7/6-7/7 2回福島・3回小倉3日4日・1回函館9日10日目

展開ズバリのダブル的中 〜日曜小倉9R・八女特別〜

ゲートが開くまで何が起きるかわからないのが競馬の奥深さだろう。なかでも極端なケースとなったのが先週の七夕賞およびプロキオンSではないか。
前者は、2頭の逃げ馬が序盤から競り合って超ハイペース&超縦長という特殊な流れ。終わってみれば先行馬は総崩れとなり、重賞初Vのレッドラディエンスを含めて上位は差し馬が占めた。前日まで内枠先行有利だった馬場が外寄りへシフトしたことも含め、騎手の馬場&ペース読みが結末を左右したともいえる。これまで先行してきたレッドラディエンスで中団待機を選んだ戸崎騎手の判断が光った。
敗戦組の中では、4角13番手から5着のリフレーミングがもったいない内容。勝負どころで外から蓋をされたのが痛恨だった。馬券内はありそうな脚色だけに惜しいが、どんな展開利があっても捌きが必要な後方差しはやはりリスキーといえる。競馬の難しい一面だ。

小倉で施行されたプロキオンSも極端なペースが各馬を翻弄。同レースは21、22年と小倉ダート1700mで行われている。いずれも重、稍重と今年より速い時計が出る馬場で、21年(重)は前半500m28秒9-700m41秒4、22年(稍重)が29秒3-41秒4。対して今年は「良馬場」で28秒5-40秒4という流れだ。
勝ったヤマニンウルスが3番手から悠々と抜け出したからわかりづらいが、この数字は芝レース並みのハイペース。大多数は追走に手一杯であり、展開云々というよりも究極の消耗戦と化した。そういう意味では、力尽きた逃げ勢をはじめ、差しタイプにも力を発揮できなかった馬は多い。無論、勝ったヤマニンウルスは別次元である。
いずれにせよ、特殊な流れとなったレースは記憶に止めておきたい。敗れたのは力負けか、それとも別の要因があるのか。そんな分析の積み重ねがのちの馬券に活きてくる。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜小倉9R「八女特別」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった1番ダイメイセブンだった。

『前走の京都では先手を打って連対を確保。同レースのように逃げもOKだが、気性が成長した現在は番手でも我慢できることが心強い。いずれにせよ小回り当地での有利性は大きい。特に今回はデキの良さを強調可能。実際、今週はCウッドで6ハロン80秒8-ラスト11秒7と攻めたラップ。6ハロン、5ハロン時計とも自己最速をマークしてデキ万全だ。前走の時計も上々であり、スピードと器用さでここもV圏濃厚』という見立て。

良場発表の12頭立てで各馬揃ったスタート。なかでも出脚の良かった3番レアンダーが先手を奪う。同じく好発だった軸馬1番ダイメイセブンが2番手、5番マコトゴコタイも好位に続く。1番人気の10番カズペトシーンは中団やや後方の位置取りだ。
楽に先手を奪った3番レアンダーは1角過ぎから早くも手綱を引いて緩ペースに持ち込む作戦。向こう正面に入っても流れは変わらず、一団はほとんどひと塊で3角へ進入することになる。当舞台は圧倒的に前有利の小回りだが…。
案の定、終わってみればあっけない前残り競馬。逃げた3番レアンダーが労せず1着ゴールを決め、4角で2番手にいた軸馬1番ダイメイセブンが次位を確保。中団にいた1番人気の10番カズペトシーンが3着に滑り込んだ。

この結果により、「馬連1-3、1,070円&3連複13-3-10、1,380円」の的中をお届け。端的に述べればなんの面白味もない競馬だったが、裏を返せば必然の的中ともいえる。目論み通りの“展開勝ち”で4ケタの配当なら上出来としたい。獲りやすいところを的確に獲っていくアスコットらしい提供と自負している。

とはいえ、先週末に関してはひと言で「ツキのない」レースが目に付いた。これは大丈夫という勝負鞍で、ことごとく本命馬が出遅れ。夏競馬においても打率5割の水準を堅実にキープしていただけに、レース後いただいたメールなどからも会員の方々の歯痒い思いがヒシヒシと伝わってきた。競馬である以上仕方のないこととはいえ、回避すべく出来うる限りのケアを施していくことはもちろん、今週末の函館ラスト開催は大団円で締めくくる所存である。大丈夫、アスコットの夏競馬はこんなものでは終わらない。函館ラストウィークとなる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。

6/29-6/30 2回福島・3回小倉1日2日・1回函館7日8日目

右肩上がりのローカル開催 〜日曜小倉7R・3歳上1勝クラス〜

福島競馬場といえばローカル特有の小回り平坦と考えがちだが、実際は細かいアップダウンのある特殊コース。全10場で一周の距離がもっとも短いが、各コーナーがわずかに下り坂となっており、坂を2回以上通過する周回コースでは高低差が最後に響いてくる場合がある。

その典型となったのが先週のラジオNIKKEI賞だろう。メイショウヨゾラの先手で道中の緩みが一切なく、本来は先行有利のはずが極端な追い込み決着に。勝ったのがスタートで出遅れ、最後方の追走となったオフトレイルというのも象徴的だ。第一の勝因は速いペースに付き合わなかったことは確か(田辺騎手らしい割り切った判断も奏功した)であり、今回はケガの功名や漁夫の利に見えなくもない。

ただし、オフトレイルは今回のメンバー中で唯一の外国産馬だったことは見逃せない。父Farhhは芝2000mの英チャンピオンSの勝ち馬で、ヌレイエフ系の持続力に秀でた血筋。それが極端な展開で頭角を現したともいえる。血統的にもう一段上がある可能性も十分だ。

とはいえ、この手のタイプは毎回ハマるとも言い切れないから難しい。少し強引に教訓を得るとしたら、「意外性(未知数)のある血筋には注意」というところか。特にローカル開催では、オフトレイルのような大駆けタイプに強く警戒すべきである。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜小倉7R「3歳上1勝クラス」ダ1000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった1番フレイミングパイだった。

