勝利で終えた王者は、この先どんな子孫を残してくれるのだろうか。その血にはサンデーもキンカメも入っていない。数年後に戻ってくる産駒の活躍が楽しみでならない。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜中京2R「3歳上1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった12番ディクレアブルームだった。

『やや怖がりな面はあるが、地力はこのクラスでも通用。実際、外枠からスムーズに先行できた前走はきっちりと連対を果たした。引き続き外目の枠を引けたここは再度の好走チャンス。2ヵ月ぶりも併用で乗り込んで態勢は十分。外から絡まれたら厄介だが、前走と同舞台かつ思い切りのいい永島ジョッキー連投で』という見立て。

レースはまさに思い描いた通りの展開となった。軸馬12番ディクレアブルームは好スタートから外の2番手を確保すると、800m通過47秒9のミドルペースで先行。4角では楽に先頭を奪って、あとはまったく危なげない逃げ切り勝利となった。2着には1番人気の11番フォルテローザ、3着に伏兵10番ルミッキが入線した。

この結果により、「単勝1,010円&馬連11-12、2,310円の的中をお届け。軸馬は前走2着がフロック視されたのか、前走と同様に外枠でスムーズ先行ができそうな立場でも6番人気。終わってみれば単勝10倍は望外の配当であり、単勝を強く推奨した予想部の判断が光る的中劇となった次第。

上記は特注鞍だったが、他にもこの週の厳選勝負鞍は4戦3勝の準パーフェクトを達成。さらに前述の「チャンピオンズC」を◎8番ウィルソンテソーロ(2番人気・2着)、△6番ドゥラエレーデ(9番人気・3着)にて完全的中となった。本年ラストとなる中山開催で好発進を決めた弊社アスコットディライト。いよいよ師走競馬となり出走頭数も増えてきたなか、このアベレージは好調の証といえるだろう。

さて、今週の大一番は阪神ジュベナイルフィリーズ(GI、京都芝1600m)。今年はBCジュベナイルフィリーズターフ2着のタピット産駒・メイデイレディがレース史上初の外国調教馬として参戦する。迎え撃つ日本勢は、2歳リーディングサイアーをひた走るキズナ産駒のブラウンラチェット、ミストレス、ショウナンザナドゥをはじめ、サートゥルナーリア、アドマイヤマーズ、シスキンなど新種牡馬の産駒がずらり。初の京都開催でもあり、多くの競馬ファンはさぞ頭を悩ませるはずだ。一方で弊社は2歳OP戦にて予想機会「6連勝中」と、若駒の力量判断に強い自信と実績をもっている。2歳馬の集大成となる一戦にて予想部はどんなジャッジを下すのか。会員様は大船に乗ったつもりで今週末の提供をお待ちいただきたい。