『前走はソエを気にしつつの調整だったが、途中から先手を奪うと簡単に圧勝。外に張る面があるため内枠が奏功したとはいえ、2着以下に0秒6差は高く評価できる。また、この中間の除外で出走が伸びたこともポイント。かえって仕上げが入念に進んでおり、併せ馬では自己ベストで駆け抜けて見せた。引き続きの最内枠かつデキ上昇の今回は時計短縮の期待が大きく、斤量減の51キロも好都合。思い切りのいい鞍上の魅力も含めて勝ち負け期待』という見立て。

当日は重馬場発表の14頭立て。先手もあると想定していた軸馬1番フレイミングパイがやや伸びあがった発馬で一旦後手。替わりに好スタートだった3番人気の2番プリンセスカレンが主張する。その番手に伏兵4番イミュータブルや9番メイショウキルギスが位置し、単勝1.8倍の11番テーオードラッカーは中団より後方だ。
1000m戦ゆえにすぐに3角。軸馬1番フレイミングパイはまだ先団後ろの7番手インベタというポジション。距離を思えば後手を踏みそうな位置ではあったが、最終コーナーで鞍上の永島まなみ騎手が動いた。一気に大外に持ち出すと、マクリ気味に追い出しを開始。脚抜きのいい馬場で先行有利の情勢ではあったが…。
結局、逃げた2番プリンセスカレンを半馬身差まで追い詰めた瞬間がゴール。2着が軸馬1番フレイミングパイ、道中は2番手追走だった4番イミュータブルが3着。圧倒的な1番人気だった11番テーオードラッカーはいいところなしの10着に終わっている。

この結果により、「馬連1-2、1,590円」の本線的中をお届け。弊社の見立て通り、軸馬1番フレイミングパイはデキ上々かつ最内枠がハマってくれた印象。実際に大幅に時計を短縮したうえに、期待した永島騎手のヘッドワークも冴えていた。また、1番人気で凡走に終わった11番テーオードラッカーについて、「モタレ癖と発馬に不安」と断じたことも奏功した。単勝1.8倍の人気馬を嫌ったという点においても、一定以上の評価をいただけるだろう。
なお、この週の弊社は、土曜福島10R「馬連2-6、820円をはじめ、土曜小倉7Rや土曜小倉11Rなど的中を量産。土曜に至っては未勝利戦予想&メインレース予想も含めて全勝をマークしており、収支はもちろん満足度も十分。多くの会員の方からありがたい声を頂戴することとなった。

十八番のローカル開催は順風満帆の滑り出し。まだ始まったばかりのこの夏が楽しみである。ご存知の方も多い通り、開催が進むに連れて、さらに右肩上がりに調子を上げるのがアスコット。この時季に数々の伝説を残してきた我々の夏のローカルはここからがまさに佳境である。引き続き、今週末の勝負鞍にアツイご期待をお寄せいただきたい。

6/22-6/23 3回東京・4回京都7日8日・1回函館5日6日目

いざ収穫のローカル開催へ 〜土曜函館11R・青函S〜

先週の宝塚記念は、終わってみれば重、不良の道悪競馬で勝利歴ある馬が1~4着を独占。道悪への適性が結果を大きくわけることとなった。当日の京都は予報よりも強い雨にならず、本馬場入場時は雨もあがっていた。ところが、ファンファーレが鳴り響くと同時に、申し合わせたかのように強い雨が落ちはじめる。

こと競馬において、雨が降っているか否かは重要な要素。実際、重馬場はOKでも雨が降っていると全然ダメというタイプの馬は実在する。宝塚記念もレース直前の空模様を見て降雨によるマイナス要素を少なく見積もったファンもいたのではないか。いずれにせよ、馬券的にも気まぐれな空に翻弄されることになった。

そういった不確定な要素と展開を読み切ったのが、弊社本命◎のブローザホーンと菅原明良騎手だ。もともと京都芝2200mの不良馬場を2分14秒9で勝ち切ってオープン入りを決めた1頭。オープン昇格後は3、1、1、3、2着と走っており、G1に手が届こうかという実力だった。

菅原明良騎手の判断も冴えていた。レースは、大方の予想を覆して川田騎手とルージュエヴァイユが逃げの手。前半1000m通過1分01秒0という緩いミドルペースを刻み、その直後(1000~1200mは12秒9と遅くなった)に川田騎手が息を入れた瞬間、菅原明良騎手が動く。下り坂を利して差を詰めると、4角は先行集団を見据える7番手の射程圏。ここから思い切って馬場の大外を目指したことが好判断だった。あとは母父デュランダルを彷彿とさせる大外一気である。ブローザホーンならこの馬場でも絶対に伸びるという確信。馬の力を知り尽くした若武者による、雨を吹き飛ばすような快勝劇であった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜函館11R「青函S」芝1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった8番モリノドリームだった。

『函館は開催3週目。芝は良好な状態であり、特にワンターンの1200mは内枠先行がやや優勢。軸馬モリノドリームは前走休み明けだったが、好位から伸びてアサカラキングの2着を確保。自身が馬体減だったこと、勝ち馬が次戦の函館スプリントS・G3で1番人気に支持されたことを思えば強い内容だ。当然ここでも地力上位の存在。特に北海道とは無類の好相性で、昨夏の函館1200mでは連勝でオープン入り。洋芝コースはここまで4戦負け知らずの実績である。
今回は輸送がうまくいった点もプラスだろう。実際、減った馬体が戻っており、今週は併せ相手をアオるように先着。美浦でも意欲的に乗り込まれており、迫力十分の動きからも仕上がり万全といえる。まだオープン勝ちのない身分だがすでにメドは立っている状況。昨夏に連勝を決めた鞍上、かつ55キロの今回は勝機十分』という見立て。

当日は良馬場発表の16頭立て。10番カンティーユが好発を決めると、事前の想定通り先手を奪う。これに続いて12番マメコと6番コムストックロード、さらに1番人気の14番ビッグシーザーも好位を確保する。軸馬8番モリノドリームは先団を見る形の5番手あたりで虎視眈々。4番人気の4番レイベリングは中団待機となった。
前半600m通過は34秒2のミドルペース。馬場傾向的に明らかに先行有利のシチュエーションだろう。ここで絶好のポジションにいたのが軸馬8番モリノドリームだ。4角で上手く立ち回って4番手あたりまで詰めると、あとは一気の伸び脚。逃げ切りを図る10番カンティーユを捕らえ切ったところがゴールだった。2着はそのまま10番カンティーユ、最後に好位からグイッと伸びた6番コムストックロードが入線している。

この結果により、「馬連8-10、820円&3連複6-8-10、10,000円」の的中をお届け。終わってみれば、想定通りの先行決着。なかでも10番人気に過ぎなかった6番コムストックロードをマークしていた点は秀逸。また、斤量59キロ&中1週でも1番人気となった14番ビッグシーザーの評価を下げたことも見逃せない好判断だろう。展開の読みもピタリとはまり、安心の万馬券的中。一定の評価をいただける的中劇となった。
なお、この週は、土曜東京7R「馬連9-11、720円&3連複9-11-14、910円や、日曜東京10R「馬連2-15、2,130円&3連複2-15-16、3,060円などなど、多くの“大本線”的中をお届け。区切りの開催を高精度で締めくくっている。

競馬カレンダーではいよいよ暦変わり。弊社が夏のローカル開催を「勝負どころのひとつ」と繰り返しお伝えしているように、今週末からは本格的な夏のローカル開催に突入する。なかでも日曜の北九州記念(G3・小倉芝1200m)は注目だろう。実際、今年の弊社は先週の「青函S」しかり、短距離路線でハイアベレージを継続中。その的中履歴は「シルクロードS」「阪急杯」「オーシャンS」「ファルコンS」「京王杯SC」「函館スプリントS」などなど、枚挙に暇がない。いずれにしろ、2ヵ月間にも及ぶ大収穫の開催へ攻めの姿勢で突き進む所存。その嚆矢となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。

6/15-6/16 3回東京・4回京都5日6日・1回函館3日4日目

十八番のダブル的中だが… 〜土曜函館8R・3歳上1勝クラス〜

競馬には“格より調子”という古くからの格言があるが、その重みを感じさせたのが先週のマーメイドSだった。上位3頭はいずれも前走で条件戦を勝った馬。そのうち2頭が格上挑戦なのだから、いかにも夏場の牝馬重賞という結果だった。

逃げ切った永島まなみ騎手とアリスヴェリテは人馬ともに重賞初タイトル。普段から思い切りのいい競馬が目につき、度胸のある騎手らしく見事な逃走劇だった。アリスヴェリテは前走の2勝クラス勝ちが1000m通過56秒8の暴走気味のラップだったのに対し、今回は58秒3でこの馬には楽だったはず。馬場の回復も奏功したかもしれないが、絶妙のペース配分に持ち込んだ鞍上のエスコートも称賛に値するだろう。後ろが動きにくい残り1000mから、11.4-11.4とペースを上げ、残り400mまでリードを保ちつつ、最後の失速に備える判断。差し勢の動きを待たず、強気に運ぶ勝負度胸が光った。

一方、離れた3番手以降の集団は団子状態で進み、ペースは平均程度。そこまで苦しくなかった分、馬群が密であり、動きたくても動けない状況に陥った馬もいたと思われる。2着エーデルブルーメは、序盤こそ後方待機だったが、前が軽快と見て早めに進出したのは川田騎手の好判断。届かなかったのはいわゆる展開のアヤであり、この先の活躍も期待可能だろう。3着ホールネスは格上挑戦だったが、後方からじっくり構えての直線勝負。ハンデ52キロの恩恵もあったとはいえ、わずかキャリア5戦目を思えばこの先が楽しみな一頭である。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜函館8R「3歳上1勝クラス」ダ1000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった9番ヨドノゴールドだった。

『約2ヵ月ぶりの前走は内枠から発馬で躓くトラブル。それでも序盤に追い上げて先団を射程に入れたが、今度は勝負どころで前も横も壁と不運が重なる。直線の十分な手応えからして力負けではなく、典型的な取りこぼし競馬だった。同舞台連戦の今回は幸いにも運びやすい9番枠。休養明けをひと叩きした上積みが大きいうえに、鞍上強化と好材料が揃った。斤量増もさしたる強敵不在であり、地力的にも巻き返し必至』という見立て。

当日は良馬場発表の12頭立てだったが、ゲートでトラブルが発生。1番サイモンオリーブがゲート内で暴れ、競走除外になってしまう。鞍上の古川奈穂(23歳=栗東・矢作)は係員に抱えられる形で救急車に乗せられており、極めて心配な状況である。
場内が不穏な空気に包まれたものの、残りの11頭でレースはなんとか再開。函館ダート1000mらしく序盤から激しい先行争いで、なかでも3番サザンレイクが内から勢いよく出て主導権。これに6番ニルアドミラリ、そして軸馬9番ヨドノゴールドと1番人気の12番スピードパンサーも好位で続いた。
前半600m通過は34秒6のミドルペース。この距離だけにあっという間に4角を回り、先行馬がラスト260.3mの直線へ。ここで飛ばして逃げていた3番サザンレイクの脚色が鈍くなり、替わって好位勢が台頭するが…。
ミドルペースで運んだことも手伝って、結局は好位組が上位を独占。2番手から先手を打った6番ニルアドミラリが押し切り1着ゴール。4角で3番手につけた軸馬9番ヨドノゴールドが2着、アタマ差の3着に12番スピードパンサーが入線している。

この結果により、「馬連6-9、580円&3連複6-9-12、500円」の的中をお届け。それなりの人気だった1番サイモンオリーブが除外になったことで配当は半減してしまったが、想定通り軸馬が好位をとっての的中には一定の評価がいただけるだろう。むしろ心配なのは、ゲートに顔面を強打してしまった古川奈穂だ。同騎手が脱臼の症状で苦しんできたことはファンも良く知るところ。同期では一時トップになったように、技術的にも楽しみな騎手のひとりである。古川騎手の早期の回復を心より願う。
なお、この週は、日曜東京8Rの3連複的中などもお届け。勝負鞍の的中率は5割にとどまったが、近2週の軸馬成績【2-4-1-1】で唯一の着外が4着と、目の付け所は上々といえる。また、会員様に無料公開しているおすすめ鞍・日曜東京11RスレイプニルSでは馬連6,250円を的中。得意の夏競馬に入り、同コンテンツは先週6月8日函館10Rで3連複3万1,580円、9日の函館12Rで馬連4,000円など好配当的中を連発している。

函館開催も開幕し今年の夏のローカルもまずまずの滑り出しといえよう。今週末以降は、皆さまが熱望する好配当連続的中も現実のものとしていく所存。そしてもちろん、大一番「宝塚記念」もお忘れなく。続々と勝負どころが控える今週末以降にご注目いただきたい。

6/8-6/9 3回東京・4回京都3日4日・1回函館1日2日目

定番のダブル的中劇 〜土曜京都7R・3歳上1勝クラス〜

連続G1は一段落したが先週も注目の2重賞が施行された。東京芝1800mのエプソムCは逃げが身上のセルバーグが主導して1000m通過58秒3の淀みない流れ。その後もペースは緩まず1ハロン11秒台が続く地力勝負だったが、制したのは1番人気のレーベンスティールだった。
同馬は前走の新潟大賞典でまさかの大凡走を喫しており、ここで汚名返上。世代レベルを問われる4歳馬が、緩みのない高速ラップを斤量59キロで押し切ったのは価値が高い。これは推測の域を出ないが、前々走の大敗を鑑みるに、本馬は地力比べのタイトなレースで力を発揮するタイプなのかもしれない。いずれにせよ、母父トウカイテイオーであり、競馬ファンの心を揺らす貴重な存在。秋の飛躍に期待が高まる。

もうひとつの重賞・函館スプリントSは2番人気サトノレーヴが初戴冠。本馬は函館1200mに滅法強いロードカナロア産駒。加えて母父サクラバクシンオーと、スプリントの申し子というべき血統配合である。実際、レースセンスが高く、小回りのスピード勝負は大歓迎。したがって、内枠を引いた今回は好走が約束されていたともいえる。兄のハクサンムーンは短距離重賞を3勝、G1でも2回の2着を誇る名スプリンター。名門・堀厩舎の所属であることも頼もしく、一気のG1奪取が見えてきた。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜京都7R「3歳上1勝クラス」ダ1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった9番アンバードールだった。

『前走6着は勝負どころで窮屈になる不利がありノーカウント。本来は今回のメンバーでも随一の機動力と瞬発力を誇る。実際、2走前の伏竜S・OPは前半1000m63秒9の緩い流れを3角から4角にかけてインを縫うようにマクり、上がり最速37秒1で3着。強力な勝ち馬テーオーパスワードに0秒2差まで詰め寄る強い競馬だった。この中間はさらにギアを上げ、格上相手に追走先着とデキOK。先行多数のここは捌きやすく、巻き返し濃厚だ』という見立て。

当日は良馬場発表。16頭立てのうち半数の8頭が3歳馬というこの時季らしい番組となった。各馬揃ったスタートで6番ジョータルマエが先手を主導。好発を決めた2番人気の8番ヒロノラメール、12番メイショウカシワデ、1番クリノフィガロは一歩引いて番手確保の構えだ。軸馬9番アンバードールは中団の外目を追走して他の出方を伺う。
集団が1角を回ると、6番ジョータルマエが積極的に飛ばし始めて縦長の展開。1100m通過は1分7秒8となり、馬群は先行集団と後方組でふたつに割れる格好となった。レースは進み、いよいよ勝負どころの3角へ突入。4角先頭で入った6番ジョータルマエはさすがに一杯。替わりにハナに立った8番ヒロノラメールが押し切りを図る。これを目掛けて猛追するのが好位勢。なかでも4角で5、6番手にいた1番クリノフィガロ、軸馬9番アンバードールの脚色が目立つが…。

結局、残り150mほどで8番ヒロノラメールが脱落。ゴール前は1番クリノフィガロ、軸馬9番アンバードールの叩き合いとなったが、4角でポジションが良かった前者が1着を確保。アタマ差の2着に軸馬9番アンバードール、早め先頭から粘り込んだ8番ヒロノラメールが3着に入線した。

この結果により、「馬連1-9、2,280円&3連複1-8-9、2,200円」の的中をお届け。終わってみれば上位3頭はすべて3歳馬という決着。なかでも6番人気に甘んじた1番クリノフィガロをきっちりおさえたのは予想部の好判断だろう。3連複こそ物足りない配当だったが、資金の多くを投入した馬連が配当20倍オーバーなら納得。この週一発目の勝負鞍でアスコットらしいダブル的中であり、当週のプラス収支を決定づける回収劇となった。
他にもこの週は土曜京都12R「馬連2-8、1,530円&3連複2-8-16、1,650円や、前述の函館スプリントS「馬連4-10、3,470円などをお届け。痛恨の相手ヌケこそあったが、厳選勝負鞍の軸馬【1・2・1・0】とレース&軸馬選定に変わりはなし。むしろ得意の夏競馬に突入し、勢いが上昇している。

さて、今週末は重賞がひと鞍のみと、春の盛り上がりからすればやや寂しい印象。しかしそのマーメイドSがハンデ戦かつ牝馬限定となれば話は変わってくる。実際、今年の弊社ではマーチS→大阪杯の“2週連続万馬券”や、福島牝馬Sの“馬連3240円&3連複8880円”の本線的中など、一見すると難解なレースで結果を出してきた実績がある。当然、このマーメイドSも重要な勝負鞍候補。練りに練った買い目で高配をお届けし、翌週の宝塚記念へとつなげる所存だ。他にも勝負どころ多数の今週末。会員様におかれましては、引き続き弊社からの配信にご注目いただきたい。

6/1-6/2 3回東京・4回京都1日2日目

大本線での的中劇 〜土曜東京8R・3歳上2勝クラス〜

先週の安田記念は、終わってみれば香港馬ロマンチックウォリアーの勝利。2着ナミュールとの着差はわずか1/2馬身。だが勝ち馬は好位から上がり33秒4の脚で押し切っており、半馬身という字面以上の実力差を感じさせた。実際、ロマンチックウォリアーは検疫、距離、左回りというハードルに加えて、直線は外からフタをされる苦しいポジション。そんな多くの壁を易々と乗り越えてきたのだ。裏を返すと、ハンデを背負ってまでやってきた海外馬にタイトルを奪われてしまった日本馬。そこに物足りなさを感じた方もいるのではないか。

ここ数年、ドバイやサウジに止まらず米国でも活躍するなど、世界のトップに比肩してきた日本競馬界。現在もその構図に大きな変動はないが、活躍馬の大半が中距離以上を志向していることはやや気掛かりだろう。事実、直近の海外芝G1で好走してきたのはイクイノックスやドウデュース、リバティアイランドといった中・長距離タイプが目立つ。

香港と違って日本はクラシックディスタンスに比重を置いており、生産および育成も中距離馬が中心。それに加え、近年、主役級の種牡馬が引退した背景が響いているかもしれない。マイル重賞でも猛威をふるったディープインパクトのみならず、ハーツクライ、ステイゴールドが去ってはや数年、他国とのパワーバランスに変化が訪れても不思議ない。こと、マイル以下の距離では、日本は世界に後れを取り始めたのではないか。そんな危惧を抱く安田記念のゴール前であった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京8R「3歳上2勝クラス」ダ1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった16番ルナビスだった。

『前走の新潟千八では3角でゴチャついて追い出しがワンテンポ遅れる不運。それでもタイム差なしの4着まで脚を伸ばすのだからやはり地力上位といえる。また、中3週で使えるここは状態面も強調可能。実際、坂路の乗り込み順調で、上がりでしっかり伸びた脚に好感が持てた。1勝クラス突破は同じ左回りの脚抜きの良い馬場。この馬には広いワンターンが合っており、東京マイル替わりは大歓迎。条件好転かつ引き続きの牝馬同士となれば巻き返し必至』という見立て。

レースは16頭立ての重馬場発表。ややバラついたスタートで5番のラブリアージェが大きく出遅れ。まずは芝コースを進み、好発を決めた2番フィールザオーラが先手を打った。続いて13番ナックダンス、2番人気の15番フェブランシェ、軸馬16番ルナビスも外目の好位を確保する。序盤からやや縦長の展開で、先頭から離れた後方集団に6番人気の1番カプラローラなど伏兵馬が陣取る隊列となった。
先頭変わらぬままコーナーを回ると、逃げた2番フィールザオーラの手応えが早くも一杯の様子。変わって好位組が一気に加速を開始。なかでも、手綱を持ったままの15番フェブランシェが抜群の手応えに映る。これを許すまいと、7番手にいた軸馬16番ルナビスもエンジンをかけたが…。

結局、15番フェブランシェが早め先頭から押し切って1着ゴール。仕掛けどころでやや後手を踏んだ軸馬16番ルナビスは捕まえきれずの2着。以下は際どかったが、後方から一気に足を伸ばした1番カプラローラが強襲して3着に滑り込んだ。

この結果により、「馬連15-16、430円&3連複1-15-16、2,080円」の的中をお届け。馬連は1点目、3連複も対抗2点目の1番カプラローラ(6番人気)が食い込んで、2券種とも大本線の的中となった。なおこの週の厳選勝負鞍は、軸馬の落馬競走中止(日曜東京12R・8番フライヤートゥルー)が発生。馬券的にはやや消化不良とはいえ、競馬である以上、こうしたアクシデントは付きもの。我々は馬と鞍上の三浦皇成騎手が無事だったことを幸いとすべきだろう。特に三浦騎手は今週の東京ダービー(Jpn1・大井・ダ2000m)で最有力のラムジェットに騎乗予定である。節目の第70回にして、ダート3冠整備初年度の大一番。乾坤一擲の好騎乗に期待したい。(追記:ラムジェットは6馬身差でV、お見事)

今週末からはこれまでの3回東京・3回京都に加えて、1回函館開催の開幕となる。弊社にとって「ドル箱」のひとつと言える夏競馬のスタート。エントリーされた顔触れを見渡すと、この時期だからこその勝負鞍候補目白押し。そう断言しておく。これまで以上のご期待のうえ、今週末をお待ちいただきたい。

5/25-5/26 2回東京・3回京都11日12日目

待望の6月開催へ 〜日曜京都6R・3歳1勝クラス・ダ1400m〜

ダービーは1年間におよぶ壮大なドラマの最終章。ホースマンなら誰しもが夢見る誉れの舞台である。先週の大一番には、皐月賞馬ジャスティンミラノの戸崎圭太騎手やシンエンペラー・坂井瑠星騎手など、ダービー未勝利のジョッキー9名が称号獲得に挑んだ。

だがフタを開けてみれば、前半1000m通過1分2秒2という超スローペース。86年以降、良馬場のダービーで4位タイの遅さとなった。この流れを作った先行勢は岩田康誠騎手、武豊騎手、横山典弘騎手、川田将雅騎手。いずれもダービージョッキーの面々だ。その真っ只中にいた1番人気・戸崎圭太騎手とジャスティンミラノには序盤から相応の圧がかかっていた可能性がある。さらに向こう正面では二の矢、三の矢が飛んでくるのだ。

遅い流れを見て間に合わないと感じたのだろう。後方にいたサンライズアースとコスモキュランダが向こう正面で先団に取りつき、レースが一気にペースアップ。同2頭に騎乗していた池添謙一騎手とミルコ・デムーロ騎手もまた、ダービージョッキーだった。すでに頂点の風景を見ている者たちの判断速度、勝負度胸は並ではない。

実際、終わってみれば、1ケタ着順を締めたのはほぼダービージョッキーたちである。勝利したダノンデサイルの横山典弘騎手は3度目の戴冠。56歳3ヵ月と4日の勝利は武豊騎手の記録を塗り替えるダービー最年長優勝となった。その陰に好騎乗があったことはいうまでもない。序盤から2列目最内を難なくキープし、結果的にペースアップ時の外のマクリ合いも回避。好位のインで辛抱強く我慢した強心臓も賞賛すべきだろう。無論のこと、後半1000m56秒8という極限のスピード勝負を押し切ったダノンデサイルの能力も世代屈指。序盤がスローに流れたとはいえ、決してレベルの低いレースではなかった。

2着に屈したジャスティンミラノは遅い流れの好位を奪い、正攻法の堂々たる競馬。やや出負けしたとはいえ鞍上の戸崎圭太騎手に大きなミスはなかったし、冷静だった。勝ったダノンデサイルとも、2馬身という着差ほど実力の隔たりを感じない。では何が足りなかったのか…。そんなことを逡巡させるのがダービーなのだろう。おそらく、普通に乗っていては勝てない。今年の大一番は、ダービーというレースの“重み”を改めて感じさせた。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜京都6R「3歳1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった9番ディスタントスカイだった。

『前走5着は外々を回らされて脚が溜まらなかったことが敗因。前を捕まえたところで後続に一気に寄られた展開のアヤも含めてノーカウントといえる。前々走の伸びが良かったように本来は能力上位。特に、新馬戦で快勝を収めた京都7ハロンへ替わる今回は大きく見直しが必要だろう。この中間は脚捌きがさらに力強くなり、馬体の張りもグンと良化。デキ上昇と条件替わりで巻き返し濃厚だ』という見立て。

レースは12頭立て。スタートが良かった3番人気の12番ヴォルスターがそのまま先手を主張。これに4番人気の7番メイショウヨシノと軸馬9番ディスタントスカイ、そして人気薄の10番ベントも手綱を動かして先団を形成する。11番ポンピエなどは中団、出遅れた1番人気ノーブルゲイルは最後方待機となった。

前半600m通過は35秒2のミドルペース。ただでさえ逃げ有利の京都1400m戦だけに、この流れだとやはり前有利か。3角を過ぎても先行勢の隊列は変わらず、いずれも余力を残しつつ勝負どころの最終コーナーへ。直線を向くと、軸馬9番ディスタントスカイが仕掛けて一旦先頭。対して、番手にいた7番メイショウヨシノも追撃を図るが…。

ゴール前は際どい接戦も写真判定の末に7番メイショウヨシノに軍配があがった。ハナ差の2着にディスタントスカイ、3着に10番ベントが入線。出負けした1番人気ノーブルゲイルは6着に追い上げるのが精一杯だった。

この結果により、「馬連7-9、980円」の的中をお届け。逃げ馬の外を並走し続けた軸馬は完全に勝ちに行く強気の競馬。その分、内を上手く立ち回った7番メイショウヨシノに肉薄されたが、“京都1400mで巻き返し必至”との見立ては正解といえよう。本音をいえば、4番人気→2番人気の決着だけにもう少し配当が欲しかったところだが、買い目としては大本線の的中。一見すると難解な3歳戦できっちり的中をお届けしたという意味でも、一定以上の評価をいただける的中劇となった。
他にもこの週は、日曜東京10RディープインパクトCなども的中をお届け。また、1日1鞍配信の新馬未勝利予想では、土曜京都3R「馬連9-16、1,310円」の的中をはじめ2戦2勝のパーフェクトを達成している。

いよいよ今週は東京競馬場5連続G1のフィナーレ。その掉尾こと「安田記念」は弊社としても有力な勝負鞍候補である。特に今年は香港から強力な2頭が参戦。その代表格ロマンチックウォリアーはG1・7勝を誇り、現在G1で4連勝中と6歳になった今も充実。おそらく今回は、日本のトップマイラーであるソングライン・シュネルマイスターの引退が契機であり、相手弱化と見ての参戦であろう。果たしてアスコットは、“香港最強馬VS日本馬”をどうジャッジするのか。直近のマイラーズCやNHKマイルでも的中をお届けしている弊社配信にご注目いただきたい。また、さらに続く夏のローカル開催は弊社会員様が待ちに待った舞台である。6月に入り、お付き合いの長い会員の方からも楽しみにしているといった声が日に日に増している。その期待の高い夏のローカル開催へ良い形で繋げるためにも、まずは今週末、そして宝塚記念の週まで的中を積み重ね、この開催を打ち上げる所存。会員様におかれましては、引き続き週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。

5/18-5/19 2回東京・3回京都9日10日・1回新潟7日8日目

大一番へ繋がる的中劇 〜日曜京都11R・高瀬川S〜

今週末の26日、競馬の祭典「第91回日本ダービー」が東京芝2400メートルで行われる。毎年述べていることではあるが、競馬を生業とする人間だけではなく、競馬ファン全てにとって特別な存在といえるのが「ダービー」であろう。
今年の注目は皐月賞をレコード勝ちしたジャスティンミラノ(牡3・友道康夫厩舎)。ここまで無傷の3連勝。共同通信杯、皐月賞で退けたジャンタルマンタルがのちにNHKマイルCを勝利しているように、これまで戦ってきた相手関係からも実力は証明されている。
同じく無傷3連勝中のシックスペンス(牡3・国枝栄厩舎)も無視できない存在か。新馬戦の中山のマイルでは2着とアタマ差の辛勝だったが、2戦目は0秒2差、前走スプリングSでは0秒6差と着差を広げて勝利。前走の中山で見せた33秒台の上がりや、顕著な成長力も特筆できる。
そして17年ぶりの牝馬戴冠を目指すレガレイラ(牝3・木村哲也厩舎)。前走の皐月賞は不発に終わったが、勝利したホープフルSで見せた末脚から2400mでさらにパフォーマンスが上がる可能性が大きい。先週のオークスを制したルメール騎手の手腕にも期待が集まる。
無論、皐月賞で敗れた組や別路線組も虎視眈々。目イチの仕上げで下剋上を狙ってくるだろう。弊社は今年の3歳世代は総じてハイレベルと見ており、ペースや馬場次第では伏兵の食い込み余地ありとの見当。いずれにせよ、その答えは今週末。今年もやってきた「ダービーウイーク」を存分に味わっていただきたい。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜京都11R「高瀬川S」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった9番エルゲルージだった。

『かつてより気性が落ち着き、昇級後も成績が安定。特に千四に転向してからの進境が目覚ましく、前走も中団からしっかり脚を使って連対。強力な勝ち馬に先手を打たれて屈したとはいえ、本馬も後続には決定的な差をつけた。2ヵ月ぶりも入念な乗り込みを消化してデキ文句なし。先行多数のここは自在な脚質が頼もしく、明確に地力も上位だ。斤量57キロなら上位争い必至だ』という見立て。

レースは16頭立て。出脚が良かったのは大外16番のインヒズアイズだったが、2番スキピオが内枠を利して先手を主張。2番手に4番イチネンエーグミ、1番人気の15番ケイアイアニラ、3番人気の3番カセノミオも好位に続く。軸馬9番エルゲルージは無理せず中団に収まった。
一方、序盤から先行勢の手が動いており、好位集団も密な隊列で追走。案の定、ペースが速まって前半3ハロン通過は34秒4。軸馬9番エルゲルージは中団のインに潜り込んで先団を見るかたちで勝負どころへ向かう。
4角で先行集団が大きく広がり、いよいよ最後の直線。逃げた2番スキピオが苦しくなると、替わって4番イチネンエーグミが先頭。そこへ15番ケイアイアニラも続く。レースは残り200m、ここで猛追してきたのが3番人気のカセノミオと軸馬9番エルゲルージだった…。

結局、軸馬9番エルゲルージが先頭に立ったところがゴール。一緒に差し込んだ3番カセノミオが2着、先手から粘り込んだ4番イチネンエーグミが3着に入線。1番人気の15番ケイアイアニラは最後に脚色が鈍り、上位3頭からやや離れされた4着に終わった。

この結果により、「馬連3-9、980円」の的中をお届け。予想部の見立て通りハイペースになったこと、そして軸馬の力を信じて急流に付き合わなかった鞍上・藤岡佑介騎手の判断が光った。また、事前のサポートで「軽ハンデの昇級組に注意」としたこともポイントだろう。2着した斤量54キロ・3番カセノミオに強く資金配分していたことが奏功し、納得の回収劇となった。この週は他にも土曜京都9R「馬連5-7、300円&3連複5-6-7、2,230円などの的中をお届け。また、3歳牝馬二冠目オークスでも「馬連7-12、590円&3連複7-12-14、1,690円をきっちり仕留めている。

なにはともあれ、今週末は大一番・日本ダービー。弊社においては昨年に続き連勝なるかといったレース。無論のこと、アスコット会員様にとっても俄然、期待度の高まる一戦だろう。その点、今年の皐月賞・オークスで的中をお届けし済みの弊社予想部は頼もしい存在。実際、現在の我々には3歳馬の勢力図がクリアに見えている。どうかご安心のうえ、誰もが胸躍らせる『ダービーウィーク』を満喫していただきたい。その末の歓喜は弊社が請け負う所存である。

5/11-5/12 2回東京・3回京都7日8日・1回新潟5日6日目

安心のダブル的中劇 〜土曜東京11R・京王杯SC〜

先週のヴィクトリアマイルは、単勝208.6倍のテンハッピーローズが豪快に差し切って大波乱を演出。津村明秀騎手にとっては21年目にして初のG1タイトルとなり、人馬揃って春の栄冠となった。

大荒れのG1はしばしば戸惑いの空気のまま終わってしまうが、すぐに鞍上の悲願を祝福する空気へと変化した。川田将雅騎手、藤岡佑介騎手らと同期で、競馬学校時代に馬乗りの腕が抜けていたとも評される津村騎手は、ここまでJRAのG1「0-3-1-43」。カレンブーケドールで臨んだジャパンC・2着などあと一歩およんでいなかった。戦術や折り合いの巧さには定評があり、努力も惜しまぬタイプ。なのにG1を勝てない。そんな経歴を知っているファンたちは惜しみない拍手を送った。

パートナーのテンハッピーローズは1600m【0-2-1-4】で、1400m【4-3-1-7】というスプリント寄りの戦績。前進気勢が強く折り合えない場面が多いため、走りやすいペースを求めた末に1400m中心のローテになっていった。そして、この日のヴィクトリアマイルは、5ハロン通過56秒8という戦前の予想を超える急流。ペースさえ上がれば距離をこなせるタイプは存在するが、まさにこの馬にとってはドンピシャの流れだったといえる。

また、中団後ろの外目で「気分よく走らせること」を心掛けた津村騎手の判断も奏功した。実際、テンハッピーローズは終始外々を回っており、はたから見れば距離ロスの多い競馬。だが気性に課題を抱えるこの馬にとっては“ベストの選択”だったのだろう。ある意味、負けたら批判されかねない道。それをG1の舞台でやってのけた鞍上の“胆力”もまた賞賛に値する。終わってみれば1分31秒台のハイレベルな決着であり、マイル女王として堂々と次のステージへ進んでもらいたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京11R「京王杯スプリングC」芝1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった4番レッドモンレーヴだった。

『軸馬レッドモンレーヴの前走・中山記念15着は、舞台条件と馬場に泣かされてのものであり参考外。その前走を除けば、この1年のマイルG1でも善戦してきた実力馬だ。また、3走前は良化途上でも連対したように、東京コースとの相性も見逃せない。事実、昨年の当レースはスローの外々を回る過酷な展開を楽々差し切ってみせた。
今回は安田記念のステップとしての参戦だが仕上がりも抜かりナシである。実際、ここ2週のウッド併せ馬では迫力の伸びを披露。抜け出してからの鋭さ、集中力ともにこの馬としてはかなりのデキにあると判断できた。併せ相手の後ろで我慢できたことも、当レースをイメージさせる好内容といえるだろう。ここはもう少し外枠がよかったとはいえ偶数番なら許容範囲。強敵とやり合ってきた経歴はもちろん、地力は抜けた存在でもある。得意舞台での連覇に期待したい』という見立て。

バラついたスタートだったが、戦前の見立て通り12番メイショウチタンがレースを引っ張る。2番手に4番人気の2番リュミエールノワル、1馬身差で1番人気の15番ウインマーベルも好位に続いた。中団に3番人気の1番トウシンマカオや伏兵11番スズハロームが位置し、出遅れた6番プルパレイと10番ロードマックスなどは後方からとなった。そして注目は軸馬4番レッドモンレーヴの位置取りだろう。なんと今回は隊列から2馬身ほど離れた最後方。いつも通りの戦法とはいえ、わずかに不安のよぎる序盤となった。

前半800m通過45秒8という淀みのない流れで12番メイショウチタンが先頭を維持。3馬身ほど後ろに番手の各馬が追従し、レースは早くも勝負どころの4角へ向かう。ここから後方各馬も一気に追い上げを図った。直線を向いて、メイショウチタンが突き放しにかかるがもう脚が残っていない。そこへ15番ウインマーベルが迫る。外から11番スズハローム、さらに大外から軸馬4番レッドモンレーヴも猛追するが…。

ご存知の通り、最後の攻防は見応え十分。15番ウインマーベルと軸馬4番レッドモンレーヴが火の出るようなマッチレースを繰り広げると、決着は写真判定へ。肉眼はおろかスロー映像でも際どい差だったが、軍配は驚異の差し返しを見せた前者に。2着レッドモンレーヴから2馬身差の3着にスズハロームが入線している。

この結果により、「馬連4-15、840円&3連複4-11-15、6,450円」の的中をお届け。馬連は1点目の大本線的中。8番人気の11番スズハロームをきっちりおさえたことにより、3連複も大きな見返りとなった。弊社十八番のダブル的中だけに、回収率においても高い評価をいただける一戦だったといえる。またこの週は新馬未勝利予想も躍動。土曜東京3R「3連複2-12-15、1万6,060円を筆頭に、土日で2戦2勝をマーク。1日1鞍配信の同コンテンツで“万馬券”を配給したことは回収力のみならず、“選球眼の良さ”も表しているのではないか。

今週末からは春競馬も佳境となるが、2回東京開催の弊社重賞予想は打率5割を優に上回っている状況。当然ながら「オークス」「日本ダービー」の頂上決戦にも極限の注目が寄せられている。そこに向けて着実に準備を整えているアスコットに、これまでにも増してのアツいご期待をお寄せいただきたい。

5/4-5/5 2回東京・3回京都5日6日・1回新潟3日4日目

不安払拭の圧勝劇 〜日曜東京11R・NHKマイルC〜

日本時間の5月5日午前8時。米国のクラッシック三冠レース第1弾、ケンタッキーダービー(G1・チャーチルダウンズ・ダ2000m)が行われた。今年は節目の第150回目。日本からはフォーエバーヤング(栗東・矢作芳人厩舎)、テーオーパスワード(栗東・高柳大輔厩舎)の2頭が参戦し、世界の頂に迫った。

ゴール前はフォーエバーヤングを含む3頭による激しい叩き合いの末、ミスティックダン(米・K.マクピーク厩舎)が優勝。ハナ差の2着にはシエラレオーネ(米・C.ブラウン厩舎)が入り、フォーエバーヤングはさらにハナ差3着という接戦。テーオーパスワードも大健闘の5着に入線している。

日本馬が同レースに初参戦したのは1995年のスキーキャプテンで、武豊を背に14着。これまでの最高着順は2019年マスターフェンサー、2023年デルマソトガケの6着であり、今年は記録更新である。

だが、早朝に国際映像を見守った国内ファンからすると、悔しさが先に立つ内容だったはずだ。ことゴール前、シエラレオーネの鞍上のタイラー・ガファリオンが左手でフォーエバーヤングを押したシーン。冷静に見返せば内に刺さる自分の馬を制御するためのやむを得ないアクションだったことはわかるが…あれがなければという思いはやはり残る。ともあれ、世界最高峰のレースで日本馬が勝ち負けを演じたことは事実。もう片方の頂点・凱旋門賞も含め、我が国の優駿が“世界の壁”を超える日は近いかもしれない。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜東京11R「NHKマイルC」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった16番ジャンタルマンタルだった。

『軸馬ジャンタルマンタルは前走の皐月賞で前半2ハロン 22秒7、3ハロン 34秒2という急流を番手で追走。なかおつ、ラストの直線では完全に抜け出す驚異の快走をみせた。ゴール寸前に差されたとはいえ、レコードで走った勝ち馬との着差はわずか0秒1。まさに世代屈指のスピード能力を備えている。
そこから中2週、皐月賞の反動はないのか。結論からいえば懸念無用にみえる。実際、この中間の加速力や、(いい意味での)力みに衰えはまったく感じられない。また、調教で速い時計を出していないこともポイントだろう。昨年マイルCS時の同厩ナミュールも目立たない時計だったが、驚きの末脚でVをもぎ取った。そんなやり方(本番に余力を残す調整)で結果を残してきた高野厩舎である。おそらく、本馬も皐月賞後の当舞台を見据えて造ったと判断できる。そして迎えるはベストの東京1600m。距離短縮かつスピード勝負の今回は、皐月賞以上のパフォーマンスに期待できる』という見立て。

最大のライバル、2歳女王アスコリピチェーノは一貫してマイルを歩んできた。対する軸馬ジャンタルマンタルは、朝日杯FSを勝利後に中距離へシフトしてのマイル出戻り。2歳マイルG1を制した2頭、強いのはどちらか。ご存知の通り、その軍配は後者にあがった。

中2週は大変なローテだったはずだが、異例のハイペースとなった皐月賞の経験がここで生きた形だ。ダービーではなくあえてNHKマイルに舵を切った陣営の英断という他ないだろう。2着のアスコリピチェーノは坂上から進路を探すようになってスムーズさを欠いたのが痛恨。それでも2馬身半差なのだからむしろ褒めていい内容だった。3着には10番人気の低評価に反発したロジリオンが入線している。

この結果により、「馬連14-16、360円&3連複6-14-16、2,540円」の的中をお届け。堅い決着ではあったが、10番人気の3着ロジリオンを含めて予想としては大本線での決着。奇しくも、同日朝のケンタッキーダービーと似たような際どい攻防があったことを思えば、それなりの満足度があったといえる。

とはいえ、この週全体を通してみると弊社予想は不完全燃焼といわざるを得ない。新馬未勝利予想など随所で回収はお見せしたものの、肝心の厳選勝負鞍では軸馬の凡走が目立った。無論、先週は得意のダートの番組自体が限られており、あっても難解なレースが大半だったことは事実。だが、トータル打率5割という今年の実績からも、会員様は『配当はともかく、土日ともに結果を出してくれるだろう』と思っていたはずだ。予想部には高いハードルではあるが、それを実現してこそ同業他社と一線を画す所以。今週末以降の更なる発奮を強く要望したい。

それでも苦言を呈す結果ばかりではないのが今春の弊社。大阪杯の万馬券を筆頭に、皐月賞や天皇賞・春など、ことG1では的中を量産中。嫌が応にも注目が集まるこの時期の大レースで結果を残しているのは悪くない。そして、今週は古馬牝馬マイル女王決戦「ヴィクトリアマイル」がスタンバイしている。前記の通り、弊社のメイン予想となる「厳選勝負鞍」での奮起は当然お約束するとして、引き続き今後の重賞予想にもご期待いただきたい。